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2005年05月 アーカイブ

2005年05月24日

24-a) ニューヨーク旅行・行程

 2005年5月に行ったニューヨーク&ワシントンDC旅行の行程です。

●5月24日(火)
24-b) 成田 → ニューヨーク
24-c) ヤンキースタジアム

●5月25日(水)
25-a) スタテン島フェリー
25-b) グラウンド・ゼロとその周辺
25-c) インフォメーション
25-d) ソニー・ワンダー
25-e) マイケル・ジョーダンズ・ステーキハウス
25-f) グッゲンハイム美術館

●5月26日(木)
26-a) ニューヨーク → ワシントンDC
26-b) 国会議事堂
26-c) スミソニアン
26-d) リンカーン記念館
26-e) ワシントン記念塔とその周辺
26-f) ホワイトハウス
26-g) ワシントンDCいろいろ ワシントンDC → ニューヨーク

●5月27日(金)
27-a) パパイヤ・キング
27-b) タイムズスクエア
27-c) セントラル・パーク
27-d) アメリカ自然史博物館
27-e) サイゴン・グリル
27-f) サウスストリート・シーポート
27-g) ナイトクルーズ
27-h) エンパイア・ステート・ビル
27-i) 期間限定・壁紙 (自由の女神 & エンパイア・ステート・ビル)

●5月28日(土)
28-a) ホテル・ペンシルバニア
28-b) イントレピッド博物館
28-c) ブルックリン・ブリュワリー
28-d) 国連本部

●5月29日(日)
29-a) MoMA (ニューヨーク近代美術館)
29-b) ニューヨーク散策
29-c) フェアウェイ
29-d) タイムズスクエア2

●5月30日(月)
30) ニューヨーク → 成田

24-b) 成田 → ニューヨーク

 ニューヨーク旅行の航空券を予約したのは、出発の1ヶ月半前にあたる、4月7日(木)でした。
 5月24日(火)出発 → 5月31日(火)帰国 のプランで、1人あたり、以下のような料金でした。

 航空券(【早割35】航空会社未定・ニューヨーク直行便) 39,000円
 成田空港施設使用料 2,040円
 現地税 5,790円
 航空保険料 6,920円
 合計 1人 53,750円 (2人で107,500円)

 この航空券は、H.I.S.のホームページ限定商品。出発の35日前まで予約でき、航空会社は未定。どの航空会社になる可能性があるのかをメールで質問したら、ノースウエスト、ユナイテッド、コンチネンタル、アメリカンのいずれですとの返事がありました。
 そして、航空会社がコンチネンタル航空に決定したとメールが送られてきたのは、4月26日(火)のこと。

 ホテルは、便利な立地と手ごろな価格を重視し、ホテル・ペンシルバニアに狙いを定めてネットで検索しました。オクトパストラベルが1泊1室14,000円で最安値でしたが、メールでリクエストすると満室との返事がきてしまったので、Yahoo!トラベル 海外ホテル予約(1泊1室16,000円)で予約することにしました。


成田空港 NARITA AIRPORT

 5月24日、5ヵ月半ぶりに成田へ向かう2人。このブログのタイトルに反旗を翻す(ひるがえす)行動にでた■■と●●。2人の目的地は、なんとヨーロッパではありません!!
 今回の目的地は、アメリカ合衆国。 それもニューヨークです!

成田空港ヤフーカフェYahoo!cafe
↑成田空港の Yahoo!Cafeで、当ブログを閲覧。↑

ヤフーカフェコンチネンタル航空の搭乗券
【右】コンチネンタル航空の搭乗券。↑

天気予報
↑ニューヨークの天気予報を閲覧。気温の変動がはげしそう。

 上記のように、今回の旅行はコンチネンタル航空で行くことになりました。
 CO8 成田16:20発 → ニューヨーク16:05着

コンチネンタル航空のメリット
 ・エコノミーの座席が3-3-3なので、通常の3-4-3よりもゆとりがあること
 ・日本からの便は、JFK空港よりも新しいニューアーク空港に到着すること
 ・個人用モニターが全ての座席についていること

コンチネンタル航空のデメリット
 ・アルコールが有料であること
 ・帰国便の出発時刻が、他の便に比べて早いこと

 この中でいちばんショックだったのは、もちろんアルコールが有料であることです。ビールが1本5ドルか500円。アルコール好きの■■は、がまんしてトマトジュースやコーラを飲んでいました。
 また、■■は3-3-3のシートの中央座席に座ったので、どちら側のスチュワーデスからサービスを受ければよいか迷うことがありました。

コンチネンタル航空の機内食コンチネンタル航空の機内食2
↑【左】メニューによると、これはサーロインステーキ。  【右】ブタメン。↑

コンチネンタル航空の機内食3コンチネンタル航空の機内食3
↑【左】到着前のランチ。  【右】到着前のランチ・別バージョン。↑

ニューアーク国際空港 NEWARK Liberty International Airport

 定刻より5分ほど遅れて、16:10にニューアーク空港に到着。ニューアーク空港は、ニューヨーク州ではなく、ニュージャージー州にある、コンチネンタル航空のハブ空港です。入国時に左手人差し指の指紋と顔写真を撮られて、入国。■■にとっては初めての、そして●●にとってはサンディエゴに留学したとき以来の、アメリカ。2人でいっしょに訪れた、11番目の国です。

ニューアーク空港ニューアーク国際空港
↑【左】  【右】ニューアーク国際空港駅。↑

NJトランジット
↑NJトランジットの車窓から。

 空港からニューヨーク・ペンシルバニア・ステーションまでの切符を自動販売機で購入。クレジットカードを1回通したけれど、反応がないので、3回ほど繰り返しクレジットカードを通したところ、遅れて切符が出てきました。

 「やばい! 3回クレジットカードを通したから、切符が6枚出てきちゃうかも!」
 …と、一瞬目の前が真っ暗になりましたが、幸い出てきた切符は2人分だけでした。

 「あ~よかった~。海外は、どこに危険が潜んでいるか分からないから、気をつけよう。」
 「うん♪」

 切符は、1人11.55$(1270円)。エアトレインという名のモノレールで、ニューアーク・インターナショナル・エアポート・ステーション(ニューアーク国際空港駅)まで行き、そこからNJトランジットという列車に乗り換えました。

ニューヨーク NEW YORK

 乗ること25分、17:47、ニューヨークのペンシルバニア・ステーションへ到着。かなり広大な駅で、迷いながら出口へ向かい東口を出ると、7アベニューを挟んですぐのところにホテル・ペンシルバニア(Hotel Pennsylvania)がありました。
 回転ドアを押してホテルの中に入ると、フロントには4人ほどのスタッフがいて、フォーク式に人が並んでいました。想像よりも立派な造りのホテルに、ひと安心。18:12、519A号室にチェックイン。
 部屋はぴかぴかではありませんが、寝泊りするには十分なスペース。テレビは29インチ。バスタブとドライヤーもついていました。スーツケースを開くための台がなかったのは残念ですが、この立地でこの価格なら、あまり大きなことを言ってはバチが当たります。今回の旅の日程は、6泊8日。6泊全て、このホテル・ペンシルバニアに宿泊します。■■と●●の個人旅行至上、スーツケースを運ぶ距離が最短の旅が幕を開けました。

ホテル・ペンシルバニアHOTEL PENNSYLVANIA
↑ホテル・ペンシルバニアの519A号室。↑

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24-c) ヤンキースタジアム

 2005年5月24日(火)。ニューヨーク到着当日。ホテルから地下鉄の34ストリート駅(34th St.)まで徒歩で行き、メトロカードを2枚自動販売機で購入しました。メトロカードは7日間乗り放題の券(7 Days unlimited)が、1人$24(2640円)。メトロのD線で向かう、この旅最初の目的地は、男子の夢、メジャーリーグの本場、ヤンキースタジアム。18:42に34ストリート駅を出発し、19:07にブロンクス161ストリート駅(Bronx 161 St.)に到着。

ヤンキースタジアム Yankee Stadium

 今日の試合は、ニューヨーク・ヤンキースvsデトロイト・タイガース。19:05試合開始のため、もうプレイボールしているはず。少し早歩きでで歩いていくと、ヤンキースタジアムはすぐにあったのですが、ぽつりぽつりと雨が降ってきました。ポルトガルで晴天に恵まれ続けた■■と●●に、厳しい現実がおそいかかります。しかも、チケット売り場と思われる三角屋根の小屋は、シャッターが降りていて閉まっていました。

 「まさか、チケットはSOLD OUTなのかな??!」

 この心配は、幸い取り越し苦労に終わりました。ヤンキースタジアムの外周を、時計回りに半周ほど回っていくと、スタジアムに併設されたチケット売り場(ゲート4付近)が開いていました。

ヤンキースタジアム・チケット売り場TICKET SALES
↑【左】チケット売り場。  【右】無事チケットを購入。↑

 3階席を2枚購入したかったのですが、3階席は1枚$16(1760円)なのに、買おうとすると合計$48と言われました。「3階席(3 Level)」と伝えたかったのに「3枚のチケット」という意味にとってしまっていたようです。そのことにいち早く気づいた●●が「2 people」と伝えると、「$32」と言われたので、日本から持参したトラベラーズチェックで支払いました。

Yankee Stadium Ticketヤンキースタジアム・入場ゲート
↑【左】3階席のチケットが、1枚16ドル。  【右】入場ゲートの荷物検査。↑

 入場ゲートの荷物検査は、カバンの中を軽く見て、手足を触る程度で、噂に聞いたほど厳しくありませんでした。ポルトでチャンピオンズリーグを観戦したときのボディーチェックのほうが厳しかったです。さあ、3階席までエスカレーターで昇り、スタジアムのスタンドへ。

ヤンキースタジアム内Yankees 16ゲート
↑【左】スタジアム1階。  【右】3階席スタンドへの出入り口。↑

Yankee Stadium TicketMLBヤンキースタジアム
↑【左】念願の初・メジャーリーグ観戦。  【右】天然芝が美しいヤンキースタジアム。↑

 来ました。初のメジャーリーグ球場!しかも、ベーブ・ルースやジョー・ディマジオがプレイしていたヤンキースタジアム!
 ですが、スタジアムに入場するときには、雨がだいぶ強くなってきました。写真ではあまり分からないと思いますが、傘をささないと厳しいくらいの降りでした。

4番センター・松井秀喜
↑ニューヨーク・ヤンキース 4番センター・松井秀喜。背番号55。

Yankees永久欠番
↑レフト後方のモニュメントパークに、永久欠番16人のレリーフが展示されています。

 空席がたくさんあったので、自分たちのチケットがどの席かは特に調べず、屋根がある3階席後方に座りました。このヤンキースタジアム、観客席がかなりの急勾配で、非常にスタジアムが見やすいつくりになっています。

ヤンキー・スタジアムは雨3階席の屋根
↑3階席の後方に屋根があるので、雨中の観戦に適しています。↑

NOISEビール売り
↑【左】NOISE!  【右】ビール売りのおじさんの決めポーズ。↑

 巨漢ジアンビが、浅いレフトフライで3塁から本塁へタッチアップして成功するなど、見どころの多い試合でしたが、何と言ってもこの日の主役はアレックス・ロドリゲス。スターぞろいのヤンキース・フィールドプレイヤーの中でも、打球の質が別格でした。
 そして、このA-RODがものすごい人気。外様であろうが、実力のあるプレイヤーを応援するというスタイルは、さすが移民の街、ニューヨーク。

4番センター・松井秀喜
↑この成績では物足りない気もしますが、今日も松井は4番。

 外様といえば、日本が誇るメジャーリーガー松井秀喜が、この日もヤンキースの4番バッターでした。2割6分6厘、ホームラン3本、34打点。45試合目でこの数字では、正直、打点を除いて物足りません。4番松井の打席のときより、5番A-RODが登場したときのほうが、はるかに盛り上がっていました。
 その松井ですが、この試合は特に目立った活躍はみせず、5番アレックス・ロドリゲスと6番ポサダが2本づつ、 3番シェフィールドと9番カノが1本づつホームランを放ったのに比べ、地味な打撃。松井が第3打席にレフト線を抜ける2塁打を1本放つと、オーロラビジョンに『HIT-DEKI』の文字が映し出されましたが、たいして盛り上がりませんでした。
 ブーイングするほどでもないけど、期待を膨らませるほどでもない。現在の松井秀喜の正当な評価でしょう。ヤンキースファンの目は肥えています。しかしながら、日本人がヤンキースの4番を打っているという事実は、非常に素晴らしいことであり、もしかすると、今後永久に起こらないことかもしれません。その場に生で立ち会えたことは、非常にラッキーだと思いました。

2ベースヒットで出塁3階席の屋根
↑【左】2ベースヒットで出塁した松井。このあとポサダの3ランHRでホームイン。

NOISEジェイソン・ジオンビー
【右】ジアンビが7番、バーニー・ウィリアムスが8番なのだから、すごい打線です。↑

アディダスDetroit Tigers
↑【左】Yankee Stadium featuring adidas。  【右】スタンドはかなりの急勾配。↑

 スタンドでは、名物のホットドッグ(4.5$・495円)を1つ買いました。雨のせいかパンは少し冷えていて、ちょっと残念な味でした。ホットドッグにつけるためのマスタードとケチャップの袋のカスが、球場の床のあちこちに落ちていて、きたなかったです。
 ワンサイドゲームになったものの、MLB初観戦の■■と●●にとってとてもエキサイティングな時間でしたが、かなりの寒さ(摂氏7℃程度)だったので、明日以降の体調維持のため、5回裏が終わって11対0になったところで帰ることにしました。

