HOME  サイトマップ  メールを送る  total  yesterday  today

2007年12月17日

17b: ミュンヘン

ミュンヘン MÜNCHEN

人口1,320,000人。バイエルン州の州都でありながら牧歌的な雰囲気の残る、大田舎都市。
2007年12月17日 最高:-2℃ 最低:-4℃ 天気:曇

アリアンツ・アレナ - スタジアム見学ツアー

 それからOdeonplatz駅に戻り、今度はU6に乗りました。同じOdeonplatz駅内でも、U4とU6のホームは離れており、東方向へかなり歩きました。
 12:08にOdeonplatz駅を出発したUバーン(U6)は、12:25に10番目の駅・Fröttmaning駅に到着。
 ここに来たのは、バイエルン・ミュンヘンと1860ミュンヘン(サッカーチーム)が本拠地としているスタジアム、アリアンツ・アレナ(別名 フスバル・アレナ・ミュンヘン)を見学するためです。駅の階段を上ると、北北東方向に小さく見えた、白く不思議なかたちのスタジアム。

Froettmaning U6
↑U6のFröttmaning駅から北北東方向に見えた、アリアンツ・アレナ。

 同じ電車に乗ってきて、■■たちと同じようにアリアンツ・アレナに向かう人たちは、他に3人だけ。
 寒くだだっ広く、スタジアムまではなだらかな上り坂。しかも向かい風。スタジアムのほかには何もなく、ひたすら歩くのみ。


↑【左】延々と伸びる道。  【右】試合開催日はにぎわうと思われるチケット売り場。↑

「まるで、アリアンツ・アレナの天井から放射状に冷気が放出されているようだね。」
「貼るおんパックスを貼っていても寒いなぁ。悟りでも開けそうな寒さだよ!」

 試合日ではないので、入場ゲートはチケットなどを入れなくても通り抜け可。それから、326-328番入口の階段を上りスタジアムの中へ。駅からここまで、徒歩20分でした。


↑【左】この階段を上ってアリアンツ・アレナの中へ。  【右】とてもかっこいい内部。↑

 スタジアム(アリアンツ・アレナ)内は、左から順番に -- レストラン、トイレ、バイエルン・ミュンヘンのグッズショップ、T-Mobile(バイエルンのスポンサー)の携帯電話ショップ、アウディのショップ、家電ショップ、アリアンツ・アレナ・ショップ、1860ミュンヘンのグッズショップ、トイレ -- と並んでいて、この部分だけでもかなりの広さでした。内部は暖房が効いているので、ぽっかぽか♪

 アリアンツ・アレナの見学ツアー(Allianz Arena Tour)に参加するために、まずアリアンツ・アレナ・ショップ(Allianz Arena Shop、入口に『Tour-Tickets』と書かれています)でチケットを購入しました。1人10ユーロ(1,650円)・クレジットカード可。ツアーは、試合開催日以外に1日数回行われていますが、英語&ドイツ語のツアーは1日1回、13:00開始のツアーのみ。それ以外はドイツ語のみのツアー。


↑【左】ここで見学ツアーのチケットを購入。  【右】13:01、待望のツアー開始!↑

 13:01、アリアンツ・アレナ・ショップに集合。メンバーは意外に多く、■■たちを入れて16人。ガイドさんがまずドイツ語で、そのあとに英語で自己紹介して、ツアー・スタート!

 まずショップの外に出て階段を上がり、3階席の高さまで到達。ここで外壁の説明。アリアンツ・アレナの独特の外観を構成する外壁は、薄さ0.2mmの強化プラスチック。実物の見本を触らせてくれました。この素材はよく見ると、水玉模様。

 ドイツ本国以外からの参加者は、ロンドンから来たおじさん(ガスコインやルーニーが年をとったような顔)と、■■たちだけでした。ガイドさんが■■に「好きな選手は?」と質問してきたので、「ロベルト・バッジョ、ヒデトシ・ナカータ、アーンド、メーメット・ショル!」と答えたら、みんなに少しウケました。


↑【左】13:11。3階席のバックスタンドへ。  【右】13:12。説明の上手なガイドさん。↑


↑13:18。座席の色がグレーなのは、2つのチームのホーム・スタジアムだからです。

 外壁の説明などが5分くらい続いたあと、移動して3階席のスタンドへ。そこでまた5分ほど、座席などの説明。座席はゆったりとしていてクッションがあり、座り心地がよかったです。
 それから、エレベーターで6F(3階席レベルは、6Fのようです)から0F(地上階)までみんなで下りて、スポーツ・ラウンジへ。


