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2007年12月19日

19b: シュトゥットガルト → ストラスブール

シュトゥットガルト STUTTGART

2007年12月19日 最高:0℃ 最低:-8℃ 天気:晴

シュトゥットガルトからストラスブールへ

 シュトゥットガルト中央駅から目指す次の目的地は、フランス・アルザスのストラスブール

 シュトゥットガルトからストラスブールまでは直通のTGV(シュトゥットガルトとパリを結ぶ路線)が運行しており、それに乗ればシュトゥットガルトからわずか1時間17分でストラスブールに到着します。しかし、TGVの運行は1日3便(6:54発、12:54発、18:54発)のみ。
 TGV以外の電車を利用する場合は、2度の乗換えが必要で、所要はおよそ2時間から2時間半。

 ちょうど時間の合うTGVがなかったので、■■たちは↓以下の便でストラスブールに向かうことにしました。

IC シュトゥットガルト中央駅 14:01発 → カールスルーエ中央駅 14:53着(予定)
IRB カールスルーエ中央駅 15:10発 → アッペンヴァイアー駅 15:50着(予定)
OSB アッペンヴァイアー駅 16:10発 → ストラスブール駅 16:34着(予定)

 シュトゥットガルト中央駅からICに乗って55分で、第1の乗換え駅・カールスルーエ(Karlsruhe)中央駅に到着。

IC シュトゥットガルト中央駅 14:01発 → カールスルーエ中央駅 14:56着(実際)

 カールスルーエはトラム型のSバーンが街中をくまなく走っていて、それに乗ればクリスマスマーケットの行われているマルクト広場に行けるという情報を事前に得ていました。
 このまますぐにストラスブールに向かった場合、到着は16:34。
 カールスルーエを1時間程度観光し、ストラスブールに向かう列車を1本遅らせると、ストラスブール到着は17:04。到着時間は30分遅くなるだけです(以下参照)。

ICE カールスルーエ中央駅 16:07発 → オッフェンブルク駅 16:27着
OSB オッフェンブルク駅 16:34発 → ストラスブール駅 17:04着

 しかし結局■■たちは、カールスルーエを観光しないことに決めました。好奇心と疲労度を天秤にかけた結果、とりあえずそこまで欲張って観光する必要はないという結論に達したからです。

参考サイト カールスルーエなどのSバーンについて


↑【左】カールスルーエ中央駅。  【右】カールスルーエのSバーン。↑

 カールスルーエ中央駅を15:10に出発したIRB(ローカル線)は、始発だったので座れましたが、かなり混雑していました。
 15:50に第2の乗換え駅・アッペンヴァイアー(Appenweier)駅の2番ホームへ到着。

IRB カールスルーエ中央駅 15:10発 → アッペンヴァイアー駅 15:50着(実際)

 アッペンヴァイアー駅は、とても閑散とした駅。しかも、ストラスブール行きの列車が到着する9番ホームは、2番ホームから300m離れた場所にあるとのこと。
 案内板を確認しつつ指し示す方向へ。とても鼻の高い男性も同じ方向へ歩いていたので、不安がなくなりました♪
 高架をくぐり、5分くらい歩道を歩いて、9番ホームに到着。殺風景な工場の向こうに、沈みゆく夕日を眺めながら、電車を待ちました。


↑【左】何もない、アッペンヴァイアー駅。  【右】ドイツとフランスの国境、ライン川。↑

OSB アッペンヴァイアー駅 16:11発 → ストラスブール駅 16:34着(実際)

 OSB(ORTENAU-S-Bahnの略)が到着し、予定より1分遅れて16:11出発。夕日が沈んで間もなく、OSBはライン川に架かる橋を通過。ライン川が、ドイツとフランスの国境です。16:24にフランス入国!
 その後、切符やパスポートのチェックはなく、16:34にストラスブール駅(Gare Strasbourg)に着きました。

「シェンゲン条約を、頭でなく感覚で理解した瞬間だね!」
「ザルツブルクを訪れた日もそうだったでしょ♪」

ストラスブール STRASBOURG

人口272,000人。フランス・アルザス地方の中心都市。ストラスブール旧市街は1988年世界遺産登録。
2007年12月19日 最高:0℃ 最低:-9℃ 天気:晴

1年4ヶ月ぶりのフランス

 フランス国鉄(SNCF)の駅は、1年4ヶ月ぶり。前回の旅行で非常に印象に残った、TRFの『masquerade (マスカレード)』のサビに似た構内放送前のチャイム音が聞えてきました。
 チャイム音は、『音鉄特捜百貨店 片倉佳史(ktkr)の録音日誌』というサイトの、『パリ・リヨン駅の構内放送』のページで聴くことがができます。