トイレあり偉大な球場
↑【左】ワンサイドゲーム + 雨 = 途中帰宅。

通路ヤンキー・スタジアムのスロープ
【右】混雑しても観客がみな安全に帰れるためのスロープ。↑

 スロープを降りて、1階席への入口からスタジアムを覗いて見ると、なんとバックネット裏の風景が見えるではありませんか!しかも、イニングは6回裏。3番シェフィールドが三振したところで、次は松井の打席。

 「おおー!」
 「ここは特等席だね♪」

通路スタジアム1階
↑【左】1階席の通路から見えた、最高の場面。  【右】臨場感抜群。↑

1階席の通路から
↑バッター松井。ネクストバッターは、アレックス・ロドリゲス。

 バッターHideki Matsui、ネクストバッターA-ROD。いい場面が間近で見れました。結果、松井はセンターフライでしたが、得した気分でスタジアムのグッズショップを軽く見たあと、帰路につきました。

スタジアム内のグッズショップベーブルースが建てた家
↑【左】スタジアム内のグッズショップ。  【右】ヤンキースタジアムの外観。↑

ディマジオ帰りの地下鉄駅
↑【左】通称、ルースが建てた家。  【右】帰りの地下鉄駅。↑

 スタジアムの外周を反時計周りに歩いているときに、球場の中から『Take me out to the Ball Game』のメロディが聴こえてきました。伝統的なよきアメリカンスポーツ。
 結果は12対3で、ヤンキースの圧勝でした。観客数は、公式発表では37,099人とのことですが、どう見てもそんなに多く入っているようには思えませんでした。
 ※ この試合の結果詳細は、こちらのページをご覧ください。

 地下鉄で、161ストリート駅から、34ストリート駅まで戻りました。21:49、ホテルの部屋に到着。あとは、お風呂に入って寝るだけ……のはずでしたが、■■が時差ぼけに悩まされることになろうとは……。

レッド・ソックス VS. ヤンキースチェス・セットフィギュアレッドソックス vs ヤンキースのチェス・セットフィギュアです。売り切れ間近!

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2005年05月25日

25-a) スタテン島フェリー

スタテン島フェリー Staten Island Ferry

  5月25日(水)。朝から雨が降っていたこの日。時差ぼけのため早く目が覚めてしまったため、早朝にH&Hベーグルを買いに行き、それから自由の女神を見に行くことにしました。ホテルは朝食なしのプランなので、自分たちで好きな朝食をとることができます。外側は硬く、中はもっちり。ベーグルを食べるには、あごの力が必要でした。

H&HベーグルBagel
↑【左】ベーグルを買いにH&Hベーグル店舗へ。

 1番線の地下鉄で、南下。終点のサウスフェリー駅に到着。ここからスタテン島行きのフェリーに乗ることができるのです。しかも料金は無料

1番線のメトロサウスフェリー駅
↑【左】地下鉄内でベーグルを試食。  【右】スタテン島行きのフェリー乗り場。↑

 雨の上に、肌寒い気温。
 「フェリーから、自由の女神は見えるかな?」

FERRY乗車まち
↑フェリー乗車待ちの人々。

スタッテン右手前方に女神
↑【左】雨の中、フェリーは出発。  【右】右手前方に自由の女神が…。↑

Statue of Liberty
↑もやの中、見えてきました、自由の女神。

 もやの中、自由の女神が見えてきました。■■と●●の世代にとって、自由の女神は『アメリカ横断ウルトラクイズ』そのものです。あの番組で見た、自由の女神の姿。それがここにあるのだと思うと、感慨深いものがありました。フェリーは片道25分でスタテン島に到着。

スタテン島側のフェリー乗り場マンハッタン行きフェリー
↑【左】スタテン島側のフェリー乗り場。  【右】マンハッタン行きのフェリー内部。↑

通勤客マンハッタン側のフェリー乗り場
↑【左】通勤客がほとんど。  【右】マンハッタン側のフェリー乗り場に戻ってきました。↑

 帰りは、マンハッタン行きのフェリーに乗り換えて、Uターン。マンハッタン行きのフェリーは、通勤客でほぼ満席でした。●●がフェリー内の女子トイレに行くと、気合を入れてお化粧しているニューヨーカーが鏡の前に並んでいました(笑)。自由の女神を毎日拝むことができるとはうらやましい限りですが、ニューヨーカーにとっては、女神の化粧のノリをチェックするよりも、自分のお化粧をしたり、ヤンキースの試合結果が載った新聞を読むことのほうが大切なようです。

 そして、こちらは、5月27日(金)。サークルライン・ハーバー・クルーズのクルーズ船から撮影した、スタテン島フェリーと、ウォール街の高層ビル群です。

クルーズ船から撮った
↑スタテン島フェリーと、高層ビル群。

ラバーマスク(自由の女神)NY発!のパーティグッズです。

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25-b) グラウンド・ゼロとその周辺

グラウンド・ゼロ Ground Zero
トリニティ教会 Trinity Church

グランドゼロトリニティ教会
↑【左】グラウンド・ゼロ。  【右】ウォール街の中にあるトリニティ教会。↑

トリニティ教会地下鉄
↑【左】NY最古の教会です。  【右】地下鉄レクター駅構内。↑

 スタテン島フェリー乗り場から1km弱の地点。ロウアー・マンハッタンにあるグラウンド・ゼロ(ワールド・トレード・センター跡地)。
 9.11テロから1350日余が経過した2005年5月25日(水)、■■と●●はここを訪れました。雨に加えて、傘が逆さにめくれあがってしまうほどの強風が吹く中、この場所では新たな建造物を造るための工事が進んでいました。過去には戻ることができません。

※ 現在のグラウンド・ゼロが見たい方は、こちらをクリックしてください。定置カメラによる映像を見ることができます。

 続いて、グラウンド・ゼロから徒歩3分ほどの場所に位置する、トリニティ教会。ウォール街の高層ビルに囲まれているのに、なぜか調和がとれていました。さすがは、ニューヨーク最古の教会です。
 テロ直後、ニューヨークの消防士たちは人命救助に当たりながら、夜はこの教会で休息をとったと聞きました。この叙事詩に匹敵する物語をつくることは、容易ではないでしょう。

ワールド・ファイナンシャル・センター
World Financial Center

 そして、晴天に恵まれた5月28日(土)、ふたたび■■と●●はグラウンド・ゼロに足を運びました。

ファイナンシャル・センターハドソン・リバー Hudson River
↑【左】ワールド・ファイナンシャル・センター。  【右】ハドソン・リバー。↑

Financial入口Ground Zero
↑【左】ワールド・ファイナンシャル・センター入口。  【右】。↑

グラウンドゼロ
↑グラウンド・ゼロは、フリーダム・タワーへ。

 20番のバスで、ハドソン川流域のワールド・ファイナンシャル・センターへ行きました。ワールド・ファイナンシャル・センターには、メリルリンチなどの証券会社と、ショッピングの店舗などが入っていました。そこのホール2階からグラウンド・ゼロを見渡せました。目の前の道路は車が往来していて、そして空を見上げると、まだ何も完成していないその場所の上には、どこまでも青空と雲が広がっていました。その空を見上げていると、鳥肌が…。

ワールドトレードセンター跡地フリーダム・タワー
【右】この場所に新しく造られている、Freedom Towerの模型。↑

パネルウィンターガーデン
【右】ワールド・ファイナンシャル・センターのホール。↑

 from Recovery to Renewal。
 現在工事中のグラウンド・ゼロに、フリーダム・タワーという高層ビルが完成するのは、西暦2008年のようです。フリーダム・タワーに関する展示物が、ワールド・ファイナンシャル・センターにありました。
 なぜ、『Liberty』ではなく『Freedom』なのか、それぞれの単語の意味にはどういった差異があるのか…についての記載は、著者の英語力の都合上、他のブログに譲ります。

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25-c) インフォメーション

インフォメーションセンター

インフォメーションインフォメーション
↑インフォメーションセンター。↑

インフォメーションセンターナッツ
↑【左】インフォメーションセンター。  【右】露店で売っていたナッツ(1$・110円)。↑

インフォメーション5番街のDISNEY STORE
【右】5番街のディズニーストア。↑

 5月25日。
 7thアベニューをはさんで、シェラトンホテルの向かいにあるインフォメーションで、CityPass(1人53$・5830円)を購入しました。
 CityPassとは、ニューヨークの観光名所6ヶ所…(1)アメリカ自然史博物館、(2)グッゲンハイム美術館、(3)MoMA、(4)イントレピッド博物館、(5)サークルライン・ハーバー・クルーズ、(6)エンパイア・ステート・ビル…に入場できるパスです。
 各観光名所で購入できるようですが、ここのインフォメーションでも購入することができました。CityPassを持っていると、(3)MoMA、(4)イントレピッド博物館、(6)エンパイア・ステート・ビル でチケット売り場に並ばずに入場でき、時間の節約になりました。
 ただ、(1)アメリカ自然史博物館と(2)グッゲンハイム美術館 はすいていて、チケット購入に際して行列ができていなかったので、このどちらかでCityPassを買うのがベストだったと思います。

シティパス・ニューヨーク
↑ニューヨーク・CityPass。

25-d) ソニー・ワンダー

ソニー・ワンダー Sony Wonder

 55-56th St.。ミッドタウンに位置する、ソニー企画の体験コーナー。

SONY PLAZASONY WONDER
↑【左】ソニー・プラザ内部。  【右】ソニー・ワンダー。↑

しゃべるロボット
↑【左】子供に大人気。周囲の声に応答してしゃべるロボット。

 内部のアトラクション。参加は無料で、映像編集や、電化製品の仕組み、医療(超音波検査や手術)などを体験・理解できる内容でした。どちらかというと、子供向き。

ソニーワンダーのアトラクション人体の不思議
↑【左】不思議な部屋。  【右】医療を疑似体験できるアトラクション。↑

25-e) マイケル・ジョーダンズ・ステーキハウス

マイケル・ジョーダンズ・ステーキハウス
Michael Jordan's Steak House

 マイケル・ジョーダンズ・ステーキハウスは、グランド・セントラル・ステーション構内にある、レストラン。お店は駅の2階にあり、テラスのようになっているので、駅の中を行き交う人々を見ながら食事ができます。
 5月25日(水)の13:30に行ったところ、3分ほど待ったあとに席があきました。2人とも頼んだものは、ランチ(メニューには、『Fast Track』と書いてあります)。1人23$(2530円)。
 名前だけ聞くと、「有名人経営のありがちなレストランなのかな。なんだかイマイチっぽいなぁ。」と思いがちですが、メイン料理はとても繊細な味で、いい意味で想像を裏切られました。

マイケルジョーダンズ・ステーキハウス・メニュー駅構内で乾杯
↑【左】メニュー。  【右】駅構内で、乾杯!↑

サラダフィレ肉
↑【左】サラダ(Iceberg Salad)。  【右】Filet Mignon。↑

 ■■が頼んだメイン:Filet Mignon(フィレミニョン:厚く円筒形に切った牛の腰部のヒレ肉)
 ●●が頼んだメイン:Seared Yellowfin Tuna(キハダマグロの表面焼き)

 特にキハダマグロは、外側は香ばしく、中はほとんど生で、焼き加減が絶妙でした。
 そして、デザートは、一度食べたかったニューヨーク・チーズケーキ(Creamy Vanilla Cheesecake)!量も適度に多くて、満足のいくランチでした。

ツナNYチーズケーキ
↑【左】Seared Yellowfin Tuna。  【右】Creamy Vanilla Cheesecake。↑

グランド・セントラル・ステーション
↑グランド・セントラル・ステーション。

25-f) グッゲンハイム美術館

グッゲンハイム美術館
Solomon R. Guggenheim Museum

経営難のグッゲンハイム美術館
↑4番の地下鉄に乗って、グッゲンハイム美術館へ。

 5月25日(水)。昼食後、4番の地下鉄に乗って、グッゲンハイム美術館へ。入口は、MoMAと違って行列はできておらず、すんなりと入場できました。『地球の歩き方 NY』によると、現在苦しい経営状態の、グッゲンハイム美術館。有名な作品は少なく、作品の展示は多くありませんでした。どちらかというと、建て物自体の面白さが見どころのような気がしました。

 「立派なのは、建て物とパンフレットだけみたい♪」

グッゲンハイム美術館Guggenheim内部
↑【左】グッゲンハイム美術館の外観。  【右】天井。↑


↑【左】美術館の内部。1階から6階まで吹き抜けになっているらせん階段。

 ただ、らせん階段には、うす緑色のふちどりがされていて、これがあるために安っぽいイメージになっていました。夜間は光るのでしょうか?それとも安全のためなのでしょうか?

経営難のグッゲンハイム美術館
↑経営難のグッゲンハイム美術館ならでは?!館内の池には、人々の善意の小銭が!