↑【左】13:21。スポンサー専用のラウンジ。  【右】13:24。↑

 このラウンジは、スポンサーやVIP専用。広々としていて、おしゃれさより居住性を重視した、いかにもドイツらしいつくりでした。


↑【左】13:26。エスカレーターを降りて…。  【右】13:29。1階席スタンドに到着。↑

 ラウンジは、エレベーターの表示によると0Fだったはずですが、そこからさらにエスカレーターで下りて進むと、1階席がありました。ピッチは芝生の張り替えをしている最中でした。


↑【左】13:28。  【右】13:34。これから様々な歴史が刻まれていくであろうピッチ。↑

 みんな打ち解けてきたところで、ガイドさんがツアー参加者にどのチームのファンかをたずね、それぞれ「1860ミュンヘン」や「シャルケ04」「シュトゥットガルト」と答えたので、■■は「バイエルン!」と答えました。ガイドさんが「バイエルンは君だけだね!」と言うので、「6年前にオリンピアシュタディオンで試合を観ました。」と答えました。すると「君が?」と聞かれたので、■■はにっこりしながら●●の肩を抱き寄せました(2人で観たという意味)。するとツアー参加者はみんな爆笑♪ なんだかとても温かく、いい雰囲気に。

「やっぱり、海外旅行でパスポートとお金の次の必需品は、笑顔だね♪」
「歩き方を忘れても、笑顔は忘れるな!…だね♪」


↑【左】13:36。  【右】13:36。記者会見ルーム後方のスペース。↑


【右】13:39。19日に行われる試合に合わせ、記者会見ルームはUEFA CUP仕様。↑

 13:37、記者会見ルームへ。
 昨日(16日)1860ミュンヘンの試合(ブンデスリーガ2部)が行われ、19日にバイエルン・ミュンヘンの試合(UEFA CUP)が行われる予定なので、本日(17日)はどちらのチーム仕様になっているか気がかりでしたが、運のいいことにUEFA CUP仕様になっていました。

「1860ミュンヘン仕様じゃなくてよかった~。」

 ガイドさん&ツアー参加者の4人が会見席に座り、ドイツ語でユーモアを交えてやりとりをしました。ロンドンのおじさんは、ドイツ語もかなりしゃべれるようです。詳細は不明ですが、バイエルンとチェルシーの対戦にみたてて、あれこれ言っているようでした♪

 ひととおり終わって次の部屋へ移動するとき、急いで■■も会見席に座り、●●に写真をとってもらいました。日本だと、ツアー参加時に集団の流れを無視してこういう勝手な行動をとると白い目で見られがちですが(←勝手な想像かもしれませんが)、今回のツアー参加者は■■たちの行動をみんな温かい目で見てくれていました。


↑13:44。「このたび日本から移籍してきました。」

 写真撮影後、■■と●●が会見席に向かって右側にあるドアを出ると、黄色い部屋でみんながにこやかに待ってくれていました。そしてガイドさんが「バイエルン・ファンは君だけだから、君がこのドアを開けてね!」と言ってくれました。ガイドさんはフレンドリーで、客いじりのバランスがよく、ドイツ語が理解できない私たちを常に気にかけてくれました。
 ■■が黄色いドアをひっぱって開けて進むと、そこはバイエルン・ミュンヘンのロッカールームでした!

 前のツアー(団体ツアーでしょうか)のグループがロッカーから出てくるのを待ち、13:46にいよいよバイエルン・ミュンヘンのロッカールームへ。
 白い壁に、赤いロッカー。各選手の写真が飾ってあり、その下にはいつも選手が座っている席が!


↑【左】13:45。  【右】13:49。背後には、カーンやリベリーのロッカーが!↑

 これまでバイエルン・ミュンヘンは、これまでアディダスと契約している選手しか獲得できない不文律があったそうですが、今年からそのアディダスしばりがなくなり、今まで以上に豪華なメンバーがそろいました。オリバー・カーン、クローゼ、リベリー、ルカ・トーニ、ゼ・ロベルト、ルッシオ、デミチェリス、ファン・ボメル、シュバインシュタイガー、ポドルスキー…。そのメンバーたちの息づかいや怒号、歓喜や嗚咽が聞えてきそうなロッカールーム。


↑ロッカーの上には、使用している各選手の写真が飾られていました。

 ロッカールームが意外に狭いのは、計算されてのことなのでしょうか。
 そして、バイエルンのロッカールームの隣には、マッサージや治療を受けるための部屋がありました。


↑【左】マッサージルーム。  【右】13:52。アウェイのチームが使用するロッカー。↑

 それからアウェーのロッカー(お風呂あり)、トイレを見て、それから試合直後に選手が立ったままインタビューを受ける部屋へ。
 そして13:55、いよいよ選手が入場するときに通る階段へ。


