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2002年07月19日

《19-a》 ストックホルム(スカンセン)

ストックホルム STOCKHOLM

スウェーデンの首都。澄んだ水と新鮮な緑に満ち、『北欧のベニス』と呼ばれる美しい水の都。人口約75万人。13世紀からの古い街並みをもとに、人間環境を大切にする近代的な計画理論にのっとって造られた都市。

 7月19日(金)。
 ラディソンSASロイヤル・バイキングで迎えた、北欧旅行3日目の朝。窓から見えるストックホルム中央駅付近の街並みには、小雨がぱらついていました。


↑ホテルの窓から見えた、ストックホルムの街並み。↑

 「ロイヤル・バイキングのバイキング(ビュッフェ)は、どんなかな?」
 「おお~、広い食堂だね~。あれ、和食があるよ?!」

 海外のホテルで朝食の食堂が吹き抜けだったのは、ここがはじめてかもしれません。小雨が降っているはずですが、天窓からは控え目な光が注いできます。そして驚いたことに、ビュッフェの一角には『日本の皆様、ようこそ』と書かれたブースがあり、ご飯、味噌汁、漬物、焼き鮭などが揃っていました。ストックホルムは、日本人客の味覚にとってもバリアフリーのようです。
 日本を離れてまだ3日余りなので、そちらのブースにお世話になることはなく、ソーセージ、ベイクドポテト、シリアルなどを食べましたが、もしも長い旅の途中でこの朝食に出会っていたら、おそらく日本食にとびついたでしょう。


↑【左】ホテルの食堂は吹き抜け&天窓でした。


↑【左】ブレックファースト。  【右】さぁ、今日も出発。↑

 朝食をとっている間に、小雨が降りやんだようです。今日も楽しく、観光に出発!


↑【左】ストックホルムの信号機。  【右】歩行者信号の押しボタン。↑

ハリポタ
↑【左】おもちゃ屋のウィンドウ。  【右】LEGO製ハリーポッター。↑

 まずは、ウィンドウショッピングをしながら北東へ向かい、ヒュー広場へ。ここには、年に1度ノーベル賞授賞式がおこなわれる、コンサートホールがありました。■■と●●が訪れたこの日から数えておよそ半年後、2002年12月10日に、小柴昌俊さん(物理学賞)と田中耕一さん(化学賞)がメダルを授与された場所です。
 そして、ヒュー広場の細かい石畳の上には、花、フルーツ、野菜などさまざまなものを売るお店が集まり、朝早くから青空市場が開かれていました。フルーツ店のおじさんがぶどうの味見をさせてくれたりして、なかなか親しみやすい雰囲気♪


↑ノーベル賞授賞式がおこなわれる、コンサートホール。

ヒョートリエット
【右】ヒュー広場の青空市場には、野菜やフルーツがいっぱい。↑


↑【左】キン肉族の証明であるKINマーク?  【右】バス停にある地図。↑

 その後、47番バスでユールゴルデン島に向かいました。バスと地下鉄はキップが同一なので、昨日購入した回数券でバスに乗車。
 ユールゴルデン島はストックホルム東部にあり、総面積10平方kmのうちの大部分が緑に覆われている島です。もともと緑の多いストックホルムですが、ユールゴルデン島の森林面積は半端ではありません。

 バス停で下車し、まずはチボリ公園へ。『チボリ公園』といえば、コペンハーゲンのそれが有名ですが、実はストックホルムにも存在します。


↑【左】チボリ公園。


↑花がいっぱい。

 チボリ公園はまだ開演前でしたが、なぜか門が開いていて、中に入ることができました。芝生の匂いがほのかにただよう、雨後の園内。コペンハーゲンのものより小規模ですが、花がいっぱい咲いていました。


↑生物学博物館。■■が入口の前にいます♪

 続いて、どことなく日本の古民家を連想させる生物学博物館へ。ここもまだ開いていなかったため、外から眺めるだけにして、それからスカンセンに行きました。
 スカンセンは1891年につくられた、世界初の野外博物館。入場料は1人60SKR(867円)。

SKANSEN
↑ベルゲンのブリッゲン地区に続いて、おしゃれな公衆電話を発見!

