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2007年12月18日

18b: シュトゥットガルト →

ハイデルベルク中央駅 14:06発 → シュトゥットガルト中央駅 14:46着(予定)
ハイデルベルク中央駅 14:12発 → シュトゥットガルト中央駅 14:53着(実際)

シュトゥットガルト STUTTGART

人口591,000人。ネッカー川沿いにある、バーデン=ヴュルテンベルク州の州都。BMWやポルシェのお膝元であることから工業都市のイメージが強いが、緑豊かで観光産業も盛ん。
2007年12月18日 最高:0℃ 最低:-5℃ 天気:晴/曇り

シュトゥットガルトのメリット

 12月18日(火)。
 14:53、シュトゥットガルト中央駅到着。駅構内には大きなクリスマスツリーがありました。中央駅の案内標識に従って、Sバーン乗り場へ向かって歩きました。


↑【左】シュトゥットガルト中央駅。  【右】ようこそシュトゥットガルトへ。↑

 今日のホテルは、シュトゥットガルト中央駅からSバーン(S1からS6までの全てのでOK)で1駅南へ行ったところにある、Stadtmitte駅(シュタットミッテ駅)から徒歩7分の場所。

 Sバーンは、ジャーマンレイルパスで乗車可能です。

 15:15、ホテル・メリットに到着。
 このホテルは、朝食込でダブルルーム1泊1室45ユーロ(7,425円)。バス・トイレは共同。今回の旅行全10泊のうち、朝食込の宿の中では最安値。


↑【左】宿泊した部屋。  【右】部屋の窓から。15:32で、すでに日没間近。↑

 ホテル・メリットのフロントの女性にシュトゥットガルトの地図をもらい、ケーゼシュペッツレの美味しい店を訪ねたら、「私はもっと小さな町に住んでいるの。だから、シュトゥットガルトのお店はよく分からないわ。私の住んでいる町では中世のクリスマスマーケットをやっているの。」と女性。
 ●●が「あなたが住んでいるのはエスリンゲン・アム・ネッカーね♪」と言うと、フロントの女性はニコッと笑って「そうです。よく知っているのね♪」と言いました。

「ドイツのホテル(2つ星~3つ星クラス)のフロントにいる人は、はじめは無表情で事務的だけど、カタコトでも会話をすると笑顔を見せてくれたり親身になっていろいろ教えてくれたりするね♪」

 渡された鍵の部屋は、最上階の6階。屋根裏部屋ですが天井は高くて圧迫感はありませんでした。内装はシンプルながら、とてもきれい。さすがドイツ。窓から見える夕日もきれい。
 そして、共同のバスは、なんとバスタブ付きでした。


↑カルヴァー通りのクリスマスマーケットにて。鳥小屋を売るお店。

 15:48、観光に出発。カルヴァー通り(Calwerstrasse)に出ている少しのクリスマスマーケットを見たあと、ケーニヒ通り(Koenigstrasse)へ。

「ハイデルベルクのハウプト通りもそうだったけど、このケーニヒ通りも歩行者天国になっているからすごく歩きやすいね♪」


↑【左】宮殿広場と新宮殿。  【右】旧宮殿。↑

 いろいろなショップが両側に建ち並ぶケーニヒ通りをしばらく北上すると、宮殿広場にたどり着きました。宮殿広場の西には、ケーニヒ通りを挟んでパルテノン神殿のような外観の中央郵便局(Hauptpost postgiroamt)。東には新宮殿(Neues Schloss)。南には旧宮殿(Altes Schloss)。


↑【左】ケーニヒ通りのミニコンサート。  【右】中央郵便局。↑


↑蒸気を出して汽笛を鳴らしながら、中央郵便局前のジオラマの中を走るミニSL。

 中央郵便局前のケーニヒ通りには、焼き栗屋台や小物を売る屋台、小さなメリーゴーラウンドなどが並んでおり、さらにミニ蒸気機関車が大勢の子供たちを乗せて走っていました。ミニSLは蒸気を上げ、毛糸の帽子をかぶった子供たちの表情は、楽しそうというより、真剣そのもの。そしてその南の一角ではクリスマスムードを盛り上げる演奏隊のミニコンサートが。