↑【左】13:54。インタビュー部屋もUEFA CUP仕様。  【右】13:56。選手入場の階段。↑

 この階段の前でガイドさんは、ドイツワールドカップ開幕戦(ドイツvsコスタリカ)のエピソードなどを話していました。2006年のワールドカップでドイツ代表は、vsコスタリカ戦(4-2でドイツの勝利)とvsスウェーデン戦(2-0でドイツの勝利)の2試合を、このアリアンツ・アレナで戦いました。
 階段の反対側には、アウディの車がありました。

バイエルンミュンヘン
↑13:56。階段付近、バイエルン・ミュンヘンのチームエムブレム。


↑【左】13:58。スポンサーのアウディ車。  【右】14:03。1階席周囲を時計回りに。↑


↑【左】14:04。  【右】14:07。観客のレストラン。試合日は混雑するのでしょう。↑

 そこから歩いてスタジアム1階席の周囲をとおり、エレベーターに乗ってOFから2Fへ上昇。観客のレストランへ。
 このレストラン。メニューを見たところ、XXLサイズのシュニッツェル(XXL Schnitzel)が6.9ユーロ。レバーケーゼ3枚+ジャガイモサラダ(Leberkaese3 mit Kartoffelsalat)も6.9ユーロ。オーバツダ(Obatzda)が5.7ユーロ。ブレッヒクーヘン(Blechkuchen)が2.5ユーロ。その他いろいろ。
 また別のエレベーターで2Fから3Fに上がり、14:11、アリアンツ・アレナ・ショップに戻ってきました。


↑【左】14:14。ガイドさんナイスでした。  【右】アリアンツ・アレナ・ショップ。↑

 足の疲れを忘れた70分間のツアーは、大満足のうちに終了しました。
 ツアー後、ガイドさんやアリアンツ・アレナ・ショップの人としばらく話したり、1860ミュンヘンやバイエルン・ミュンヘンのグッズショップを見たりして、楽しいひとときを過ごしました。


↑【左】1860ミュンヘンのグッズショップ。  【右】水色サンタがやってきました♪↑


↑【左】バイエルン・ミュンヘンのショップ。  【右】至近からアリアンツ・アレナ撮影。↑

 ちなみに、アリアンツ・アレナ・ツアーに参加するにあたり、日本出発前に以下のサイトを参考にさせていただきました。コリアンダーさんは2007年9月に、アリアンツ・アレナ・ツアーに参加されています。

参考リンク: コリアンダーさんのサイト『ランダム・メモランダム

 とても名残り惜しいアリアンツ・アレナでしたが、いつかまた訪れることをこころに誓い、帰路へ。


↑【左】15:14。いつかまた。  【右】15:16。ここにくることを誓って。↑


↑15:18。さらば、未来のスタジアム。

 帰りは、アリアンツ・アレナから徒歩15分ほどでFröttmaning駅に到着しました。
 U6でFröttmaning駅からOdeonplatz駅まで戻り、いつもの観光に戻りました。

ランキングに投票 ミュンヘンの魅力は、アリアンツ・アレナだけにとどまりません。午後は、ペーター教会の塔に上ったり、マリエン広場のクリスマスマーケットやトルウッド・フェスティバルを訪れました。ランキングに協力していただける場合、投票(この文章をクリック)してください♪

トラックバック

トラックバックURL : http://travel.macbb.com/blog/mt-tb.cgi/229

コメント (2)

はじめまして!このたびは当blogにトラバ&コメントありがとうございました。
きちんと細かく再現なさってますので思い出がリアルによみがえり、心の中で「そうそう、こんなんだった!」とひっそり盛り上がりました。
バイエルン仕様&UEFAカップ仕様のラウンジ等、カッコいいですね。いいな~
もっと真っ赤になるのかなと思ってたら案外地味でしたね?
ワタシの時は逆に、ツアー客はバイエルンファンばかりで、1860ファンの方は一組だけでした。1860のロッカーを見学できないと聞いてちょっと残念そうでした。
と、あんなことやこんなことを思い出しました。どもありがとうございます。ワタシも旅行記の続き早く書かねば…

コリアンダーさん、こんばんは!
コメントありがとうございます。
コリアンダーさんのサイトを事前に拝見して、スタジアムツアーの大まかな流れを把握できていたので、よりツアーを満喫することができました。
コリアンダーさんのサイトは、微笑ましいイラストがいっぱいで、マッチレポートも詳しく、分かりやすいですね♪ 残念ながら、オリバー・カーンは今年で引退なのですね…。
真っ赤にならなかったのは、ブンデスリーガではなくUEFA CUPだったからなのでしょうか?
それでは、旅行記楽しみにしています(*^_^*)。

コメントを投稿

記事の新旧を問わず、コメントは大歓迎です。
ご質問、ご感想、壁紙のリクエストなど、お待ちしています。

Copyright (C) 2004-2008 Itsumo-Kokoroni-Europe. All Rights Reserved.