 スカンセンの面積は0.3平方km。ニューヨークのセントラルパークの1/10の広さですが、実際に全てを歩いて周る時間はなかったので、まずはケーブルカー(Bergbana)などをつかって上まで登り、それからスカンセン内を散策することに。

SKANSENS BERGBANA
↑ケーブルカー。通称 SKANSENS BERGBANA。走行距離はおよそ200m。


↑【左】線路は続くよ どこまでも♪  【右】意外に静かなケーブルカー。↑

 ケーブルカーを降りると、本当に静かな場所。右も左も分からず、どちらへ歩いていけばいいのか迷っていたところ、トナカイや孔雀が出迎えてくれました♪


↑【左】ケーブルカー乗り場  【右】小屋にはトナカイが。↑

 このあたりは、小屋や池が点在し、孔雀や鴨、あひるが放し飼いにされているスコーネゴーデンという地域。射的場の上にたなびく、青地に黄色の十字がりりしいスウェーデン国旗。この国旗のデザインは、12世紀にスウェーデン王・エリックがフィンランドとの戦いの最中に見た「青空に黄金の十字架」の言い伝えに由来するようです。


↑【左】園内を自由に歩きまわっていた孔雀。  【右】首を半回転。↑


↑『計画された緑』のストックホルムを象徴する1枚。


↑【左】小屋の壁面を、リスがよじ登っていました。  【右】市街地を一望。↑

ロッタの北欧スケッチ旅 トラクターや水瓶を持った人が自然に行き交っていて、片田舎にピクニックに来たような感覚に。
 そして、展望台からストックホルム市街を眺めることができました。街を眺めていると、いかに生い茂った木々が多いかが分かります。

 「ストックホルムには緑がいっぱいあるんだね~。」
 「緑に囲まれた都会。ストックホルムの人々は、自分たちの望む都市を、計画に基づいて創ったんだね。」


【右】スカンセンの入り口。↑


↑【左】教会のようないでたちの、北方民族博物館。


↑ストックホルムは、整然として品がある印象でした。

 1時間ほどスカンセンを散策したあと、再びストックホルム中心部へ、バスで戻りました。交通の便がいいので、ストレスを感じません♪

 「次は、遊覧船に乗りにいこう!」
 「うん♪」

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 ストックホルム観光編は、後半に続きます。遊覧船乗り場へ行く道の途中で、力作ぞろいの野外美術館に遭遇。

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コメント (12)

はじめまして、こんにちは。ぽてといいます。
遊びに来ていただいてありがとうございました。

トラックバックのお知らせに
「スカンセン仲間だ!」と大喜びして遊びに来てしまいました。
楽しい文章や、写真たち。ほんとに素敵なブログですね。

北欧の旅、ルートがそっくりで思わず親近感が…。
ベルゲンからフィヨルドツアーというのもそっくりで
つい嬉しくなってしまいました。
ベルゲンの港町、ストックホルムの都会の街並。
ああ。なんだかとっても懐かしくなってきました。
あの透明で美しい日差しが思い出されます。

そして、ポルトガルにも行かれていらっしゃるんですね。
今行ってみたい国のひとつです。
あぁ、いいなぁ〜。

これからポルトガルはじめ、
他の記事をゆっくり読ませていただこうと思っています〜。

 ぽてさん、こんばんは。コメントありがとうございます♪
 ガムラスタンの細い路地やスカンセン、そして、NKマークの建物(笑)。本当に、同じような場所を旅していますね~♪ぽてさんは更に、フィンランドやエストニアにも訪れたのですね。北欧の旅にもいろいろなルートがあるのだと、再認識いたしました。
 ポルトガルは、非常におすすめですよ~(^o^)。西ヨーロッパの中では物価が安く、気候は温暖。治安がよく、人々はみな親切。
 それでは、これからもよろしくお願いいたします。

youcan:

TBありがとうございました。スカンセンには今年の秋に行きました。ちょっと寒かったですが、とてもいいところでした。管理人さんの写真を見ていると楽しさが思い出されて、また行きたいなぁと思いました。これからも時々覗かせていただきます。

 youcanさん。コメントありがとうございます。
 http://youcan555.exblog.jp/
 私たちも、スカンセンでリスをたくさんみかけました♪こういうところで時間をすごせるのは、とても贅沢なことかもしれません(^o^)。
 これからもよろしくお願いいたします!