↑【左】左奥の巨大サンタは、ワインの屋台。  【右】勤勉なサンタとシュティフト教会。↑

 旧宮殿の前には、とても大きなサンタクロースが立っていました。頭のてっぺんは旧宮殿の3階まで達しているのでおそらく10m以上あるでしょう、そのサンタの正体は、グリューワインの屋台。大きいけど優しい顔のサンタさんでした。

 旧宮殿の西側の道に足を踏み入れた瞬間、ここから南方向がシュトゥットガルトのクリスマスマーケットのメイン会場であることが何となく分かりました。いちばん最初にあったのが、魚の干物を焼いた屋台でした。


↑【左】独特なパフュームを放つ鯖。  【右】他の都市とは一線を画す、屋台の屋根の装飾。↑

「鯖っ!?」
「魚くさいなぁ。何もこんな店が最初じゃなくてもいいのに。」
「でもこの魚の干物が、マーケットの端っこじゃなくて中央で売られていたら、もっと迷惑だと思うよ。」
「確かに。1つ10ユーロかぁ。」

 旧宮殿の西側にあるシラー広場(Schillerplatz)には、たくさんの屋台。屋台(小屋)の屋根の飾り付けが特徴的で、かわいらしいものから、厳かなものまで多種多様。そして屋根のライトアップもきちんと飾りが美しく見えるよう計算されているのには非常に感心させられました。

 それから、近くにあるマルクトハレ(Markthalle)という屋内市場へ。1階では野菜、果物、肉、惣菜、花などが売られていました。2階にはレストランがあるほか、雑貨や家具が売られていました。屋根つきで暖かく、きれいな内部は一見の価値ありです。

マルクトハレ
↑シュトゥットガルトの屋内市場、マルクトハレ。英訳はマーケット・ホール。


↑【左】マルクトハレで売っていたオリーブなど。いかにも市場という感じです。

 マルクトハレの南側出口(出口付近にレストラン2件あり)から出て少し歩くと、マルクト広場(Marktplatz)に到着しました。

シュトゥットガルター・イリュミネーション

 市庁舎に面したマルクト広場には、シュトゥットガルトのクリスマスマーケットのシンボルとなっている巨大くるみ割り人形と、巨大クリスマスツリーがありました。平日(火曜日)の17:00ですが、来訪者数は半端なく多かったです。マルクト広場の屋台は、これまた屋根の装飾にこだわりが見られました。また、どの街にも当てはまることですが、いちばん人気があるのは食べ物・飲み物を売る屋台。それも、温かいもの。当然といえば当然です。

 17:10になるとあたりはほぼ真っ暗になりました。シュトゥットガルトはミュンヘンより西にあるためか、10分ほど日没が遅いと感じました。後日『weather underground』で調べたところ、12月17日のミュンヘンは日の入りが16:18。そして、18日のシュトゥットガルトは日の入が16:28。やはり、実感は間違っていませんでした。

 シュトゥットガルト市庁舎は、ヨーロッパらしからぬ近代的な建物。その外観はあまりにもシンプルで素っ気無く、漫画に出てくる小学校のよう。

「これは意表をつかれたなぁ。」
「市庁舎の中は、どんな感じなのかな?」


↑【左】マルクト広場の巨大くるみ割り人形と巨大ツリー。そしてその後ろの建物が市庁舎。
【右】市庁舎の、ノンストップ・ドア無しエレベーター。左半分は上へ、右半分は下へ。↑

 市庁舎の中には、誰でも自由に入ることができました。
 この市庁舎のエレベーターは、驚くべきことになんとドアがありませんでした。エレベーターの左側は上方へ、右側は下方へと絶えず動いており、最大で2人しか乗れなさそうなボックスが次から次へと現れるので、うまくタイミングを合わせて乗降しなければならないのです。

