ter ミュルーズ・ヴィル駅 15:47発 → バーゼルSBB駅 16:09着 (予定)
ter ミュルーズ・ヴィル駅 15:53発 → バーゼルSBB駅 16:15着 (実際)
バーゼル BASEL
人口186,000人。ドイツとフランスと国境を接するスイスの都市。スイスの化学・製薬産業の中心地であり、ノバルティスやホフマン・ラ・ロッシュなどの本社がある。
2007年12月21日 最高:3℃ 最低:-6℃ 天気:晴
バーゼル 2007
この旅行4か国目。
16:15、スイスのバーゼルSBB駅到着。
電車内ではパスポートチェックはなかったのですが、■■と●●が駅ホームに降りてしばらく周囲を見渡していたら、駅員に呼び止められてパスポートの提示を求められました。
全員がパスポートの提示を要求されるわけではなかったので、ヨーロッパ人らしからぬ人が呼び止められるのでしょう。すぐにエスカレーターに乗っていれば、おそらく呼び止められずにすんだので、何となく損した気分になりました。
↑【左】バーゼルSBB駅に到着。 【右】この旅行4か国目のスイス。↑
駅構内にインフォメーションがあったので、そこでトラムのマップをもらい、ラディソンSASホテルまでの行き方をたずねました。「駅前のトラム乗り場から10番のトラムに乗ればホテルに行けるけれど、歩いて5分だから歩いたほうが早いよ。」とのこと。
また、トラムが何時まで動いているかをたずねたら、トラムの路線が網羅された分厚い時刻表をくれました。時刻表によると、トラムはどの路線もだいたい朝5時台から夜24時台まで運行しているようです。ナイスな市民の足。
駅からホテルを目指して歩きましたが、意外に道が複雑で、到着するまで10分かかりました。ラディソンSASホテルの目の前に、10番のトラム停留所があったので、これならやはりトラムを利用したほうが全然楽だったと思いました。重いリュックを背負っているからなおさらです。
16:33にラディソンSASホテル・バーゼルのフロントでチェックイン。チェックイン時に、本日と明日有効のMobility Ticket(トラムとバスに無料で乗れるチケット)をくれました。バーゼルに宿泊すると、ほとんどのホテルでこのチケットをくれるそうです。
↑【左】ラディソンSASホテル・バーゼル。チェックインのときに交通チケットをくれました。
【右】ダブルルーム。分かりづらいテレビ台の下の引き出し内に、ティーセットがありました。↑
バスルームはもちろんバスタブつき。evianが1本無料。ティーセットと瞬間湯沸かし器も、テレビ台の引き出しの中にありました。この引き出しは取っ手が無いので、少し分かりづらく、注意していないと見逃してしまうかもしれません。
観光に出発する前にホテル内を散策すると、2階にフィットネスルーム、屋内プール、日焼けサロンを発見。さすが5つ星ホテル。
『旅ウェブ』で予約して、ダブルルーム1室1泊16,100円。物価の高いスイスで、駅に近い高級ホテルにこの値段で泊まれれば、ラッキーなほうでしょう。
↑【左】テレビ台の引き出しの中にあったティーセット。 【右】バスタブつきでした。↑
17:20、夜のバーゼル観光に出発。
ラディソンSASホテルの目の前に、Heuwaageというトラム停留所があり、ここから6番・16番・17番のいずれかのトラムに乗り、2つ目の停留所・Barfuesserplatzで下車すると、バーゼルのクリスマスマーケットのメイン会場であるバーフューサー広場(Barfuesserplatz)に到着。
↑17:35、バーフューサー広場に到着。近辺のATMで両替しました。
スイスは、これまでの3か国(ドイツ、オーストリア、フランス)とは通貨が違うので、まずは両替。
イーバンク銀行に口座を開いて『イーバンクマネーカード』を作成すれば、海外で現地通貨が引き出せるようになるので、今回はこれを利用しました。これを使えば、海外のVISA、PLUSマークのあるATMで現地通貨を引き出すことができます。
■■たちは、バーフューサー広場と道路を挟んで向かい側にあったATMで、とりあえず40スイスフラン(CHF)だけ引き下ろしました。最近のATM機種は画面にだけマークが表示されていることも多いので、遠目でATMの機械を見てVISAマークやPLUSマークがなくても、近づいて画面を確認することが大切です。
日本に帰ってから確認したところ【3,976円 → 40CHF】だったので、この日のレートは1.63%の上乗せレートを含めて【99.4円=1CHF】だったようです。
『イーバンクマネーカード』は1.63%を加えたレートで円貨に換算されますが、これは、以前のセゾン郵貯カード(レートに1.60%加算+手数料200円)や新生銀行のカード(レートに4%加算)よりも、だいぶお得な設定になっています。
『イーバンクマネーカード』の使用上の注意点は、『←VISA CARD』の方向に挿入することと、普段の暗証番号とは異なる『VISAデビット用暗証番号』を入力すること。