↑【左】ストラスブール駅に到着。  【右】キッチン付きのホテルに宿泊。↑

 ストラスブール駅のゲートを出て、徒歩8分。暗闇が迫るPresident Wilson通りを進み、2つ目の角を左折して少し進むと、16:46にホテルに着きました。今日の宿は、アパートホテル・ヴィクトリアガーデン・ストラスブール (Appart'hotel Victoria Garden Strasbourg)。ダブルルーム1室1泊58ユーロ(9,570円)。これは、朝食無しの料金で、食べる場合は別途1人6ユーロ)必要です。ただ、このホテルは部屋にキッチンが付いているので、自炊をしたほうが楽しいし安上がりでしょう。キッチンは、シンク、電気コンロ(2つ)、オーブン、冷蔵庫がある程度の簡素なもので、食器や鍋、ワインオープナー、湯沸しカップなども置いてありました。ただし、パスタをゆでられるほど大きな鍋はありません。

 部屋の奥の窓に面して作り付けの机と暖房機があり、テーブルが熱くて触れなくなるくらい、暖房機の効きは抜群でした。

 17:05にホテル出発。ホテルから旧市街に向かうため、アール通り(Rue des Halles)を進むと、通りは太くなってRue de Sebastopolと名を変え、ホテルから500m程度で、イル川にかかるパリ橋まで到着。トラムも通るパリ橋を渡れば、そこはもう旧市街。

クリスマスツリー
↑【左】美しきクリスマスツリー。  【右】クレベール広場北側に面したオーベット。↑

クレベール広場
↑17:30、旧市街のクレベール広場。サンタさんはご愛嬌♪

 人がぐんと多くなり、広大なクレベール広場に到着。
 ドイツだったら、広場の全てがクリスマスマーケットの屋台で埋めつくされるのでしょうが、ここはフランス・ストラスブール。屋台はクレベール広場のほんの一部にあるだけで、あとは広場のまま。スペースが保たれている分、建物のライトアップと、巨大クリスマスツリーの美しさが際立っていました。黄色い電飾に加えて、青い光の使い方が絶妙。これまでに見てきたどの都市のツリーよりも、美しいツリーでした。

「さすが、クリスマスツリー発祥の地、アルザスのツリーは違うね。」
「いろいろな都市でツリーをみてきたけれど、どうしてだろう、感動が止まらないよ!」


↑【左】デパート・ラファイエット。  【右】街灯代わりのシャンデリア。↑

 そして、クレベール広場の北側に面したオーベット(Aubette)の屋根は白い光を、そして南西に面したラファイエット(デパート)は赤い光を放っていました。

 Rue des Grandes Arcadesを南下し、グーテンベルク広場に出たらそこから東へ。すると間もなく、ノートルダム大聖堂に到着しました。12世紀後半から、260年かけて建設されたゴシック様式の傑作。建造当時はフランスで最も高い大聖堂だったそうです。
 意外にライトアップは地味目で、周りの屋台もそれなり。


↑【左】ノートルダム大聖堂。  【右】大聖堂の周りのクリスマスマーケット屋台。↑

「このノートルダム大聖堂がもしも広いクレベール広場にあれば、その全景を写真に収めることができるのになぁ。」

 ホットワインは、ドイツとは違って可愛いデザインのカップではなく、プラスチックのコップに注いで売られていました。大聖堂そばの屋台では、250mLで2ユーロ。400mLで3ユーロ。しかも、ドイツではほとんど見かけなかった、白のホットワインもありました。
 ちなみに、ホットワインのことを、ドイツ語ではグリューワイン(Gluehwein)と言いますが、フランス語ではヴァンショー(Vin Chaud)と言います。

「ヴァンショーって名前の外国人、中日ドラゴンズにいなかった?」
「バンスローと、ジョージ・ヒンショーでは?」


↑【左】月夜。  【右】ヴァンショー(ホットワイン)を売る屋台。↑

 寒さは、シュトゥットガルト以上、ミュンヘン未満といったところ。寒いことは寒いですが、痛いほどの冷え込みではありませんでした。そして、ストラスブールはシュトゥットガルトに比べると狭いので、旧市街を巡るのにそれほど時間はかからず、助かりました。

 大聖堂を見たあとは、Rue des Orfevresを通ってクレベール広場に戻り、クレベール広場の東側に面しているモノプリ(MONOPRIX)に行きました。モノプリは、2006年夏の旅行で非常にお世話になったスーパーマーケットです。ストラスブール店の営業時間は8:30から20:00まで。

スーパーマルシェモノプリ
↑ストラスブール、クレベール広場のスーパーマーケット、モノプリ。↑

「なつかしいなぁ~。アルザス名物のシュークルートの缶詰も売っているね。」
「レジは相変わらず混んでいるね~。」

 シュークルート・ガルニ 400g (Choucroute Garnie) 1.09ユーロ(180円)
 タルト・ポワロー 400g (Tarte Poireaux) 1.99ユーロ(328円)
 タルタルステーキ 250g (Steak Hache Frais) 3.2ユーロ(528円)
 ボルドーワイン 375mL (Prince) 2.35ユーロ(388円)
 レフ・ブロンド 500mL (Leffe Blonde) 1.57ユーロ(259円)