カメラで自分を撮影できる鏡
↑【左】鏡を利用して自分たちを撮影。  【右】イメージはカタツムリ。↑

 館内の池には、人々の善意の小銭が、多数入っていました。おそらくグッゲンハイム美術館が経営難であることを知ってのことなのでしょうが、ここに池を造ったときに、この美術館の不幸な行く末が決定してしまったのかもしれません。なんとも皮肉な光景でした。

2005年05月26日

26-a) ニューヨーク → ワシントンDC

ニューヨーク → ワシントンDC
New York → Washington,DC

 夜の日課となった、24チャンネル(THE WEATER CHANNEL)。1日中、天気予報をやっているチャンネルです。25日(水)の夜にこの番組を見たところ、5月26日(木)の天気予報は、ニューヨークは『くもり+雨』であったのに対し、ワシントンDCは『晴れ+くもり』でした。

 「5月26日は、日帰りワシントンDC観光で、決まりだね♪」
 「そうだね!」

 もともと、6泊8日の日程のうち、宿泊は6泊ともニューヨークですが、日帰りで1日だけワシントンDC観光する予定でした。
 アメリカに到着してからまだ太陽を一度も拝んでいなかった■■と●●は、ワシントンDCに訪れる日を、5月26日にすることに決定しました。

 5月26日は、4:40にホテル・ペンシルバニアを出発し、ホテルのすぐ隣にあるペンシルバニア・ステーションへ。この駅から、ワシントンDCへの直通列車、アムトラック(Amtrak)が発車しています。

ペンシルバニア・ステーションアムトラック
↑【左】ペンシルバニア・ステーション。  【右】乗車したアムトラック。↑

 5:00、きっぷ売り場の窓口は開いていませんでしたが、売り場のそばに、デビットカードとクレジットカードだけ使用できるきっぷ販売機が何台も置いてあったので、その機械できっぷを買うことにしました。クレジットカードを挿入して、画面に映し出される手順どおりにすすんだところ(タッチパネル式でした)、ワシントンDC行きの電車が時刻別に映し出されました。『ニューヨーク 5:25発 → ワシントンDC 8:35着』の電車を選び、2名で決定ボタンを押すと、きっぷが2枚出てきました。簡単にきっぷが買えてよかったのですが、暗証番号も押さずにきっぷが買えてしまうので、カードを盗まれたら危ないと思いました。きっぷは1人片道$76(8360円)。

 Amtrakのホームページで、電車のダイヤ検索ができます。

 電車は、発車の10分ほど前になって、電光掲示板に乗車ホームが表示されました。すると、みなホームに向かって歩き出しました。ホームへは、下りのエスカレーターで降りるのですが、エスカレーターを降りる前に乗車きっぷを駅員にチェックされました。

 5:25、発車のベルが鳴ることなく、電車は定刻どおり出発。ゆったりした座席に座りながら、昨日スーパーで買っておいたマフィンとオニオンパンを食べました。

マフィン
↑【左】朝ご飯のマフィン。  【右】6:43。まだどんよりしていた空。↑

橋
↑7:35。この旅行で初めての青空が見えてきました。

 6:50、フィラデルフィアに到着。そして、この駅を出発したあたりから、どんより広がっていた灰色の雲に、切れ目が見えてきました!

 「南のほう、雲がないよ!」
 「青い空が広がっているね♪」

ワシントンDC ユニオン・ステーション
Washington,DC Union Station

 8:35、これまた定刻どおり、ワシントンDC、ユニオン・ステーションに到着。
 ワシントンDCは、実は『意外にも全米一見どころの多い街』なのだそうです。そして、青空が広がっているのが何よりでした。

くつみがきの光景Union Station
↑【左】ユニオン・ステーションに到着。  【右】駅構内の靴みがき屋。↑

ユニオン・ステーション
↑ホールの天井はとても高く豪華。

ワシントン・ディーシー鐘
↑【左】ホール。  【右】平和の鐘とモニュメント。↑

星条旗
↑外から見たワシントンDC、ユニオン・ステーション。

26-b) 国会議事堂 (ワシントンDC)

国会議事堂 United States Capitol
ワシントンDC Washington,DC

 5月26日(木)。ワシントンDCに到着して■■と●●が最初に向かったのは、キャピトル・ヒルに位置する、国会議事堂(United States Capitol)。
 ここに入場するためには、まず整理券を得る必要があります。9:10に整理券配布所(国会議事堂の西にあります)に行ったところ、■■と●●は10分ほど列に並んだ後に『11:10見学開始のツアー』の整理券をもらうことができました。ちなみに、入場料は無料です。
 国会議事堂は、またの名をキャピトル、もしくは連邦議会議事堂といいます。アメリカ民主主義の象徴(symbol of democratic government)、晴れ渡る青空に映える白亜のドーム。心地良いそよ風。西側の池では、カルガモの親子が泳いでいました。

国会議事堂整理券配布所
↑【左】国会議事堂。  【右】入場するための整理券配布所。↑

US Capitolキャピトル
↑【左】池の水は澄んでいました。  【右】●●の後ろで泳ぐカルガモ。↑


↑【左】カルガモ。  【右】入場整理券。体に貼るシールになっています。↑

 待ち時間に博物館やモール地区を見学したあと、11:10に整理券配布所付近に戻ると、赤いジャケットと黒いズボンを着た係員が、説明を始めました。
 その説明のあと、丘を登り、国会議事堂へ。

係員の説明待合室
↑【左】係員による説明。  【右】ここに、日本語のパンフレットがありました。↑

 国会議事堂前のプレハブ小屋で、厳重に金属探知機とX線による荷物チェックがありました。カメラやビデオカメラは持ち込めますが、食べ物は持ち込み不可。検査後、しばしイスに座って順番が来るのを待ちました。英語はもちろん、日本語、スペイン語、中国語などのパンフレットが置いてあったので、それに目を通していると、ほどなく移動の案内が。

グループでデッキを歩く
↑20人程度の多国籍グループになって移動。

ワシントン記念塔・メモリアルいざ、ゆかむ
↑【左】記念塔を西側に見渡せるテラス。  【右】いよいよ、国会議事堂内部へ!↑

神格化されたワシントンの描かれた天井
↑円型大広間の天蓋に描かれた『神格化されたワシントン』。

壁画
↑円型大広間の天蓋の下を囲む絵画。↑

 Rotunda is the very heart of the Capital.
 入場していちばん最初に入った部屋が、円型大広間(The Rotunda)。外から眺める際に、どうしても目がいってしまう円型ドームの内部です。
 ヨーロッパの教会などに比べると、歴史的な重みがないですって?…いえいえ、決してそんなことはありません。天蓋には、1865年にイタリア系アメリカ人のコンスタンティノ・ブルミディが描いた『神格化されたワシントン(The Apotheosis of Washington)』が待ち構えていました。つまり、民主主義にもし神様がいるとしたら、それはジョージ・ワシントン以外に有り得ないということなのでしょう。そして更に、アブラハム・リンカーンが国葬された場所であることを考えると、おいそれとあくびはできない場所なのです。
 ガイドがここから案内してくれ、いろいろ説明してくれましたが、英語なのであまりよくわかりませんでした。ガイドさんが「どこの国から来ましたか?」と聞いたので、●●は「Japan!」と元気よく発声。同じグループの中には、中国やインド、イタリアの観光客もいて、国際的でした。

下院の旧大ホールアメリカ各州の著名人の像
↑【左】国立彫像ホール(下院の旧大ホール)。  【右】ホールの彫像。↑


↑【左】観光客でいっぱい。  【右】赤い服を着た手前の女性が、ガイドさん。↑

神格化されたワシントンの描かれた天井
国立彫像ホールのドームは、トーマス・U・ウォルターの設計↑。

 The Old Hall of the House now serves as National Statuary Hall.
 そして、続いての部屋は、下院の旧大ホール。現在は、国立彫像ホールと呼ばれていて、その存在感を示している場所です。議会はかつて、アメリカ各州にその州の著名人の彫像を、1つの州につき2体ずつ寄贈するよう要請しました。現在その像は、このホールや廊下に展示されています。ドームは、トーマス・U・ウォルターの設計。

階段を下りますキャピトルの模型
↑【左】階段。  【右】国会議事堂の模型。↑

昔の部屋廊下
【右】国会議事堂の廊下。↑

 続いて階段を降りると、時計やら、国会議事堂の模型やらが展示されている部屋に着きました。そしてここでガイドは終了。あとは、自由に(とは言っても、もちろん入ることができる部屋は限られていますが)見学することができました。

 ■■と●●は、本会議場の傍聴席(House Gallary)に行きたかったのですが、傍聴席を見学するには、下記のようなややこしい手順が必要でした。

(1)まず、入口にいる警備員にパスポートを見せて、『International Guest Pass』をもらいます。
(2)廊下からテラスに出て、そこにいる人に『International Guest Pass』を見せて、『赤いチケット』をもらいます。
(3)それから、階段で3階に上って『赤いチケット』を見せ、カバンがあれば預けて、列に並びます。ふたたび金属探知のゲートを通れば、下院本会議場の傍聴席に入場できます。
 まるで、ロールプレイングゲームの物々交換のようでした。
 下院の傍聴席は残念ながら撮影禁止でしたが、実際に議員が議論をしていて、書記もいました。

東南
↑東南から見た、国会議事堂の外観。

 ホワイトハウスが入場不可になった現在、国会議事堂は観光客にますます人気のようです。その人気がうなずける、偉大な空間でした。

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26-c) スミソニアン

スミソニアン Smithsonian

Smithonian Map国立自然史博物館
↑【左】スミソニアンの案内図。  【右】国立自然史博物館。↑


↑ハーシュホーン美術館。

 ワシントンDCの、博物館・美術館がある一帯のことを、スミソニアンと呼びます。国会議事堂からワシントン記念塔までの東西に伸びる道の左右に、いくつもの博物館・美術館が並んでいます。その展示量は莫大であり、博物館・美術館が好きな人にとっては、いくら時間があっても足りないくらいでしょう。さらにすごいことに、ほとんどの博物館・美術館は、入場が無料なのです。

ナショナルギャラリー西館National museum of American History
↑【左】ナショナルギャラリー西館。  【右】国立アメリカ歴史博物館。↑

 また、スミソニアンではありませんが、造幣局がこのそばにありました。

Bureau of Engraving and Printing
【右】印刷局(造幣局)。ここで紙幣や切手を印刷しています。↑

Castle
【右】キャッスル(スミソニアン協会ビル)。↑

庭園
↑【左】ホロコースト記念博物館。  【右】キャッスルの庭園。↑

Holocauset Memorial Museum道路標識
↑【左】ホロコースト記念博物館の整理券をもらうための列。  【右】道路標識。↑

 さて、スミソニアンの中で人気No.1の博物館は、国立航空宇宙博物館。年間1000万もの人が訪れるそうです。この博物館の入口をとおると、前置きもなく いきなり目に飛び込んできた円錐状の物体、それこそが、1969年に人類がはじめて月面着陸したときの指令船、アポロ11号

 「これがアポロ11号かー! 意外にもろそうだね。」
 「よくこの機体で月までいけたねー。」

 そのほかにも、思わず舌を巻く展示物がいっぱいでした。

国立航空宇宙博物館The Apollo 11 Command Module Columbia
↑【左】国立航空宇宙博物館。  【右】アポロ11号(実物)。↑

Air and Space Museum
↑【左】国立航空宇宙博物館1階。  【右】飛行機がたくさん展示されていました。↑

航空輸送のホール
↑国立航空宇宙博物館、航空輸送のホール。空間の使い方が贅沢です

 ■■と●●は、とても全ての博物館に入る余裕はなく、国立航空宇宙博物館ホロコースト記念博物館をざっと見た程度でした。ホロコースト記念博物館は、整理券配布により入場者数を制限するほど人気の博物館で、ナチスによるユダヤ人の大量虐殺がテーマの博物館です。単一のテーマにもかかわらず、展示物は圧倒的な多さで、建物は 地上4階+地下1階。ものすごく広かったです。そして、赤いジャケットを着たスタッフの礼儀正しさも印象的でした。そして何より、収容所に収容されながらも、生きる希望を捨てず、人生を投げ出さなかった人がいることに、脱帽しました。■■と●●にとってはいささか訪れるのが早すぎたようですが、人間の残虐さとともに、人間の崇高さを教えてくれる場所なのでしょう。

地球の歩き方地球の歩き方 ガイドブック ワシントンDC 05-06
ワシントンDCガイドなら、この1冊で決まりです。スミソニアンについて、なんと90ページをかけて詳細に説明してあるので、博物館・美術館ファンは特に必見です。

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26-d) リンカーン記念館

リンカーン記念館 Lincoln Memorial

 モール地区の西にある、まるでパルテノン神殿のような建て物。ここは、第16代大統領エイブラハム・リンカーンの偉業をたたえて建てられたリンカーン記念館です。階段の中央には、大きな星条旗を持つ大勢の子供たちがいました。

リンコルン・メモリアル
↑リンカーン記念館。階段には、大星条旗を持つ子供たちがいました。

 リンカーンといっしょに写真を撮るには、順番を待たなければいけないほどの人気ぶりでした。

リンカーンメモリアル神殿
↑【左】天井は意外にもこんな色。  【右】壁面には何と書かれているのでしょう。↑

 実在した国民的英雄の像は、ワシントン記念塔、そして国会議事堂を常に見つめています。


↑威圧感のある姿。座高は5.8m。

26-e) ワシントン記念塔とその周辺

ワシントン記念塔 Washington Monument

 モール地区の中心にそびえる、ワシントンDCの代名詞。

ワシントン記念塔ワシントン記念碑
↑西側に見えるワシントン記念塔。↑


↑9:52。雲ひとつない晴天でした。

 国会議事堂のあるキャピトルヒルから、記念塔を真西に見ることができます。高さは169.3m。

TOWER完売御礼
↑【左】10:00。  【右】整理券配布所。↑

 エレベーターに乗るための整理券配布所へ、10:00に行きましたが、整理券配布所には『All Ticket for Today Have Been Distributed』と赤い看板が掲示されていました。さすが首都ワシントンDCのシンボル。整理券の配布はもう終了してしまったようです。


