リスボン LISBOA
時差ぼけが続いていて、6:00に起床。本日も、雲が全くない晴天の模様!
「よし、今日はオビドスに行こう!」
旅行のラスト2日(12月11日・12日)は、リスボンに戻ってくることがほぼ確定しているので、HOTELベルナをチェックアウトした際に、12月11日・12日の宿泊予約をしておきました。
そしてそれから、昨日と同様、HOTELベルナのフロントにスーツケースを預け、8:15にベルナを出発。
ベルナの1本南の路地にあった公衆電話から、●●が昨日見学したペンサオン・アレグリア(Pensao Alagria)へ電話をかけました。「(英語で)昨日見せてもらった401号室に泊まりたいのですが、空いていますか。」と話し、人数と名前を言って予約完了。電話代は0.25ユーロ(35円)かかりました。昨日の反省を踏まえて、今日は朝にホテルを予約することにして、見事成功。
今日は、重~いスーツケースはHOTELベルナに預けたまま、下着・歯ブラシ・コンタクトレンズ・パジャマなどの宿泊に必要なものだけを持ち運び、そのままアレグリアに泊まる予定。つまり、リスボンにいる間は、スーツケースをHOTELベルナに預けっぱなしにすることにしたのです。わざわざスーツケースをベルナからアレグリアに運んでいては、体力が持ちませんので。こういうグッドアイディアは、●●の頭から生まれることが多いです。
HOTELベルナから、メトロ(黄ライン)のカンポ・ペケーノ駅までは徒歩5分。そこからメトロに乗っていくと、カンポ・グランデ駅に着く直前で、メトロが地下から地上へパーーッとでて、進行方向に向かって左側に、あのジョゼ・アルバラーデ・スタジアムが! ジョゼ・アルバラーデ・スタジアムは、EURO 2004の準決勝、ポルトガルvsオランダが行われたサッカー専用スタジアム。ポルトガルリーグのシーズン中は、スポルティング・リスボンというチームの本拠地です。
↑原色を派手に使ったジョゼ・アルバラーデ・スタジアム。
↑【左】スタジアム内にボーリング場が! 【右】スポルティングリスボンのグッズショップ。↑
8:50にカンポ・グランデ駅で下車し、駅の階段を下りてすぐのところにあるバスのターミナルで、オビドス行きのバスを待つことに。時刻表を見ると、9:30リスボン発・オビドス行きのバス(Tejo社)があるようなので、ジョゼ・アルバラーデを見物したりして時間を過ごし、9:20頃からバス停の前で待っていました。
しかし、いつになってもバスが来ません。9:45になっても来ないので、違うところに停まっていたTejo社のバスの運転手に、■■が「オビドース?!」と尋ねると、「ナォン!なんたらかんたら(←ゆっくり話してくれたのですが、ポルトガル語で理解不能)」と言われ、更に混乱。■■と●●で、またそのバスの運転手に話しかけると、紙に「16H45」と書いて●●に渡してくれました。どうやら今日は土曜日のため、9:30発のバスは運休のようです。理解不能のポルトガル語は、「16」と「45」だったみたい。
反省をもとに望んだ観光2日目でしたが、出だしからつまずいてしまいました。約1時間のタイムロス。
今日は、オビドスに行くのは中止して、リスボンを観光することにしました。
(※ ■■と●●がオビドスを訪れたのは、12月9日です。今すぐオビドスの旅行記が読みたいかたは、ここをクリックしてください。)
気を取り直して、9:50カンポ・グランデ駅発のメトロ(黄ライン)に乗り、マルケス・ポンバル駅でメトロ(青ライン)に乗り換え、10:20パルケ駅下車。
エドゥアルド7世公園からリスボン観光をスタートしました。ここは、少し高台になっていてテージョ川が見えますが、ちょうど逆光で、ものすごくいい眺め…という訳ではありませんでした。
↑リベルダーデ大通りを南へ。
リベルダーデ大通りを闊歩し、ペンサオン・アレグリアのそばを通ったので、とりあえずチェックインすることにしました。1部屋1泊25ユーロ(3,500円:朝食なし)。下着・歯ブラシ・コンタクトレンズ・パジャマ・スリッパを部屋に置いて、11:30出発。
ペンサオン・アレグリアから徒歩3分で、レスタウラドーレス広場へ。街中へのアクセスという点では、HOTELベルナよりも数段上です。