 ■■と●●もこのエレベーターにチャレンジしましたが、かなり怖かったです。0階から乗って、4階まで上がったところで飛び降りました。
 そのしばらくあと、おそらく誰かが乗降に失敗したのでしょう。エレベーターは停止してしまいました。こうなると、失敗した人のみならず、そのときに乗っていた人全員が閉じ込められてしまうので、これもまた恐怖。

 しかし、努力は報われるもの(?)。4階の展望窓(屋内)からは、マルクト広場の全景を眺めることができました。ここからの夜景は最高に美しいのですが、夜は特に窓ガラスに室内が反射してしまうのが難点。

シュトゥットガルト市庁舎から見たマルクト広場
↑17:18。市庁舎の4階展望窓(屋内)から撮影したマルクト広場。闇にきらめく屋台の屋根の装飾。

 なので、もっとよくマルクト広場を見渡せる場所はないか探したところ、3階にあるカフェのテラスからも同様に、マルクト広場の全景が見渡せました。このテラスは屋外なので、4階と違って窓ガラスはありません。また、4階よりも広い視野角を保てるという面でも、こちらのほうがオススメ。カフェでオーダーせずに屋外テラスに出る人も、特に注意されていませんでした。もちろん■■と●●も、その中の2名です♪

「寒いけれど、ほぼ180度見渡せていいね。巨大クリスマスツリーも見えるし、屋根に施されたツリーやサンタの装飾も1つ1つ見えるね♪こうやって眺めるとそれほど広く感じないけれど、実際に歩くと混雑していてなかなか進めないから、とても広く感じるんだよね。」
「シュトゥットガルター・イリュミネーション、最高だね!サプライズな感動!」

シュツットガルト市庁舎から見たマルクト広場
↑17:25。ツリーの下、活気あふれる夜のマルクト広場。市庁舎の3階テラスから撮影。

 メンヒスベルクの丘(ザルツブルク)やペーター教会の塔(ミュンヘン)からの眺望は、出発前から絶対に見ようと決めていたものだったので、言うならば『予定どおりの』感動でしたが、このシュトゥットガルト市庁舎からの眺めは、予期せぬ天からの贈り物でした。
 市庁舎には、ドア無しエレベーターだけでなく、普通のエレベーターもあります。0階に降りるときは、こちらを利用しました。
 0階には、シュトゥットガルト市街のミニチュアが置かれていました。

 17:35、市庁舎の外に出て、クリスマスマーケットで腹ごしらえ。ソーセージはこれまでの都市でたらふく食べてきたので、シュペッツレや、ハイデルベルクでも売られていたGrill Steakにトライ。
 ザウアークラウトやベーコンと和えたシュペッツレ(ドイツ風パスタ・4ユーロ・660円)は普通のパスタよりも柔らかい歯ごたえが特徴。


↑【左】ミニチュア。  【右】Grill Steakを勧めてくれた中年夫妻。↑


↑【左】素っ気無いシュトゥットガルト市庁舎の外観。  【右】肉厚でジューシー。↑

 そして、市庁舎付近の屋台で売られていたGrill Steak(4ユーロ・660円)は、体格のよいドイツ人中年夫妻がにこやかに食べていて、「これがシュトゥットガルトの、シュヴァーベン地方の名物だよ!」と教えてくれたのが購入の決め手でした。なかなか深みのあるステーキソースで味付けられた柔らかい豚肉と香ばしい玉ねぎが絶妙なハーモニーを奏でていて、絶妙な味。しかし、中年夫妻(おじさん)は玉ねぎが嫌いらしく、玉ねぎ抜きのGrill Steakを食べていました。

「Grill Steakに玉ねぎが入ってなかったら、このシュトゥットガルト市庁舎の外観と同じくらい、素っ気無くなってしまうのでは?」
「ハハハッ!でも、この外観であるがゆえに、君は日本に帰ったあとも決してこの市庁舎を忘れないよ。きっとそうだろう?」