↑国会議事堂のテラスからおよそ2km先に見えるワシントン記念塔。

 記念塔は、リンカーン記念館からは、真東に見ることができます。午後はここから、東側に見えるワシントン記念塔を眺めました。リフレクティング・プールの池面に映る石造りの記念塔。少し見覚えがあるのは、古き『アメリカ横断ウルトラクイズ』の記憶でしょうか。

reflecting pool反射池
↑【左】16:05。リフレクティング・プールに映る記念塔。雲がでてきました。

第2次世界大戦記念碑 National World War II Memorial

 リンカーン記念碑からワシントン記念塔の方向へ、リフレクティング・プールに沿って歩きました。プール沿いに(おそらく)桜並木があり、木陰もありましたが、歩道には日差しが照りつけていて、少し汗ばむくらいの気候でした。


↑【左】緑がいっぱいでした。  【右】第2次世界大戦記念碑。↑

 1.5kmほど歩くと、第2次世界大戦記念碑がありました。噴水がここちよい、平和の象徴。今年で、第2次世界大戦後、60年が経過。『60年』と聞くと、■■は、『もう60年』というより、『まだ60年しかたってない』という印象を受けます。
 この場所に限らず、ワシントンDCの地面は、まるでディズニーランドの地面のようにきれいでした。いったいどのように清掃をしているのでしょう。■■と●●は歩き疲れていましたが、本来ならば、散策するのには、もってこいの場所です。

第二次世界大戦記念碑National world war II memorial
↑リンカーン記念塔の西側に位置する、第2次世界大戦記念碑。

地球の歩き方地球の歩き方 ガイドブック ワシントンDC 05-06
ワシントンDCのほか、ボルチモア、アナポリス、フィラデルフィアの、詳細ガイドです。『何でもある街、ワシントンDC』の魅力が詰まっています。

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26-f) ホワイトハウス

ホワイトハウス White House

 9.11のテロ後は一般公開されていない、ホワイトハウス。しかし、たとえこの芝生を踏めなくても、せっかくワシントンDCに来たのだから、ここを見ないで帰ることはできません。
 ■■と●●がこの場所を訪れたとき、ブッシュ大統領はこの中にいたのでしょうか?


↑ホワイトハウス。


↑ブッシュ大統領の住んでいる場所。

 ホワイトハウスの西にはオールド・エグゼクティブ・オフィスビルがあり、東には財務省がありました。街並みは、とてもきれいでした。


↑【左】オールド・エグゼクティブ・オフィスビル。  【右】財務省。↑

財務省南Treasure Dep
↑【左】財務省の南にある広場。  【右】どことなく、ヨーロッパ的。↑

 第2次世界大戦記念碑からホワイトハウスに向かうまでの道のり、17th St.に、露店がならんでいました。中国系の人たちの店が多く、ミネラルウォーターのペットボトルが1本$2(220円)。よく冷えていました。

小動物フェデラル・トライアングル駅前
↑【左】ホワイトハウスのそばにいたリス。  【右】バラのモニュメント。↑

26-g) ワシントンDC散策・ ワシントンDC → ニューヨーク

ワシントンDCの地下鉄 Metrorail

 あまり利用する観光客がいない(と思われる)、ワシントンDCの地下鉄にも乗ってみました。1日乗り放題券が1人$6.5(715円)。
 ホワイトハウスやリンカーン記念館のすぐそばに地下鉄の駅があるわけではないので、結局は歩くことになるのですが、それでもやみくもに歩くよりは時間と体力の節約になりました。

フリーペーパーのボックスFree paper
↑【左】地下鉄キャピトル・サウス駅。  【右】フリーペーパーの入ったボックス。↑

自動販売機
↑【左】地下鉄のきっぷ販売機。  【右】きれいな地下鉄車内。↑

 ワシントンDCの地下鉄は、ニューヨークのそれに比べて、はるかにきれいでした。駅は、映画に出てきそうな近未来的なつくりで、次の電車がくるまであと何分かが表示されるモニターが各駅にありました。

Metro Capitol South駅
↑近代的な地下鉄の駅。

 地下鉄のホームは、かっこいいムードで安全・清潔ですが、すこし灯かりが暗かったです。イメージをひとことで言うと、『地底都市』。


↑【左】この上の写真とは別の駅です。 どの駅もデザインが似ています。

ESPNゾーン ESPN ZONE

 地下鉄に乗って、フェデラル・トライアングル(Federal Triangle)駅で下車し、ESPNゾーンで昼食をとることにしました。13:30に店内に入ると、適度に客が入っていて、いい感じ。正面だけで、13のモニターがあり、ひとつひとつの画面に、違ったスポーツ中継が映し出されていました。■■は、できればチャンピオンズ・リーグ決勝(ミランvsリバプール)を大画面で放映してほしかったですが、ここはアメリカ。中央の大画面に映し出されていたのは、メジャーリーグ(カブスvsロッキーズ)の試合でした。地味なカードだということもあり、ほかの客も特にモニターに魅入ることはなく、会話を楽しみながら食事をしているようでした。

ESPN ZONE
↑。

MENU乾杯
↑【左】メニューに番組プログラムが書いてありました。

 山盛りマッシュポテトの上に、赤ワインとデミグラスソースで煮込んだリブ肉が乗っていて、さらにその上にオニオンリングが乗っている『Braised Short Ribs』が$12.99(1,428円)。大ジョッキ(約1リットル)のビールが、$5.75(632円)。空腹時に食べるのに適している、ポピュラーなアメリカ料理。

ショートリブ肉
↑Braised Short Ribs。煮込みショートリブ。

たくさんのモニタ男子トイレ
↑【左】スポーツ好きにはたまりません。  【右】男子トイレには個人用モニタが!↑

 男子トイレには、なんと個人用のモニタが設置されていました。

スーパーマーケット SAFEWAY

 ワシントンDC、地下鉄ウォーターフロント駅から徒歩20秒のところにあるスーパーマーケット、SAFEWAY。

ウォーターフロントSAFEWAY
↑【左】地下鉄ウォーターフロント駅前。  【右】スーパーマーケット。↑

マフィンSUPER MARKET
↑アメリカもダイエットブーム? 健康を気遣った食品が多かったです。↑

ワシントンDC ユニオン・ステーション
Washington,DC Union Station

 帰りのワシントンDC駅。
 『ワシントンDC 20:35発 → ニューヨーク 23:59着』のアムトラックのきっぷを買いました。
 電車の出発まで少し時間があったので、ユニオン駅構内のSbarroというイタリアン・ファーストフード店で、ピザを買って食べました。生地の中にソーセージやサラミがたくさんはさんである、肉メインのこってりピザが$4.17(458円)。指をさしてこれを選んだら、温めなおしてくれました。ピザを紙の皿にのせて渡されましたが、皿の底を持ったら、火傷しそうなくらいの熱さ。ひと切れが、『地球の歩き方』よりも大きいアメリカン・サイズ。

Sbarro
↑ユニオン駅構内、Sbarroのピザ。生地の中に具がたっぷり入っていてボリューム抜群。

 帰りは、予定時刻よりも15分ほど遅れて、27日0:15にニューヨーク、ペンシルバニア・ステーションに到着しました。

Amtrak bound for New York
↑ニューヨークへ戻るアムトラック。

 ホテル・ペンシルバニアに戻り、デジカメの電池を充電。Weather Channelによると、27日からはニューヨークでも太陽がみられそうなので、うれしくなりました♪

充電器Weather Channel
↑【左】日本の電化製品がそのまま使えたコンセント。  【右】天気予報は上向き♪↑

 ワシントンDC日帰り小旅行は、■■と●●に大いなる満足感をもたらしてくれました。

2005年05月27日

27-a) パパイヤ・キング

パパイヤ・キング Papaya King

 ニューヨークのファーストフードといえば、ホットドッグ。
 ホットドッグといえば、パパイヤ・キング
 マンハッタンに3店舗あるパパイヤ・キングは、ホットドッグ界でいろいろ表彰をうけている、名の知れたホットドッグ屋。5月27日(金)の朝ご飯は、86th St. & 3rd Aveにある店舗に行きました。

PAPAYA KINGパパイヤ・キング
↑【左】セットメニューがお得。  【右】子供が補助輪付き自転車で店内へ。↑


↑ソーセージを焼くにおいが、たまりませんでした。

 店内はこじんまりとしていて、立ち食いスペースがあるだけでした。賑わっていて、常にレジに並んでいる人がいましたが、店内で食べる人の姿はあまり見かけませんでした。

ホットドック
↑数分後には、■■たちの胃袋の中へ。

 マスタードとケチャップは、店内にボトルがおいてありました。
 定番メニュー『ホットドッグ2本と、16オンス(473mL)のトロピカル・ドリンク1杯のセット』が、$4.19(460円・税別)。ホットドッグには、ザウアークラウトか、オニオンか、もしくはその両方をトッピングしてもらえます。
 黒人女性の店員に、「Kraut or Onion?」と聞かれて、何を聞かれているか分からず焦っていたら、その店員は両方トッピングしてくれました♪
 ドリンクは、パパイヤ、マンゴー、ココナッツ、バナナ・ダイキリのいずれか。
 ■■と●●は、バナナ・ダイキリを飲みました。ホットドッグとよく合い、絶妙な組み合わせ。

 「ニューヨークに来たって感じがするね♪」
 「のどが渇くけど、おいしいね♪」

 仕上げにクーニッシュ($1.39・152円・税別)を1つ注文したら、かなりのボリュームでした。クーニッシュとは、マッシュポテトをパイ生地に包んで揚げたもの。シンプルな味わいが、■■の心を射止めました。

86th St.フランクフルト
↑【左】こじんまりとした86th St.店。  【右】ご満悦の■■。↑

 また、5月29日(日)は、14St. & 7th Aveにあるパパイヤ・キングに行きました。こちらは、86th St. & 3rd Aveの店舗よりも広くイスがあるので落ち着いて食べることができました。■■も●●も納得の味で、満足。
 『ホットドッグ2本と、ドリンク1杯に加えて、リング状のポテトフライ(Cajun Curly Fries)1カップのセット』が$5.69(625円)。こんどはパパイヤ・ジュースを飲んでみました。
 「Kraut or Onion?」の問いには、●●が「Both!」と言ったらつうじて、両方トッピングしてくれました。
  ここのホットドッグがとてもおいしかったので、24日(火)にヤンキースタジアムでホットドッグ1つに$4.5(495円)払ったのが少しもったいなく感じました。

Kunishクニッシュ
↑【左】クーニッシュ。  【右】Cajun Curly Friesとパパイヤ・ジュース。↑

地球の歩き方地球の歩き方 ガイドブック ニューヨーク 05-06
この1冊で、ニューヨーク旅行に関するほとんどすべてのことが網羅されています。他の追随を許さない、文句なしNO.1の旅行本。CityPassについても詳しく書いてあります。

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 クーニッシュは、1つでおなかいっぱいになるくらいの大きさでした。ランキングに協力していただける場合、投票(この文章をクリック)してください♪

27-b) タイムズスクエア

タイムズスクエア Times Square
ブロードウェイ Broadway

ヌーヨーク 5月27日、金曜日の天候は、青空が広がる晴天。気温も5月25日とは比べものにならないほど暖かく、長袖のジャケットは少し汗ばむくらい。
 タイムズスクエア。ここが、ニューヨーク・オブ・ニューヨーク。世界一有名な交差点。ここに来て、あらためてニューヨークに来た実感が湧いてきました。本日朝食後、最初にここを訪れたのも、この実感を味わいたかったからです。
 ニューヨーク名物のイエローキャブと赤い2階建て観光バスが行き交い、歩道は朝から観光客で溢れていました。

TIMES SQUARE世界の交差点
↑【左】カップヌードルから湯気が。  【右】午前中から灯されたネオン。↑


↑人工的なデザイン美。

ニュー・アムステルダム
↑【左】ライオンキングのシアター、ニュー・アムステルダム。  【右】Fine Day。↑

 目印が多すぎて、逆にどれがどの道なのか分からなくなるくらい、目まぐるしくあわただしい街並み。
 ここに来るまでは、このネオン街が果てしなく続いているようなイメージがあったのですが、実際には、少し路地にそれると意外にさみしい景色がありました。

観光バス
↑ニューヨーク・シティの観光バス。

 観光バスツアーのスタッフは、積極的に勧誘をしてきました。久しぶりに晴れたためか、観光バスの2階デッキはほぼ満員。

時代はダイエットコーク
↑【左】広告塔。  【右】タイムズスクエアに、やって来ました!↑

Loews Theatre
↑バージン・メガストア。

 そして、タイムズスクエアの界隈には、大不夜城(The Great White Way)、ブロードウェイ。誰でも聞いたことがあるような劇場が並んでいました。

トイザらスMamma Mia!
↑【左】トイザらス。  【右】マンマ・ミーア!のシアター、ウインターガーデン。↑

ミュージカル・シカゴオフブロードウェイのSTOMP
↑【左】CHICAGOのシアター、アンバサダー。

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27-c) セントラル・パーク

Time warner centerコロンバスサークル
↑【左】タイムワーナー・センター。  【右】コロンバス・サークル。↑

街並みセントラルパーク
【右】セントラル・パーク。↑


↑【左】Uptownへ向かうバス。  【右】右側の窓から見えたセントラル・パーク。↑

セントラル・パーク Central Park

アルコ バスに乗って5番街を南下、もしくは8番街(セントラル・パーク・ウエスト通り)を北上すると、いつまでたっても右手に緑の木々が続けます。なぜかというと、マンハッタン真ん真ん中に、総面積3平方kmもの広さの公園があるからです。その公園の名は、セントラル・パーク