ケーブルカー(グロリア線)の前では、いつも栗屋が栗を焼いています。熱心に焼き栗の写真を撮っているおじさんがいて、目が合った■■に「あなたも栗を写真に撮れ(ポルトガル語)」と言うので、■■も栗の写真を1枚。
↑【左】ペンサオン・アレグリアの入口。 【右】バイシャ地区の街並み。↑
↑グロリア線ケーブルカー前の焼き栗屋。ビッグサイズです。
コルメシオ広場に行くと、海…ではなく、テージョ川が眼前に広がっていました。
↑【左】コルメシオ広場。 【右】改革王ドン・ジョゼ1世の像。↑
そして、ここから目指すは、小高い丘の上にあるサン・ジョルジェ城。そこにたどり着くまでに、5つのスポットがあります。
(1) コンセイサオン教会。 花嫁が寝ている像が印象的。
(2) くちばしの家。
とんがった壁の建物。イタリアのフェラーラという都市にあるディアマンティ宮という建物と似ています。
くちばしの家の右隣にあるおみやげ屋は、仲のいい夫婦が経営していました。
ニワトリの置物(ハンドメイドなので1つ1つ微妙に形が違う、2.52ユーロ:350円)と、裏がコルクのアズレージョ(1.9ユーロ:260円)を購入。この後もいろいろなおみやげ屋でニワトリの置物を見ましたが、ここのニワトリは、トサカや目の形がかわいらしく、おすすめです。包装がていねいで、VISAも使えました。
(3) カテドラル。 ステンドグラスの円窓がきれい。
(4) サン・アントニオ教会。
(5) サンタ・ルジア展望台。 ちょっとした公園になっています。
↑【左】コンセイサオン教会。 【右】くちばしの家。↑
↑【左】コンセイサオン教会の花嫁像。 【右】おみやげ屋。↑
↑【左】カテドラル。 【右】カテドラルの円窓。↑
↑【左】カテドラルの内部。 【右】カテドラルの外観。↑
↑【左】サンタ・ルジア展望台。 【右】展望台のそばにあるアズレージョ。↑
5つのスポットを順に巡りながら、石畳の登り坂を歩んで行きました。
途中、カフェで軽くつまみ食いをして、14:00、サン・ジョルジェ城到着。ガイドブックには無料と書いてありますが、入場料が1人3ユーロ(420円)かかりました。おそらく、2004年6月にEURO2004(サッカーのヨーロッパ選手権)がポルトガルで開催され、それ以来有料になったのだと思われます。とは言え、サン・ジョルジェ城は、お金を支払って入場する価値、十分にありです。
↑サン・ジョルジェ城入口にあった地図。
↑サン・ジョルジェ城からの眺め。↑
↑パノラミックなリスボンの街。
砲台が並ぶ展望台からは、白い壁とオレンジ色の屋根の街並みが広がっています。さっきまでいたコルメシオ広場がとても小さく見え、あそこからここまで歩いて登ったというのがうそみたいに思えました。
そして、イスラムのムーア様式をとどめる丘の上の城は、遺跡と展望台という2つの側面を持っています。城塞の造りは、『ドラゴンクエスト(ゲーム)』に出てくる城のようなイメージ。
↑【左】ライオンの石像。 【右】サン・ジョルジェ城の門。↑
↑【左】サン・ジョルジェ城の門。 【右】城の周囲。↑
↑【左】はためくポルトガル国旗。 【右】階段の下からこんにちは。↑
↑【左】のぞき窓。 【右】壁が低くて高所のため、少し怖いです。↑
このように、観光客にとっては3ユーロ払っても大満足できるサン・ジョルジェ城ですが、リスボン市民は無料で入場できるのでしょうか。もし、市民も有料になってしまったのなら、彼らは大事な憩いの場を1つ失ったことになります。●●は、そんなことを気にかけながらここを後にしました。
15:30にサン・ジョルジェ城を出発。帰り道のカフェで、■■はサグレスという銘柄の国産ビール(0.85ユーロ:120円)を飲み、●●はポテトチップ(0.99ユーロ:140円)を食べました。
↑【左】サン・ジョルジェ城近くのおみやげ屋。 【右】アルファマ地区の洗濯物。↑
↑【左】カフェでサグレス・ビールを乾杯。 【右】夕方のロシオ広場。↑
夕方になり、バイシャ地区を歩いていて、そろそろおなかが減ってきたのでお店に入ることにしました。ポルトガルのレストランは、一般に開店時間が遅いようですが(19時開店というところもざらにあります)、バイシャ地区のこの辺りは観光地のため、夕方でもオープンしているお店が多かったです。外にメニューを出しているお店が多いので、メニューを見て入るお店を決めることに。はじめに見つけたお店は、こじんまりとしていてよさそうでしたが、満席でなかなか席が空かなかったため、違うお店に行くことにしました。