 モノプリで買い物したあとは、クレベール広場の西側にある乗り場から、ドアの大きな低床式トラムに乗って、パリ橋を渡り左に曲がったところで下車。
目の前には、サントルアール(Centre Halles)という大きなショッピングセンターがありました。Rue de Sebastopolの西側にあるこの大きな建物は、ホテルから旧市街に向かって歩いているときにも目に留まっていました。
 サントルアール内部は、H&Mなどの超定番店や、スーツ、靴、雑貨を売る店が並んでいたので、ウィンドーショッピングをしながらホテル方向へ進むことができました。中でもかわいらしかったのが、クリスマスツリーの隣にあったぬいぐるみのリフト。


↑【左】低床式トラム。  【右】ぬいぐるみが乗っているスキー場風リフト。↑

「凝ってるね~。ドイツはすぐ隣なのに、やっぱりストラスブールはフランスなんだねぇ。」
「でも、シュトゥットガルトからストラスブールに来たからフランスっぽさを強く感じるけれど、パリからストラスブールに来たらドイツっぽく感じるかもしれないね。『街道の町(ストラスブール)』という名は、本当にこの町をうまく表現した名前だと思うよ。」

 サントルアールから出て5分歩き、19:05にホテル帰着。

 タルト・ポワロー(Tarte Poireaux)は、きざんだポワロー(長ネギ)のたっぷり入ったタルトでした。オーブンで焦げ目がつくまで温めて食べたらとても美味でした。やっぱりモノプリ印は間違いがありません。そして、牛のタルタルステーキ(これもモノプリ印)は、機内食についていた塩とコショウで味付けして、ぱくぱくいただきました。


↑【左】タルト・ポワロー。  【右】ワインのおつまみタルタルステーキ。↑

 そして、ベルギービールのレフ(Leffe)。ドイツビールを凌駕できるのは、きっとベルギービールだけに違いないと思い購入しましたが、口に含むとそのフレーバーが一気に広がりました。

「次の旅行はベルギーかなぁ♪」

 そしてメインディッシュは、昨夜シュトゥットガルト中央駅で購入したシュヴァインスハクセの残り。昨日けっこう食べた気でいましたが、まだまだ残っていました。気温は氷点下で、冷蔵庫の中よりも寒いわけですから、ワンデイ・テイクアウト・OK!
 オーブンで温めなおしたら、とたんに香ばしさを取り戻した豚足。昨日の味そのままでした♪

「やっぱりまたドイツがいいかもなぁ♪」

 おなかいっぱいになったので、缶詰は明日の朝食にすることにしました。

※ ストラスブールは特に美味しいレストランが多いらしいです。レストラン・グルメに関する情報は、でこさんのブログ『おかげさまです』やtakapyonaさんのブログ『takapyonaの美味的生活』に満載! レストランでのお食事をお考えの方は、こちらを参考にしてはいかがでしょう?

参照リンク1 おかげさまです - ストラスブール&コルマールのレストラン
参照リンク2 takapyonaの美味的生活 - フランスのレストラン・ホテル

ストラスブールで宿泊したホテル
アパートホテル・ヴィクトリアガーデン・ストラスブール
Appart'hotel Victoria Garden Strasbourg
1-11 Rue des Magasins, 67000 Strasbourg
【予約したサイト】BOOKING.COM
【宿泊日】2007年12月19日(水)
【料金】ダブルルーム1室1泊58ユーロ (9,570円、朝食なし)。
【朝食】別料金、1人6ユーロ。

【良かった点】部屋にキッチンが付いているところ。キッチンは、シンク、電気コンロ(2つ)、オーブン、冷蔵庫がある程度の簡素なもので、食器や鍋、ワインオープナー、湯沸しカップなどが置いてありました。暖房機の効きは抜群によかったです。お風呂のお湯も非常に温かかったです。
【悪かった点】パスタをゆでられるほど大きな鍋は置いていません。また、オーブンがかなり高い位置にあるので、パンを焼くときにはイスに乗る必要があります。

【情報】ストラスブール駅から徒歩8分。旧市街の中心、クレベール広場から徒歩15分。





アパートホテル・ヴィクトリアガーデン・ストラスブールの詳細はこちら

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コメント (2)

ktkr:

はじめまして。確かにフランスの駅のチャイム、TRFのマスカレードに似てますよね(笑)。雑踏の中であれが響き、フランス女性の優しそうな声が響いてくると、旅をしている実感にひたれますね。

ktkrさん、コメントありがとうございます!
http://www.voiceblog.jp/ktkr/64622.html
この音源↑、本当に最高です!
旅行中、何度も耳にしたこのメロディ。
自宅にいながら聴くことができるのは、とてもありがたいことです(^o^)
『燃え尽きそう』になるまで、繰り返し聴きます♪

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