 72th St. Westのセントラル・パーク入口に面して、ダコタ・アパートがありました。ジョン・レノンとオノ・ヨーコが暮らしていた(そして、今もオノ・ヨーコが部屋を所有し続けている)あのアパートメントです。

ダコタ・アパートDakota Apartments
↑【左】ダコタ・アパートの入口。

ダコタ アパート
↑ジョン・レノンとオノ・ヨーコが暮らしていたアパートメント。

パークから撮影
↑セントラル・パーク内から撮影したダコタ・アパート。

 ニューヨークは、次から次にメジャーな観光名所があるので感覚が麻痺しがちですが、まだまだ立ち止まるわけには行きません。

ストロベリー・フィールズストロベリー・フィールド
↑【左】ストロベリー・フィールズ入口。  【右】ストロベリー・フィールズ。↑

Strawberry Fields
↑ストロベリー・フィールズ・フォーエバー。

 72th St. Westの入口からセントラル・パーク内に入ると、徒歩2分ほどでストロベリー・フィールズがありました。ここは、1980年に亡くなったジョン・レノンを偲んで、オノ・ヨーコが造ったモニュメント。ナポリ(イタリア)から寄贈されたモザイク・タイルで、IMAGINEの7文字が刻まれていました。

Sheep Meadow
↑【左】シープ・メドウ。  【右】遠くまで続く芝生。↑


↑ニューヨーカーと観光客がくつろぐ場所。

 ストロベリー・フィールズから5分ほど歩くと、シープ・メドウがありました。一面に芝生が広がり、その向こうに木々があり、そして木々を高層ビルが囲んでいました。

全体MAPSheep Meadowのしばふ
↑【左】セントラル・パークの全体マップ。  【右上】看板。↑
【右下】シープ・メドウの芝生。↑

馬車
↑セントラル・パークをゆったり走る馬車。

 「馬車が公園内の道路をとおっているんだねー」
 「あっ本当だー!」

 セントラル・パーク開園当初は、ピクニックなどの集団行為は禁止されており、裕福な人々が馬車を楽しむための場所だったそうです。セントラル・パークと聞くと、ジョギングやサイクリング、ピクニックというイメージが強いですが、実は、ピクニックよりも馬車のほうが長い歴史を持っているのです。
 今日は、子供たちがたくさんピクニックに来ていました。彼らのお弁当はベーグル・サンドでした。

27-d) アメリカ自然史博物館

アメリカ自然史博物館
American Museum of Natural History

「創造性と好奇心こそが、自然科学の醍醐味。自然科学は、パズルを解き明かすような、楽しいものだ。」

 ダコタ・アパート前から地下鉄(72th St.駅)に乗り、北方向へひと駅。81th St.駅で降りると、アメリカ自然史博物館の1階入口に直結していました。ここも、CityPassを見せると入場料を払わずに入場ができました。

アメリカ自然史博物館
↑【左】ジオラマのアナグマ。  【右】本物と間違いそうなバッファロー。↑

 アメリカ自然史博物館は4階建ての博物館で、愛知万博も顔負けの展示量でした。
 アメリカ自然史博物館も、学校の遠足で訪れたと思われる、小さい子供(小学校低学年くらいの子供)が多かったです。しかし。展示内容は、子供だましではありませんでした。かかっている費用もハンパではないと思われます。

American Museum of Natural Historyローズ宇宙センター
↑【左】1階、ローズ宇宙センター。  【右】プラネタリウム。↑

ネイティブ・アメリカン恐竜の骨
↑【左】アメリカン・インディアンのブース。  【右】リアルな恐竜の骨。↑

Barosaurus
【右】ローアングルからの首長竜、バロサウルス。↑

 1階:恐竜の骨の化石、隕石、鉱物、哺乳動物の実物大模型、海にすむ動物の実物大模型、インディアンに関する展示、ローズ宇宙センター(宇宙に関する展示)

 インディアンに関する展示の部屋は、木を彫って造られた彫刻が多いためか、他の部屋よりも冷房が効いていました。

Meteorites
↑【左】1階、隕石館。  【右】2階、アフリカの哺乳動物。↑

 2階:アジア、アフリカになどに関する展示、鳥類の実物大模型

 3階:霊長類の実物大模型、太平洋に関する展示(モアイ像など)

Pacific People
↑3階のいちばん奥の部屋、太平洋の人々に関する展示。青い光で太平洋をイメージ。

モヤイ竜盤類の恐竜
↑【左】■■がいちばん見たかった、モアイ像。  【右】4階、竜盤類の恐竜。↑

4 Floor
↑ざっと見るだけでも、かなりの展示量でした。

 4階:恐竜やマンモスの骨の化石、脊椎動物の進化の過程に関する模型

 あまりにできがいいので、恐竜の骨は模型かと思っていたら、本物の化石だとのこと。アパトサウルスの化石は、1905年(つまり100年前!)からこの博物館にかざってあるそうです。

脊椎動物
↑【左】できれば街では会いたくありません。  【右】アメリカ自然史博物館の外観。↑

 そして、同じく4階に展示されていたティラノサウルスは、アメリカ自然史博物館が世に送り出したスター。ティラノサウルスと鳥は共通点が多く、この博物館の恐竜部門の責任者であるマーク・ノレル博士は、「恐竜は、6500万年前、地球環境の変化により絶滅したのではなく、鳥へと進化したんだ」という学説を唱えていてます。また、彼は「創造性と好奇心こそが、自然科学の醍醐味。自然科学は、パズルを解き明かすような、楽しいものだ。」と、6月12日にNHKで放送された番組で語っていました。

 単にお金をかけているというだけでなく、この場所から本物の『自然科学』を発信しているという、スタッフの揺るぎない自信と誇りがあるからこそ、これだけのものがつくれるのでしょう。

地球の歩き方地球の歩き方 ガイドブック ニューヨーク 05-06
この1冊で、ニューヨーク旅行に関するほとんどすべてのことが網羅されています。他の追随を許さない、文句なしNO.1の旅行本。アメリカ自然史博物館の全体MAPが掲載されている(もちろん日本語)ので、これを見ながら回りました。

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 エンパイア・ステート・ビルから見た夜景は、本当に素晴らしかったです!ランキングに協力していただける場合、投票(この文章をクリック)してください♪

27-e) サイゴン・グリル

サイゴン・グリル Saigon Grill

 NYのガイドブックでよく採りあげられている、サイゴン・グリル。安くて美味しいと評判の、ベトナム料理店です。店内には日本人が何組かいました。かなり込み合っていましたが、時間がずれていたので待たずに入れました。
 ■■と●●は、5月27日(金)のランチをここで食べることにしました。
 ■■たちが頼んだ中でいちばん美味しかったのは、ベトナム焼きそば(Bun Xao)。海老(Shrimp)、牛肉(Beef)、鶏肉(Chicken)、野菜(Vegetable)の中から具を選ぶので、海老を選びました。注文した料理の中で最初にでてきた ベトナム海老焼きそばは、食感がよく、いくらでも食べられる感じ。

Saigon Grill
↑Bun Xao(ベトナム焼きそば)。$5.25(577円)。

春巻きバジル・ビーフ
↑【左】Bun ~ Spring Roll。$5.25(577円)。  【右】Basil Beef。$5.75(632円)。↑

 店員はアジア系の人ばかりで、皆てきぱきと動いていて、内装はオリエンタルで、なんだか妙に気分が落ち着きました。ただ、顔と髪型が似ている店員さんが多く、どの人に注文したのかを忘れてしまうことがあり、ちょっと困るときがありました(汗)。

 「まるで間違い探しだねー♪」

 料理3品とビール1本で、税込$21.45(2359円)でした。1品1品の量が多く、おまけにどの料理も腹持ちがよいので、店内を出てから1時間くらいは、■■と●●の2人とも、胃袋のほうに行く循環血液が増え、そのぶん頭の働きが鈍くなってしまいました。

 「実際にベトナムでも、こんなに量が多いのかな?」
 「どうなんだろうねー? うーん食べ過ぎたぁ。」

 ただ、夕食の時間になってもお腹が減らず、この日の夜、サークル・ラインのナイトクルーズと、エンパイア・ステート・ビルの86階の両方に効率よく行くことができて、結果的にはよかったです♪

Pacific People
↑@New Yorkの真似をして撮影してみました。

 『@New York ニューヨーク・フォトガイドブック』という写真集に倣って、1枚撮影してみました♪アッパー・ウエストやアッパー・イーストには、上の写真のように外付けの非常階段が取り付けられている建て物が多く見られました。

地球の歩き方地球の歩き方 ガイドブック ニューヨーク 05-06
この1冊で、ニューヨーク旅行に関するほとんどすべてのことが網羅されています。他の追随を許さない、文句なしNO.1の旅行本。もちろんサイゴン・グリル Saigon Grillも載っています。

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27-f) サウスストリート・シーポート

サウスストリート・シーポート

まぶしい夏の日差しは強く
↑かつて港町として栄えた、サウスストリート・シーポート。

 ロウアー・マンハッタンのイーストリバー側にあるサウスストリート・シーポート。かつて港町として栄えたこの場所は、現在ではショッピングエリアになっていて、かなりの混雑度でした。16:00を過ぎても、昼間同然に日差しが注がれていました。ウッドデッキの続くシーポートは、なぜかニューヨークのイメージと合致しました。

South Street SeaportPIER 17
↑【左】ショッピング客でにぎわう土曜の午後。  【右】ショッピングモール、PIER 17。↑

ピア17EAST RIVER
↑【左】サウスストリート・シーポート。  【右】イースト・リバーは、実は海。↑

 近くにアバクロンビー&フィッチの店舗があったので、覗いてみました。■■と●●が行った場所の中で、ここがいちばん、日本人率が高かったかもしれません。もちろん他国の人もたくさんいて、みな真剣に洋服を選んでいました。
 アバクロは、かわいくて値段が手頃なので、■■も好きなブランド。冬場だったらトラックジャケットかパーカーを購入したと思いますが、今は5月。夏物のTシャツや短パンは、残念ながら「これだ!」と思える品がなく、特に購入はせずに店をあとにしました。

Abercrombie and the fitchアバクロ店内
↑【左】アバクロンビー&フィッチ。  【右】アバクロ店内。↑


↑【左】フルトン・ストリート。

27-g) ロックフェラー・センター

 ロックフェラーセンターの東側にある、セント・パトリック教会。広いアメリカ国内で最大のカトリック教会です。この教会は、ゴシック様式と現代ビル群が調和することを教えてくれます。ミッドタウンにあるのに、不思議と違和感がありませんでした。

セント・パトリック教会タワー
↑【左】ロックフェラー・センターのすぐそばにある、セント・パトリック教会。

ロックフェラー・センター Rockfeller Center

 5月27日(金)の夕方。ミッドタウンの中心にある、ロックフェラー・センターに訪れました。ここも、ニューヨークを象徴する場所です。冬はスケートリンクになるあの場所は、夏は屋外バーになっていました。その名も『RINK BAR』。

Rockfeller Centerロックフェレル
↑【左】星条旗がいっぱい。  【右】金色のプロメテウス像。↑


↑冬はスケートリンク。夏はリンク・バー。

 ロックフェラー・センターは、5番街から6番街、そして48th St.から51st St.に囲まれた広いエリアです。リンク・バーの南北を通っている49th St.と50th St.を東西に走っている50番バス。これに乗って、サークルラインのハーバークルーズ乗り場に行くことにしました。


↑多機能複合ビル群、ロックフェラー・センター。↑

27-h) マンハッタン・ナイトクルーズ

サークル・ライン ナイトクルーズ
Circle Line Harbor Cruise

 5月27日(金)。ニューヨークではじめて晴れた日。今晩のプランは、■■と●●の中で、慎重かつ大胆に決定されました。それは、ナイトクルーズエンパイア・ステート・ビルの、両方に行くというプランでした。

 西へ向かう50番のバス(50th St.を東に、49th St.を西に向かって走るバス)に乗ると、サークル・ラインのハーバークルーズ乗り場に到着しました。フェリー乗り場(ピア83)がバスの終点なので、クルーズに行くときはこのバスがいちばん便利でしょう。
 バスを降りると、18:35。すでにたくさんの人がチケット売り場に並んでいました。チケット売り場にまず並んで、CityPassを見せてチケットと交換して、それからクルーズ船に乗船する列に並びました。乗車する前に、カメラマンに写真を撮られました。日本でもよく観光地でみられる、気にいったらあとで購入できるというものでしょう。