次に見つけたお店が、MODERNA RESTAURANTE。適度に混んでいて、よさそうなお店です。
ケイジョ(前菜のチーズ) 1.9ユーロ(266円)
フランゴ・アサード(ロースとチキンとフライドポテト) 5.9ユーロ(826円)
ポルコ・ア・ポルトゲーザ(豚肉とポテトのポルトガルソース和え) 6.7ユーロ(938円)
ジョッキビール(400mL) 3.5ユーロ(490円)
↑ボリュームたっぷりのフランゴ・アサード(手前)とポルコ・ア・ポルトゲーザ(奥)。
ポルトガルのレストランは、写真のように紙のテーブルクロスが広がっていることが多かったです。味は濃い目でしたが、とても美味しかったです。店内では、スコラリ(ポルトガル代表監督)に似たウェイターと、ミスタービーンに似たウェイター、2人がきびきびと動いていて、好感の持てるお店でした。
隣りの席に、ウィーンから来たという74歳の男性が座っていて、いろいろ会話がはずみました。彼は最初「私はジャーナリストなので、いいアイディアをたくさん持っている。」とうそぶき、「市電の28番がおすすめだ。私はいいアイディアを持っている。」「
●●「新婚旅行でシェーンブルン宮殿に行きました。」
男性「ベリーグッドだったでしょう?」
■■「でも、残念ながら雨でした。」
男性「(ウェイターに)マデイラ・ワインおかわり。」
ウェイター「1つですか?」
男性「ノー。3つだ。」
という訳で、■■と●●は、マデイラ・ワイン(ポルトガル・マデイラ島原産の、酒精強化ワイン)をごちそうになりました。『袖振り合うも他生の縁』。はじめのお店が満席でなかったら、この愉快なオーストリア版・伊東四朗と出会うこともなかったのです。とても楽しいひとときでした。
そして、店から出て、また幸せな気分に!
辺りは夜。イリュミネーション。黄色の電飾が、光の門となって■■と●●の前に現れました。フィゲイラ広場、ロシオ広場は青い電飾。派手ではなく、ポルトガルらしく控え目できれいな電飾でした。
↑【左】MODERNA RESTAURANTE。 【右】リスボンの夜。↑
↑【左】リスボンの夜。 【右】ブルーの電飾。↑
↑【左】ロシオ広場。 【右】リベルダーデ大通りの電飾。↑
20:00、ペンサオン・アレグリアに戻りました。アレグリアの廊下は、電気がセンサー式になっていて、客が歩くときだけ点灯するようになっていました。他にも、センサー式の電気を採用しているホテルがいくつかありました。ポルトガル人は意外と節約家のようデス。
21:00、睡眠。
1:00頃目がさめ、お風呂のお湯を貯めようとしたら、寝ぼけていて、もう少しで溢れてしまうところでした。
コメント (2)
こんにちわ。いつも遊びに来てくれてありがとうございます!
オーストリア版・伊東四朗には笑わせていただきました(笑)
話が弾んで素敵なディナーになったようでよかったですね~
旅先での出会いも素敵なおみやげの一つになりますものね!
写真からも楽しそうな雰囲気が伝わってきましたよ♪
それにしてもオチャメな写真がいっぱいです^^
投稿者: いとこ | 日時: 2005年03月07日 17:52
日時: 2005年03月07日 17:52
いとこさん、書き込みありがとうございます♪
このオーストリアの老人にメールアドレスをたずねたら、「持ってない!」とひとこと。ずいぶんトラディショナルなジャーナリストさんでした。
MODERNA RESTAURANTEというレストランは、観光客向けの立地なので、ビールなどは少し高めでした。でも、店員はとてもフレンドリーで、写真を頼むと、マデイラワインのボトルをわざわざ持ってきてくれて、撮影してくれました(3人で写っている写真)。そして、料理は写真のとおり、ボリューム満点。おすすめのレストランです。
この後も、いろいろな写真が登場しますので、楽しみにしてください!
投稿者: 管理人N | 日時: 2005年03月07日 19:12
日時: 2005年03月07日 19:12