 まあ確かにこの市庁舎は帰国後も脳裏に焼きついていますが、それは飛行機の中で見た映画の中で『ミスター・ビーン カンヌで大迷惑?』が最も印象に残っているのと同種の理由によるものだと思います。


↑おしゃれに豪快。シュペッツレを売る屋台。

 お腹がいっぱいになったところで、コンサートの時間に合わせ、旧宮殿の中庭に向かいました。北西の入口から旧宮殿の中庭に入ると、そこには、青く光る窓、暗闇の中にたたずむ騎士像、シンプルで大きなツリー、そして仮設のステージがありました。


↑【左】旧宮殿の中庭。  【右】旧宮殿でのクリスマスコンサート。↑

 クリスマスコンサートの開始時間(18:00)に合わせて、私服の歌い手たちがステージ上に集合。挨拶のあとにさっそくクリスマスソングの合唱が始まりました。最初はお客がまばらでしたが、開始5分後にはかなりの人数の人が中庭にやってきました。
 『ジングルベル』や『きよしこの夜』など、おなじみの歌も歌ってくれたので、ありがたくクリスマスムードに浸ることができました。

 時を同じくして18:00から、市庁舎の入口前でもクリスマスコンサートが開かれていました。こちらも私服で、規模は同程度。


↑【左】マルクト広場のクリスマスマーケット。  【右】市庁舎前のコンサート。↑

 その後、Sバーンに乗って、ルートヴィヒスブルクのバロック・クリスマスマーケットも訪れることにしました。
 Stadtmitte駅(シュタットミッテ駅)から、S4かS5に乗って6駅。所要15分。19:00にLudwigsburg駅(ルートヴィヒスブルク駅)到着。

S5 シュタットミッテ駅 18:45発 → ルートヴィヒスブルク駅 19:00着

シュトゥットガルトのクリスマスマーケット 2007
【主な会場】メイン会場はシラー広場からマルクト広場までの一帯で、かなりの広さです(10:00-21:00)。
旧宮殿の中庭と、市庁舎前で、どちらも18:00からクリスマスコンサートが行われます。
【一言メモ】シュトゥットガルトのウェブカメラで、マルクト広場の様子を見ることができます。

ランキングに投票  ドイツ最後の夜、このあともうひとがんばり♪ シュトゥットガルトからSバーンで北へ15分の場所にある、ルートヴィヒスブルクという町のクリスマスマーケットを訪れました。ランキングに協力していただける場合、投票してください♪

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コメント (2)

こんばんは。
市庁舎のエレベーターですが、こんな面白そうな乗り物があったとは・・・ 市庁舎の中に入れること自体知らなかったのですが、知ってれば真っ先に乗りに行ったのになぁ・・・と残念至極です。

シュトゥットガルト近郊の町はエスリンゲンを含めて3ヶ所回ったのですが、何処も素朴さにあふれ、期待を裏切らない素敵な町でした。日照時間が短いので真冬にヨーロッパというのは考えた事もなかったのですが(2月のポルトガルは6時頃まで明るかったですが・・・)、街じゅうを鮮やかに彩るイルミネーション、一度くらいは見てみたいと思いました。シュトゥットガルトは滞在期間があまりにも短すぎたので、ぜひまた訪れてみたいですね。

お返事が遅れてしまい、申し訳ありません。
市庁舎、タイトーのエレベーターアクション(古い!)を彷彿とさせる、びっくりエレベーターでした。

ベジヒハイム、ビーティッヒハイムは全くノーマークでしたが、天気も良く、ドイツの古い街並みを堪能できたようですね。きれいな写真ばかり!
SバーンとUバーン(私たちはSバーンしか乗ってませんが)でシュトゥットガルト近郊を巡る旅は、人それぞれアレンジが可能で、なかなか奥が深いと再認識しました。

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