金曜の夜、しかも久しぶりに晴れた日のナイト・クルーズとあって、今日はフェリーが2艘待機していました。フェリーは2階だてで、かなりの人数が乗れるようになっています。また、ちょっと意外でしたが、座席は折りたたみ椅子が多数並べてあり、備え付けの椅子はありませんでした。
 ■■と●●は、順番上、1艘目のフェリーに終わりのほうで乗ることになってしまったので、あまりいい席があいておらず、とりあえず1階席左後方に座りました。

 18:52、予定時刻より8分ほど早く、フェリーが出発。
 ナイトクルーズといっても、5月下旬なので日の入りはとても遅く、まだ夕方。雲が多くなってきましたが、景色は良好。

Pier83Circle Line
↑【左】サークル・ラインのフェリー乗り場。  【右】フェリーはこんな感じ。↑

ハーバー・クルーズ
↑18:53。

 乗客はめいっぱい乗っているわけではなく、けっこう座席に余裕がありました。なので、フェリーのいちばん先頭に移動したり、2階席に移動したり、いろいろ動いてみることができました。

ナイトクルーズのコースマンハッタン
↑【左】2時間ツアーなので、中央のコース。  【右】マンハッタン。18:55。↑

 クルーズのコースは、上に掲載した3つのルートのうち、中央のもの。マンハッタンの南半分を往復するコースでした。つまり、前半はフェリーの左側に座ればマンハッタンを眺めることができ、後半はフェリーの右側に座ればマンハッタンを眺めるのに好都合なのです。


↑19:04。夕日に照らされて、光るウォール街。

自由の女神
↑【左】19:08。遠くに自由の女神が見えました。  【右】ここがフェリーの先頭部。↑

 眺めがいちばんいいのは、なんといってもフェリーの先頭部。座席はなく、風が強いですが、前方180度に広がるハドソン・リバーとイースト・リバーの景色は、非常に美しかったです。でも、本当に先頭の位置(タイタニックのあの場所)には、でっかい白人のおじさんが2時間のクルーズの間ずっと立っていました。


↑【左】フェリーの2階。  【右】救命胴衣がフェリー天井に設置されていました。↑

 19:10、マンハッタンの南の端にさしかかり、5月25日に乗ったスタテン島行きフェリーの乗り場が見えてきました。今乗っているフェリーは、それほど自由の女神には近づかず、そのままマンハッタンの東側、イースト・リバーへ進んでいきました。

スタテン島フェリーフェリー前方
↑【左】25日に乗ったスタテン島フェリー。  【右】ロゴは自由の女神。↑


↑【左】19:16。ブルックリン・ブリッジ。  【右】19:20。太陽が低くなってきました。↑

 マンハッタンとブルックリンを分ける川(海)、イースト・リバー。ブルックリン・ブリッジをとおりぬけた直後、ウォータータクシーがフェリーの右側を通り過ぎていきました。

NY名物、ウオータータクシー
↑【左】NY名物、ウォータータクシー。  【右】19:24。↑


↑【左】19:30。エンパイア・ステート・ビルは存在感抜群。  【右】19:32。↑

 19:20を過ぎると、マンハッタンの中に夕日が沈んでいくようすを見ることができました。あまりに美しすぎて、目に夕日の残像が残ってしまうことに気がつかず、ずっと眺めていました。そして、ここで船は旋回して、来たルートを引き返しはじめました。
 その後少しの間、体を温めるため、暖房の効いた船内へ。やはり復路は、乗客は右側の座席に多く移動していました。
 そして19:50を過ぎ、再度、自由の女神がフェリー左前方に見えました。しかし、その後しばらく、2階席から右の窓を見ても左の窓を見ても、自由の女神が見えません。

 「あれー、自由の女神はとおりすぎちゃったのかな?」
 「あっ!もしかして!」

自由の女神リバティ島
↑【左】19:57。  【右】19:58。↑

 ■■と●●がフェリーの先頭部に出てみると、答えは一目瞭然でした。そう、自由の女神は、フェリーの進行方向・真正面にあり、フェリーは自由の女神を目指して突き進んでいたのです。
 風の寒さも忘れるくらい。これを見ることができただけでも、ニューヨークを訪れた甲斐があったといえるでしょう。
 ところで、先端部と船内を行ったり来たりしている、陽気なおじさんがいましたが、どうやら場内放送をしゃべっていたのがこの人だったようです。ガイドをしてくれていたようですが、■■は全く分かりませんでした。

Statue of Liberty
↑19:59。

自由の女神と夕日
↑20:00。

 たっぷりの感動をもらったあと、自由の女神ともいよいよお別れ。自由の女神が左に見えるようになると、乗客がみな左側に移動したため、フェリーが左に傾いてしまう一幕もありました。


↑【左】20:01。  【右】20:03。↑


↑20:23。青・白・赤の3色にライトアップされた、エンパイア・ステート・ビル。

 そして20:40、フェリーは乗り場に戻ってきました。ハーバー・クルーズは、CityPassを使えばナイトクルーズだけでなく、もちろん昼間に乗ることもできますが、やはりおすすめはこのナイトクルーズです。

サークルラインPier 83
↑【左】20:09。  【右】20:40。夕暮れにどっぷりつかってきました。↑

 フェリーで座ることができて、疲労がだいぶ回復したため、このままエンパイア・ステート・ビルに向かうことにしました。

※ 事前に『Koopinさんのマイページ』や『ニューヨーク・ラブズ・ユー』からいろいろ情報をいただいていたおかげで、素晴らしいクルーズが楽しめました。この場を借りて、御礼申し上げます。

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 サークル・ラインのナイトクルーズは、今までに■■と●●が乗った船の中で、最も感動的なクルーズでした。ランキングに協力していただける場合、投票(この文章をクリック)してください♪

27-i) エンパイア・ステート・ビル

エンパイア・ステート・ビル
The Empire State Building

42番バスの窓からエンパイア
↑42番バスの窓から見えた風景。時計は21時を回ったところでした。

 5月27日(金)。クルーズ船乗り場から、42番のバスと、3番のバスを乗り継いで、エンパイア・ステート・ビルに到着。CityPassを係員に見せると、チケット売り場に並ばずに2階まで行くことができました。
 「ラッキー♪」と思ったのもつかの間。2階には、かなりの行列ができていました。これは、2階から80階まで上るエレベーターに乗るための行列です。■■と●●は、21:15にその列の最後尾に付きました。並んでいる途中で、他の観光スポットと同様に、金属探知機をとおったり、カバンの中身をチェックされたりしながら、列は少しずつ進んでいきました。

1階のシンボルElevator
↑【左】エンパイア・ステート・ビルの入口。  【右】80階へのエレベーター。↑


↑【左】2階で並ぶ人々の列。  【右】上るときの音はとても静か。↑

 22:02。ようやく、2階から80階まで上るエレベーターに乗ることができました。いっきに80階まで上り、なんだか足が宙に浮いた感じがしました。
 そして、80階でまた列に並びました。今度は2階ほど人は並んでいません。86階の展望台に登っている人数を計算して、展望台が一定数以上の人で埋まらないように調整しているのでしょう。この80階に、音声ガイド機をレンタルしているブースがありました。日本語版の音声ガイド機も置いてありました。音声ガイド機の料金は、CityPassに含まれています。つまり、CityPassを持っていれば、音声ガイド機を無料で貸してもらえます。2人で聞くことができないように、イヤホンは片方の耳だけにつけるタイプでした。■■と●●は、当然1人1台ずつ借りました。

※ これは2005年5月下旬現在の情報であり、今後変更になる可能性もありますので、実際に行かれるかたは最新の情報をご自分で確認してください。CityPassの内容や料金は、けっこう頻繁に変更されるようです。

 そして22:15、ついに80階から86階行きのエレベーターに乗ることができました。

音声ガイド機展望台の柵
↑【左】音声ガイド機・日本語版。  【右】展望台の柵はこのようになっています。↑

 86階は、中央がおみやげ屋(屋内)になっていて、その周りの外周が全て屋外展望デッキになっています。さっそくドアを開けて屋外デッキに出てみると…

 「うわーーっ!」
 「………!」

 眠らない摩天楼の夜景が、銀河系の星々のように光り輝いていました。宙に足が浮いたような感覚で見た景色は、まるで別世界。

摩天楼
↑東。イーストリバーの向こうにあるのがクイーンズ。

クライスラー・ビル
↑北東。左の明るい道路が5番街。右のとんがり屋根のビルがクライスラー・ビル。

 このビルが完成したのが今から74年も前(1931年5月)というから、さらに驚きます。


↑【左上】東。  【右】西に伸びる、33th St.と34th St.。↑
↑【左下】エンパイア・ステート・ビルのてっぺんに伸びるテレビアンテナ。

 日本語ガイド機で、展望デッキから見える各ビルや観光スポットの説明、さらにニューヨークの歴史や習慣について、かなり詳しく聞くことができました。
 グラウンド・ゼロのことにも触れているので、2001年以降につくられたガイドなのでしょう。内容も、新しい感じでした。
 「風速100mの風が吹いても、エンパイア・ステート・ビルは6mmしか横にずれない、最高の強度を持っています。」
 「誰も見たことがないようなおしゃれなデザインの服が欲しければ、ノリータに行ってみてください。」
 「マンハッタンにはじめて来た 移民の○○おじさんは、そのとき$□□しか持っていませんでしたが、そのお金を使って、当時有料だったブルックリン・ブリッジを渡ったのです。」
 …など、他にもいろいろ、少しマニアックな内容をたっぷりと聞くことができました。

Uptown
↑北。アップタウン方面。ビルの裏にある真っ黒い一角がセントラル・パークです。


↑北西。こちら側にもいろいろな高層ビルが密集しています。

Empire State BuildingEmpty State Building
↑【左】ISO感度200で撮影。  【右】ISO感度800で撮影。↑

 ■■は、デジカメのISO感度を800に上げて撮影しました。200で撮影したものと、比較してみてください。5月27日は、ナイトクルーズとエンパイア・ステート・ビル、そしてその他にもアメリカ自然史博物館やタイムズ・スクエア、ブロードウェイなどに行ったので、1日で撮影した写真枚数としては、これまでの全ての旅行中で最高(およそ260枚)になりました。それにしても、デジカメは便利です♪

フラットアイアンビル
↑南。5番街とブロードウェイが交わるところにあるフラット・アイアン・ビル。

CHELSEA
↑南西。ナイトクルーズでとおったハドソン・リバー。

 風が強くて寒かったですが、展望デッキではあっという間に時間が過ぎ、気がつくと時計は23:00をまわっていました。

展望台の石展望デッキ
↑【左】石の彫刻が出ている部分。  【右】デッキは込み合っていました。↑

 どれだけ目に焼き付けても名残惜しい眺めですが、寝袋を持ってきているわけではないので、ほどほどにして、下りエレベーターに乗ることにしました。

エンパイアステートビルの天井高い場所
↑【左】86階の天井。  【右】エレベーターに乗って、地上へ戻りました。↑

COKE1階にある模型
↑【左】とっても大きなコカ・コーラ。  【右】1階まで下りてきました。↑

 23:27、1階まで下りてきました。本当にすごい体験でした。毎日たくさんの人が86階まで上っているのに、それでも行ったことを自慢したくなる場所って、それほどないような気がします♪

地球の歩き方地球の歩き方 ガイドブック ニューヨーク 05-06
この1冊で、ニューヨーク旅行に関するほとんどすべてのことが網羅されています。他の追随を許さない、文句なしNO.1の旅行本。CityPassについても詳しく書いてあります。

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 エンパイア・ステート・ビルから見た夜景は、本当に素晴らしかったです!ランキングに協力していただける場合、投票(この文章をクリック)してください♪

27-j) 期間限定・壁紙 (自由の女神 & エンパイア・ステート・ビル)

 期間限定・壁紙ダウンロードコーナーです。ご自由にお使い下さい(再配布はご遠慮下さい)。

[壁紙1] 夕暮れにそびえたつ自由の女神(1024×768)
 [壁紙2] エンパイア・ステート・ビルからの夜景1(1024×768)
  [壁紙3] エンパイア・ステート・ビルからの夜景2(1024×768)

 このほか、壁紙のリクエストがある場合、コメントをください♪

2005年05月28日

28-a) ホテル・ペンシルバニア

ホテル・ペンシルバニア Hotel Pennsylvania

 ホテルは、冒頭(成田 → ニューヨーク)でも触れたように、Yahoo!トラベル 海外ホテル予約(1泊1室16,000円・朝食なし)で予約をしました。
 16,000円 × 6泊 = 96,000円

ホテル・ペンシルバニア
↑夜のホテル・ペンシルバニアは、美しくライトアップされていました。

 ホテル・ペンシルバニアは、想像していたよりも立派できちんとしたホテルでした。フロントでトラベラーズ・チェックを現金に換えてもらうことも可能でした(1日100ドルまで)。

 18階建てのホテルで、ペンシルバニア・ステーション(マディソン・スクエアガーデン)のすぐ東側。地下鉄駅、1・2・3・9、B・D・F・V、N・Q・R・Wがそばにあるので、移動に便利でした。