こんにちは。
ストックホルムは緑が多くて、空気が美味しそうですね。
↑の写真の中に「ロッタの北欧スケッチ旅行」がありますね。私は「北欧」「ロッタちゃん」といえば絵本の「ロッタちゃんシリーズ」を思い出します。スウェーデンの美しい風景が絵本の中に溢れています。
ストックホルムには行ったことがないので行ってみたいです。

:

何度もすいません。
トラックバックも二重になってしまいましたね。
イマイチ、まだブログを理解していません。

ところで、生物学博物館、私は先月中に入ったので、それを紹介しています。
もし良かったら見てください。

 kermesseさん、お久しぶりです。
 ヨーロッパのクリスマスマーケットは、すごいにぎわいですね♪
 ロッタちゃんは、「はじめてのおつかい」などですね~。kermesseさんはきっと、あの本にでてくるような家具や雑貨に囲まれて生活しているのでしょう。
 あこがれてしまいます(^o^)。

 kagemonoさん、コメントありがとうございました。
 生物学博物館の記事を読ませていただきました。内部があのようになっているとは、外観からは想像がつきませんでした~。
 北欧スウェーデンは今、白夜に近いのでしょうか。今年はお疲れさまでした。これからもよろしくお願いします。

トラックバックをいただいていながら、
コメント差し上げるのが遅くなってしまい申し訳ないです・・・m(_ _)m

早速スカンセンの写真を拝見しました♪
いや~、やっぱり緑が多い時の方がいいですね~(^_^;)
私は10月からストックホルムに暮らし始めたので、
スウェーデン人にも「何で一年で一番最悪な時期に来るんだ」
といつも怒られます・・・。
ストックホルムの本当の美しさを実感するには
緑むせかえる夏に来なきゃいけない・・・。
葉の落ちた裸の木だらけのスカンセンを歩きながら、
「来る時期を間違えた」と真剣に思いました(笑)

今日(大晦日)はこの後、カウントダウンフェスティバルの開かれる
スカンセンに行ってこようと思ってます!!!
ストックホルム市内で唯一ニューイヤーの花火の打ち上げがあるらしく、
雪が一日中舞ってはいるのですが、せっかくだし足を伸ばしてみよう、と☆

ちなみに「白夜」って、夏の北欧に使われる言葉だと思います♪
一日中太陽の灯りがまぶしいことから言われる言葉では?
今は白夜どころか一日中暗い何とも陰鬱な気候です・・・(*_*)
それでも12月21日の冬至以降マシになってきてはいますが、
朝8時半にやっと明るくなり始め、午後3時半には暗いですから・・・(-_-)

いつもこころにEUROPAさん、あけましておめでとうございます。
突然ですが、吾々、新婚旅行はポルトガルだったのですが、候補地は他にもいくつかありました。
その中のひとつがスウェーデンだったのです。
特にストックホルムに行きたかった…。
なので、北欧旅行記も実はものすごく楽しみに拝見しています。
それでは、本年もよろしくお願いします。

 ハルさん、明けましておめでとうございます!そして、お返事が遅れてしまって申し訳ございません。
 スカンセンでの年越し。銀世界のストックホルムの夜景。あまりにも美しくて、寒さも(ちょっとだけ)忘れてしまうかもしれませんね~。
 日本のお正月といえば、やはり箱根駅伝。順天堂大学の第8区のランナーが、意識を失いながら完走するなど、今年も感動の連続でした。
 何はともあれ、よき新年を迎えることができたことを感謝しつつ、2006年を楽しみたいと考えています。これからもよろしくお願いいたします。

 びびぱんさん、明けましておめでとうございます!そして、お返事が遅れてしまい申し訳ありませんでした。年末年始、いかがお過ごしでしたか。
 スウェーデンも新婚旅行候補地のひとつだったのですね。びびぱんさんの旅行記もお正月に更新されたようですし、私たちも更新をがんばります!
 それでは、本年もよろしくお願いいたします。

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