HOTEL PENNSYLVANIAエレベーターのスイッチ
↑【左】ホテル・ペンシルバニアの外観。  【右】エレベーターのボタン。↑

ペンシルベニアエレベーター
↑【左】フロントは広く清潔。  【右】エレベーターが12台稼動していました。↑

 同じホテルに続けて6泊もしたのは、海外では初めてのこと。可もなく、不可もなく、この旅のよきベースキャンプになってくれました。

ペンシルベニア
↑【左】荘厳な外観が頼もしかったです。


ホテル・ペンシルバニアHOTEL PENNSYLVANIA
↑ホテル・ペンシルバニアの519A号室。↑

 部屋の内装については、こちらの記事も参照してください。

28-b) イントレピッド博物館

イントレピッド博物館 Intrepid Museum

 5月28日(土)の午前、イントレピッド博物館に行きました。
 イントレピッド博物館は、サークルライン、ナイト・クルーズのクルーズ船乗り場のすぐ隣(北側)にあるので、昨日と同じく、50番のバスで向かいました。土曜・日曜は、バスの本数が減り、特にこの50番のバスは30分に1本しか運行されなくなってしまうので、けっこう待ちました。

イントレピッド博物館入口Pier86
↑【左】イントレピッド博物館入口。  【右】。↑

 この日は近くでイベントがあったようで、博物館の付近にはかなりの観光客がいました。I LOVE NYのTシャツやタオルを売っている露店がでていました。


↑元気よく、手を叩きながら合唱して行進、しかし何故かみな無表情。

 博物館の前に、突如、アーミーの合唱行進隊が現れました。ファミコン・ウォーズのCMでしか見たことがなかったですが、実物は迫力が違いました。
 さて、イントレピッド博物館。正式名称は、イントレピッド・シー・エアー・スペース博物館。第2次世界大戦やベトナム戦争で活躍した航空母艦イントレピッド号は、戦場での役割を終え、現在はハドソン・リバーで博物館として活躍しています。

NAVY
↑【左】日本の米軍基地を連想させる、露店などが、博物館内(屋外)に並んでいました。

海軍の飛行機
↑【左】戦闘機、戦車が屋外に多数展示されていました。  【右】母艦内の一室。↑

 手にワッカをはめてもらい、入場。ここも、CityPassで入場ができました。
 博物館内(母艦内)、細い階段を移動して、上の階に上がると、マンハッタン・ミッドタウンの高層ビル群が見えました。

コックピットレーダー
↑【左】進め、イントレピッド!  【右】よく手入れされている印象。↑

ミッドタウン
↑並ぶ戦闘機。そのうしろには、マンハッタンの高層ビル群。

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 イントレピッド博物館のあとは、ビール工場へ。ランキングに協力していただける場合、投票(この文章をクリック)してください♪

28-c) ブルックリン・ブリュワリー

ブルックリン・ブリュワリー Brooklyn Brewery

 5月28日(土)、『地球の歩き方04-05』に掲載されていた、ブルックリンの地ビール工場、ブルックリン・ブリュワリーへ向かいました。

ブルックリンブリュワリー
↑【左】11th St.を進みましょう。  【右】ブルックリンの街並み。↑

ブルックリンブリュワリーの車
↑ブルックリン・ブリュワリーの公用車。

 地下鉄L線に乗り、Bedford Avenue駅(ブルックリン地区)で下車。右も左も分からないので、花屋のお兄さんなどにブリュワリーの場所を聞きながら、マンハッタンとは違う、のどかな街並みを歩いていくと、12分ほどで到着しました。

ブルックリン・ブリュワリーBierのタンク
↑【左】地下鉄駅から徒歩12分程度。  【右】入口付近に並ぶ、ビールのタンク。↑

 ブルックリン・ブリュワリーでは、毎週土曜日の13:00、14:00、15:00、16:00から、Brewery Tourが開催されています。■■と●●は13:00からのツアーに参加しました。無料で参加でき、ツアー後にはビールの試飲ができるというもので、参加者は全部で20名程度。日本人は■■と●●だけでした。

Brooklyn BreweryBrewery
↑【左】ブリュワリー・オリジナル・グッズ売り場。  【右】13:00、ツアー開始。↑

ツアー客ビールは無料
↑【左】こぼれるほどたくさんあるビール。  【右】ツアーの説明中。↑

 まず、ビールのタンクがところ狭しと並んだ部屋に案内され、口ひげを蓄えたスタッフが登場。その人による、歴史や製法、ビールの種類などについての説明が、15分ほど続きました。無論英語で、かなり冗談を交えてしゃべっていたようで、他のツアー客は笑ったりしていましたが、■■は「これなら、説明が終わる頃に来たほうがよかった…」と心の中でつぶやいていました。

Taste ThisBIER
↑【左】シンプルなメニュー。  【右】「どれにするかい?」↑


↑【左】芳醇な味わい。  【右】プラスチックのコップには、MoMAの宣伝が。↑

 説明後は、テーブルが並んだ部屋に案内され、ここで好きなビールを1人1杯もらいました。説明で、口ひげのスタッフが「どれも美味しいけど、とくにWeisseがおすすめだよ」と言っていたのを●●が聴き取っていたので、WeisseとBrownを1杯ずつ頼みました。赤いシャツを着たスタッフが、プラスチックのコップに注いで笑顔で手渡してくれました。
 ここのビールは、BudweiserやCoorsのように軽くて水っぽいビールではありません。
 Weisse(ヴァイセ)は、飲むと『もわ~ん』と口の中にフルーティで芳醇な味わいが広がるビール。ちょっと冷やしすぎのような気もしましたが、にごり具合や香りは、アメリカらしからぬ堂々としたもの。おいしく飲むことができました。Brownは、黒ビール。こちらは、スッキリと苦味が効いていて、Weisseとはまた違ったおいしさでした。

ビール
↑NYのご当地ビールは、ここで造られています。

 おつまみに…、というわけではないのでしょうが、麦の試食もできました。
 「ひまわりの種より少し固くて、少し苦いね。」
 「苦味が、あとからくるね。」

乾杯麦
【右】ご自由にお召し上がりください。↑

麦のサンプルブルックリン帰路
↑【左】麦のサンプル。  【右】ブリュワリーを後にしました。↑

 日本ではほとんど知られていませんが、『ブルックリン・ブリュワリー』という名前自体が、ビールの銘柄名です。FAIRWAYなどのスーパーマーケットでも販売されていて、NYでは愛されているご当地ビールのようでした。

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 このあと、酔いを醒まして国連本部へ行きました。ランキングに協力していただける場合、投票(この文章をクリック)してください♪

28-d) 国連本部

 今日は、国連本部に行くことにしました。
・国連本部では、観光客向けのツアーが毎日随時開催されています。
・国連ツアーの大半は英語のツアーですが、日本語ツアーもあります。
・日本語ツアーの開始時刻は、当日にならないと決まりません。
 以上のことが事前の調べで分かっていたので、9:55にワールド・ファイナンシャル・センターに設置されていた公衆電話から国連へ電話しました。

 「今日の日本語ツアーの予約をしたいのです。今日の日本語ツアーは何時からやっていますか?」
 電話の声に「ちょっと待ってて。」と言われて、公衆電話の受話器を耳に当てたまま、待つこと4分。
 「遅すぎる…忘れ去られたのでは…?」と思っていたら、受話器の向こうから「お待たせ!今日のジャパニーズツアーは16:00からよ!」という声が聞こえました。
「私の名前は●●です。」と、名前を伝えて予約完了!

国連本部 The United Nations Headquarters

 まさか赤い顔をして国連本部に行く訳にはいきませんが、ブルックリン・ブリュワリーでビールを飲んでまわった酔いは、ほどよい時間に醒めてくれました。
 時間に合わせて国連本部に行きました。国連本部は、ミッドタウンのイーストリバー沿いにあります。
 万国旗が並んでいる様子を想像していたのですが、本日は旗のポールが並んでいるだけでした。普段は万国旗は見られないのでしょうか?
 ツアー客の入口から入ると、ここでも荷物チェックがありました。

国連本部国連本部の外観
↑【左】残念ながら、万国旗はみられませんでした。


↑歴代事務総長(おそらく)の肖像画が並ぶロビー。

 荷物チェックを抜けると、広いロビーに出ました。ここには、アナン国連事務総長らの肖像画がありました。おそらく、歴代の事務総長の肖像画なのでしょう。

ここでチケットを買ったり、ツアーの出発を待つようです。チケット売り場で、1人$11.5(1265円)のチケットを購入すると、ちょうど16:00。■■と●●は、日本語ツアーの出発を待っていました。しかし、このロビーはとても混み合っていて、どこで待てばよいのかよく分かりません。
 すると唐突に、観光客と思われる日本人女性2人組が「すみません。United Nationsって、日本語で何ていうんですか?」と尋ねてきました。■■が「えっ?国際連合じゃないですか?」と答えると、「ありがとうございます。」と言って去っていきました。
 「あの人たちも日本語ツアーに参加するのかなー?」と思い、しばらくこの部屋で待っていましたが、いっこうにツアーが始まる様子がありません。
 16:05に、歩いてきた国連スタッフに「ジャパニーズ・ツアー?」と尋ねると、その若いアラブ系の女性スタッフは「もう出発しましたよ。」と答えました。そして、ご丁寧にも、日本語ツアー一行の場所まで案内してくれることになりました。


↑【左】ツアー出発待ちのロビー。  【右】窓から見えた、和風の『世界平和の鐘』。↑

 16:10、■■と●●は、ようやく日本語ツアーに追いつきました。ロビーからエスカレーターを上がってしばらく歩いたところにある安全保障理事会(安保理)会議室で、国連日本人スタッフのAさん(仮名)が解説をしているところでした。日本語ツアーのメンバーは、約20人。老若男女が集まっていました。

安全保障理事会会議室の傍聴席
↑【左】安全保障理事会会議室の傍聴席。  【右】ここで安保理が開かれます。↑


↑安全保障理事会会議室。

 この国連ガイドツアーは、1955年から国連広報局が担当して行っているそうです。また、現在の制服は、イタリアのデザイン会社・モンドリアンがデザインし提供したものだそうです。

国連の活動内容
↑【左】国連の活動内容の説明。  【右】非植民地の増加を示す展示。↑

Trusteeship Council信託統治理事会会議室
↑信託統治理事会会議室。↑

 安全保障理事会会議室、信託統治理事会会議室、経済社会理事会会議室と、舌を噛みそうな名前の会議室を見学しました。やはり、日本語の説明は分かり易さが違います。

「日本語ツアーでよかったね。」
「うん♪」

 信託統治理事会会議室は、会議室自体がデンマークから寄与されたもので、椅子なども全てデンマーク製。現在では信託統治理事会はその役割を終えたため、この会議室は有事のときのみ使用されるそうです。

ザネッティの群画経済社会理事会
↑【左】ザネッティの群画。  【右】経済社会理事会会議室。↑

 経済社会理事会会議室は、スウェーデンから寄与されたものです。天井がむき出しになっているのは、お金が足りなかったからではなく、活動には常に終わりがないことを忘れないようにと、戒めの意味をこめてわざとそうしたとのことです。

ノーマンロックウェルのモザイク画信託統治理事会会議室
↑【左】ノーマン・ロックウェルのモザイク画。  【右】軍事費の高さを示す展示。↑

 ノーマン・ロックウェルのモザイク画には、全世界の全ての民族が描かれており、『自分がして欲しいことを相手に施しなさい。』と書いてありました。そのそばには、中国から贈られた象牙の彫刻や、タイから贈られた船の彫刻が立派に飾られていました。船の彫刻は、つなぎ合わせたりせず、1本の木を彫って造ったものだそうです。

Peace
↑【左】タイから贈られた船の彫刻。  【右】平和を訴える子供たちの作品の展示。↑

 じゅうたん敷きのフロアーは、新しさはないものの、きれいに掃除が行き届いていました。
 非植民地が増加したことを示す展示や、現在の軍事費がいかに高いか、そしてそのお金があればどんなことに使えるかを表した展示、そして原爆に関する展示など、いろいろ見たあと、最後に国連総会ホールを見学しました。国連のおなじみの紋章を正面に、189の加盟国が集う場所です。ここで決議されたことは、法的な拘束力があるわけではありませんが、これだけの国が集まって決めたことなので、国際的に重みのあるものになるのです……という内容の説明がありました。

the General Assembly国連総会ホール
↑国連総会ホール。↑

国連総会ホール
↑最も広く、最も美しい、国連総会ホール。

 国連で、たくさんの日本人が働いていることを知り、日本人として誇らしい気持ちになりました。野茂やイチローが活躍してしたり顔をするのと大差ありませんが、根が単純なもので…。

入口UN
↑【左】上の階から見下ろした入口。  【右】国連の窓。↑

ツアーナビゲーター国連本部
↑【左】ツアーの案内役、Aさん(仮名)。

銃のオブジェ国連の外
↑【左】銃はNO。  【右】ツアー終了後、国連の外へ。

 9.11テロが起きたマンハッタン。
 そして、国連決議を無視してイラク戦争を開始したアメリカ合衆国。そのアメリカの中心・マンハッタンに国連の本部があるというのは、何とも皮肉な気がしました。

 世界はひとつ。
 日本語ツアーは17:00に終了しました。

ジャクソンホールでの夕食
↑夕食は、ジャクソン・ホールのハンバーガー。

 夕食は、ジャクソン・ホールでハンバーガーを食べました。

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2005年05月29日

29-a) MoMA (ニューヨーク近代美術館)

ニューヨーク近代美術館 MoMA

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 2004年11月にリニューアルオープンした、ニューヨーク近代美術館
 The Museum of Modern Art。略してMoMA

ロダンのバルザック像Broken Obelisk
↑【左】ロダンの『バルザック像』。  【右】2階の『ブロークン・オベリスク』。↑

 5月29日(日)の10:30に、■■と●●はMoMAを訪れました。CityPassを持っていたので、列に並ばずに入場することができました。ゲートを通ると、真っ先に見えたロダンの『バルザック像』。

「最初からトロをにぎってくれる寿司屋に入った気分だね♪」
「日本語ガイドマップをもらうのを忘れずに♪」

 階段で2階まで上がると、バーレット・ニューマンの『ブロークン・オベリスク』がありました。ここは吹き抜けになっていて、上の階からもこの作品を眺めることができます。存在感抜群の、鉛筆をモチーフにしたオブジェ。
 ■■と●●はエレベーターに乗って、2階から最上階の6階へ上がりました。アメリカ自然史博物館などと違い、MoMAには遠足の子供たちはいないので、意外にすいている印象を受けました。 6階の特別展には、特別展示がなかったので、すぐにエスカレーターで5階に下りました。

 5階:絵画・彫刻 I (1840年~1940年の作品)

エレベーターシャガール
↑【左】エレベーター。  【右】シャガールの『私と村』。↑

サルバトール・ダリファン・ビンセント・ゴッホ
↑【左】ダリの『記憶の固執』。  【右】ゴッホの『星月夜』。↑

 マルク・シャガール作、『私と村』。シャガールは、没後20年を迎えたばかり。
 シュールレアリズムの代表、ダリの『記憶の固執』は、予想以上に小さいサイズの絵でした。パソコンの17インチ液晶モニターくらいの大きさだったでしょうか。
 そしてその近くには、ゴッホの『星月夜』がありました。1889年。自らの耳を切り落として、精神病院入院中に描いたもので、何もかもがうねっていました。病んだ精神で、黄色と夜を精一杯描いた、文句なしの傑作。
 これらの絵画に、現在■■と●●が対峙している位置と同じような位置関係でシャガールやダリ、ゴッホが対峙していたという事実自体が、すでにとんでもなくすごいことだと思いました。

マティスのダンスDance
↑マティスの『ダンス』は、階段の踊り場に展示されていました。↑

 マティスの『ダンス』は、とても大きな絵。5階から4階へ下りる階段の踊り場にありました。

アンリ・ルソーのSLEEPING GYPSY
↑ルソーの『眠れるジプシー女』。

 この大きな絵に描かれているものは、砂漠、月、ライオン、ジプシー女、楽器。繊細で美しいこの絵を見ていると、物語が頭の中に浮かんできました。

「ストーリーを考えたくなる絵だねー♪」
「この絵は、画家の精神状態が良くないと描けなそうだね。優しい感じがするね♪」

新築のMoMA子供が集合
↑【左】新築の香りが漂う美術館内。。  【右】絵のそばに、子供が集合。↑

ピカソピカソ
↑【左】ピカソの『La table de l'architecte』。  【右】こちらもピカソ。↑

 ほのかに新築の香りが漂う美術館内。更に奥へ足を進めると、巨大な『アヴィニョンの娘たち』を皮切りに、パブロ・ピカソの作品が多数ありました。ほかの絵はフラッシュを炊かなければ撮影してもよかったのですが、『アヴィニョンの娘たち』の傍には美術館のスタッフが数人立っていて、この絵だけカメラで撮影しようとする人を注意していました。キュービズムの一番星は、それだけ誉まれ高いのでしょうか。


↑【左】ピカソの『Jeune fille devant un miroir』。  【右】セザンヌの『水浴』。↑

三人の音楽士
↑ピカソの『3人の音楽師』。

 ピカソの作品が多数あり、そのどれもが名作でした。ピカソの余韻を残しつつ、エスカレーターで4階へ下りました。ちなみに、各階にトイレが設置してあり、どの階のトイレもきれいでした。また、この新生MoMAは、新しい建物にもかかわらず、間取りはどことなく旧来の美術館を思わせるようなところがあります。そして、壁も天井も床も、総じてシンプル。あくまでも主役は作品なのでしょう。

 4階:絵画・彫刻 II (1940年以降の作品)

MoMA4階
↑現代アートが並ぶ、4階フロアー。

新生MoMA近代美術館
↑【左】合衆国の州をモチーフにした絵。  【右】立体的な作品。↑

 4階はMoMAならではの現代アートが揃っていました。全面青だけの絵や、ユニクロのTシャツにもなっているアンディ・ウォーホルのキャンベル・スープ缶が24缶並んでいる作品など、自由な手法・表現の展示が多数ありました。

Andy Warhol
↑アンディ・ウォーホルの『キャンベル・スープ缶』。

1970年代まで
↑【左】MoMAの4階。  【右】インクを撒き散らせっ。↑

 3階:建築・デザイン・ドローイング・写真

Architecture and Design
↑『建築・デザイン』の展示。まるで家具屋のようでした。

1970年代までモマ
↑【左】これは『写真』。  【右】空間自体が絵になります。↑

 表現の多種多様性は、3階に下りると更に強まりました。果たしてアートなのか、それとも?!
 ここをざっと見た後に、1階まで下りました。

 1階:ロビー・スカルプチャーガーデン

中庭Sculpture Garden
↑【左】MoMA1階のスカルプチャーガーデン。  【右】緑が多く美しい中庭。↑

 1階に戻り、バルザック像の奥にあるスカルプチャーガーデンに行きました。いわゆる中庭で、ここにもたくさんの彫刻が置いてありました。谷口吉生氏が設計したMoMAの建物と、緑と、彫刻が、とても調和していました。

「どの作品がいちばんよかった?」
「うーん…。やっぱりピカソかな♪」

 最後に美術館の感想を語り合うために、この中庭が用意されているのでしょう。サンキュー、MoMA♪

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29-b) ニューヨーク散策

ニューヨーク散策

クライスラービルビル群
↑【左】ビルの間から顔をのぞかせるクライスラービル。

ナイキタウンナイキタウン
【右】バスの天井にある通気穴。↑

 5月29日(日)、MoMAに行ったあとは、NYの街を散策しました。

NY街歩き5番街のティファニー
【右】5番街のティファニー。↑

ナイキタウンナイキタウン
↑57th St.にあるナイキタウン。↑

 ナイキタウンと、アディダス・コンセプトショップに行ってみましたが、どちらもそれほど品揃えがよくなかったので、少しがっかりしました。ホテル・ペンシルバニアのそばにあるフットロッカーのほうが、はるかに品揃えがよかったです。

SOHO
【右】日曜日のSOHOは活気がありました。↑

アディダス・コンセプトショップAdidas Concept Shop
↑イースト・ハウストン通りのアディダス・コンセプト・ショップ。↑

 Jack's 99¢ Storesは、日本で言うところの100円ショップ。広い店舗にお客が溢れかえっていましたが、レジが10台ほどあったので、ほとんど待たずに買うことができました。

99セントショップ
↑31st St.にあるJack's 99¢ Stores。日本の100円ショップ顔負けの品揃え。

Sbarroマディソンスクエアガーデン
↑【左】Sbarroの店舗。  【右】マディソン・スクエアガーデン。↑

 地下鉄とバスにはとてもお世話になりました。到着した日に、7日間乗り放題(7 Days unlimited)のメトロカード(1人$24・2640円)を購入しました。メトロカードは、地下鉄だけでなくバスも乗り放題になるので、非常に便利でした。合計で30回以上は乗車しました。

地下鉄
↑【左】地下鉄 34th St.駅。  【右】地下鉄 72 Broadway駅。↑

夕方にホテル・ペンシルバニアのすぐ北側にある『オールド・ネイビー』というファッション店へ行き、Tシャツなどを買いました。安くて有名なショップらしく、下の写真の黒いTシャツは1着5ドル(550円)。野球のボールがプリントされているTシャツは2着で14ドル(1540円)でした。

オールドネイビー
↑NYで購入したTシャツ。


【 MLB Kids & Ladies 】 ヤンキースネーム&ナンバー アレックス・ロドリゲス Tシャツ2005ヤンキース・グッズは、アレックス・ロドリゲスとジーターが1番人気。2人に次ぐのがランディ・ジョンソンでした。

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29-c) フェアウェイ

フェアウェイ FAIRWAY

 74th St.にあるスーパーマーケット、フェアウェイ。朝早くから開いていて、おいしくて安いマフィンやベーグルが売っていました。

FAIRWAIフェアウェイ
↑【左】ブルーが目印のスーパーマーケット、フェアウェイ。  【右】マフィン。↑


↑ケーキのコーナー。

 マフィンやパン類は、日本と違って、1つ1つの大きさにけっこう差があるので大きくておいしそうなものを選びました♪


↑【左】雑多な感じがNY的な、フェアウェイ店内。


 また、ペンシルバニア・ステーションの売店で買った500mLのビールは、1本$2(220円・税込み)。


↑スーパーマーケットの袋がおしゃれ。

29-d) タイムズスクエア2

タイムズスクエア Times Square


↑夕方のタイムズスクエア。

 5月29日(日)の夜。日付が変わって5月30日(月)の1:40。 ■■は大事なことを思い出しました。

「そういえば、夜のタイムズスクエアの写真を、まだほとんど撮っていなかった!」

 さぁ、一大事。明日(←正確には今日)の午前中には名残惜しくニューヨークを発たなければならないので、夜の写真を撮影するチャンスは、当然のことながら今晩のみ。しかし、時計はすでに夜中の2:00を回ろうとしています。
 オダギリ・ジョーのCMのように、2枚のライフ・カードの中から1枚を選択しなければいけません。
写真』と、『安全』。
 果たして、■■が選んだのは『写真』でした。

「ブロードウェイは別名・大不夜城といわれるらしいけれど、本当に丑三つ時まで『大不夜城』なのか、この目で確かめてみよう!」

 ぐっすり眠っている●●をホテルに残して、■■はブロードウェイまで早足で向かいました。

Times Square
↑2:26。真夜中のタイムズスクエア。


↑【左】2:27。  【右】2:29。↑

 さすがとしか言いようがありません。■■の腕時計は午前2:25を回っていましたが、タイムズスクエアはまだまだ明るかったです。観光客は昼間より減りましたが、それでもけっこうな人通りがありました。ベトナム料理の屋台がでていて、車の交通量もそれなりにありました。

LION KING
↑【左】2:28。  【右】2:38。↑


↑2:31。

 女性が乗った車椅子を押す男性が、印象的でした。白人の若いカップルか兄妹だと思われますが、昼間だと混雑しすぎて、車椅子ではタイムズスクエアを訪れることが難しいから、こんな夜遅くに来たのでしょう。


↑【左】2:37。  【右】2:38。↑

 帰り道も、幸いにして危険な目にあうことなくホテル・ペンシルバニアに戻ることができました。


↑2:47。お気に入りの1枚。

 417A号室に戻ると、時計は2:55。■■の身体はもうくたくたのはずですが、ホテルに戻ってからも目が冴えて、しばらく眠ることができませんでした。

【 MLB Kids & Ladies 】 ヤンキースネーム&ナンバー アレックス・ロドリゲス Tシャツ2005ヤンキース・グッズは、アレックス・ロドリゲスとジーターが1番人気。2人に次ぐのがランディ・ジョンソンでした。

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2005年05月30日

30) ニューヨーク → 成田

ニューヨーク → 成田

 6泊8日の旅行は、本当にあっという間。
 11:10発の飛行機に乗るために、8:14ペンシルバニア・ステーション発の電車(NJトランジット)で、ニューアーク国際空港に向かいました。切符は、1人11.55$(1270円)。

ショルダーリュックキップ
↑【左】以前パリで買ったリュックは、今回の旅行で活躍。  【右】空港までの切符。↑

NJトランジット車内車窓から
↑【左】NJトランジット。  【右】車窓から、NYにお別れ。↑

 帰国の際も、搭乗前に顔写真と指紋をとることが義務づけられているようです。セキュリティのためとはいえ、何だかちょっとへこみました。しかも、■■は顔写真を撮る前に食べていたマフィンのかけらが頬にくっついていたので、頬から落とすように言われてしまい、苦笑するしかありませんでした♪

エアトレイン
↑空港駅から、エアトレインという名のモノレールで空港内に向かいました。

ニューアーク国際空港
↑ニューアーク国際空港。

 CO9 ニューヨーク11:10発 → 成田(31日)13:50着

 帰りの便も、行きと同様アルコールが有料。トマトジュースやダイエット・コーラを頼むと、氷を減らすように注文しない限りは、氷がコップいっぱいに盛られて注がれるので、実際のジュース量はわずか。でも、往復39,000円だと思えば、腹も立ちません♪
 また、なぜかマイケルジョーダンがアニメのキャラとバスケットボールをするという内容の、かなり昔の映画がやっていました。なぜこんなに古い映画が?!これも経費節減の一環でしょうか。だとしたら、ここまでやると逆にあっぱれだと思います。

帰りの機内
↑成田空港へ向かう、CO9便。

 31日(火)の13:50、成田空港に到着。今回の旅行も、無事に戻ることができ、なによりでした。
 ちなみに、今回は旅行に出発する前に、ネットでノースウエストのマイレージプログラム・ワールドパークスに加入しました(ノースウエスト航空とコンチネンタル航空は、マイレージで提携しています)。今回たまったマイルは、1人当たり、成田~ニューアークの往復で13,464マイル。何マイルたまるとどこに行けるのかは、ノースウエスト航空のページに記載されていますが、再びアメリカへ行けるだけのマイルが貯まるには、まだまだ時間がかかりそうです♪

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