ちなみに、2007年10月からの郵政民営化実施に伴い、海外で現地通貨が引き出せる『セゾン郵貯カード・グローバルサービス』(2006年イタリア・フランス旅行で使用しました)は、廃止となってしまいました。もっとも、これが廃止になっていなかったとしても、『イーバンクマネーカード』のほうがお得なのでこちらを利用していたでしょう。
↑水玉模様にライトアップされた、バーフューサー広場の歴史博物館(旧教会)。
↑【左】ときどきサンタクロースの顔が登場。 【右】艶やかな観覧車。↑
バーフューサー広場についてまず目についたのは、映し出されるライトアップが目まぐるしく変化する歴史博物館(古い教会を改造した建物)。水玉模様かと思えば、放射状の線なり、そして時折サンタクロースが浮かび上がり…。
バーゼルの屋台は、■■と●●の調査によると、だいたい以下のような価格でした。
グリューワイン5CHF(500円)+デポジット別途3CHF(300円)。
ホットドック6CHF(600円)。
ラクレット6CHF(600円)。
ディネッテ7CHF(700円)。
ラクレットは、とろけたチーズに、茹でたじゃがいもやパンをつけて食べるスイスの郷土料理。付け合わせにはピクルスやパールオニオンが定番。屋台では、すぐに冷えてチーズが固まってしまうのが難点でした。
ディネッテとは、ピザに似た食べ物。もちもち&さっくりした薄焼きのパンの上に、ピザのように具(チーズ、オニオン、ベーコン、じゃがいもなど)を乗せたもの。
「ピッツァですか?」と店の人にたずねたら、「ピッツァじゃなくて、ディネッテ(Dinette)です!」と断言されました。ディネッテとは、『軽い食事』という意味の言葉らしいです。
↑【左】幸せそうなサンタクロース。 【右】ディネッテを焼く屋台。↑
↑【左】賑わいを見せる通り。 【右】ポテトベースのディネッテ。↑
小さなプレハブ小屋になっていて、そのドアの中(屋内)で飲んだり食べたりできるお店がいくつかありました。
ロンシャン礼拝堂に行った足でそのまま、同じ日にバーゼルを観光しているのですから、いかに気分は高揚していても、身体は正直です。バーゼル・バーフューサー広場のクリスマスマーケットの規模自体は、ニュルンベルクやシュトゥットガルトと比べるとかなり小さかったですが、いろいろなマーケットを訪れて感動が薄れてきた今となっては、あまり広くないほうが助かりました。
しかし、■■と●●は、最後の力(?)を振り絞り、このあと、8番のトラムで終点のKleinhueningen停留所まで行き、そこから歩いて3国国境に行きました。
↑【左】バーゼルの名所、3国国境へ。 【右】闇に浮かび上がるモニュメント。↑
↑【左】ライン川の向こうは、アルザス(フランス)。 【右】川の向こうは、ドイツ。↑
3国国境とはその名のとおり、スイス・フランス・ドイツの3か国の国境地点。ライン川のほとり。
目の前には、左にフランスのアルザス、右にドイツのシュヴァルツバルトが広がっているはずですが、夜のため視界は当然不良でした。
ワールドガイド・スイスには徒歩15分と書いてありましたが、行きは道を探りながら歩いたため、所要22分。帰りは徒歩14分でした。
↑【左】8番トラム。 【右】ミットトレ橋のすぐ東にあるデパート、マノール。↑
Kleinhueningen停留所から再び8番のトラムに乗り、ミットトレ橋を渡る直前のRheingasse停留所で下車。そこにはマノール(Manor)というデパートがありました。マノールの地下はスーパーマーケットになっていたので、チーズフォンデュの素や、スープの素、ビールを購入しました。
Gerber Fondue Moitie Moitie (800g) 11.95CHF(1,195円)
Maggi Nudelsuppe 1.9CHF(190円)
Feldschloesschen 500mL 1.50CHF(150円)
チーズフォンデュは、グリュイエールチーズとフリブールチーズ(ヴァシュラン・フリブルジョワチーズ)が半分ずつ混ざった、モワティエ・モワティエ(Moitie Moitie)という種類のもの。『モワティエ』とは、半分という意味。『半分半分』っていう何気ない言葉も、フランス語で言うとなんと響きがよくなるのでしょう!
↑マノール地階のスーパーマーケット。
「グリュイエールチーズは日本でも売ってるけど、フリブールチーズって聞いたことないなぁ。」
「フリブールチーズは、明日宿泊予定のフリブールという都市でつくられているチーズだよ♪ 明日のフリブールのホテルにはキッチンがあるみたいだから、これをつくってみようね♪」
その後、Rheingasse停留所からトラムに乗って、ミットトレ橋(ライン川)を渡り、2つ目のMarktplatz停留所で下車。ここに、市庁舎(Rathaus)と巨大クリスマスツリーがありました。市庁舎は、その色だけでなく、装飾や壁に描かれた絵も、一見の価値あり。マーケットはありませんでした。
↑【左】たまたま通りかかりました。 【右】バーゼル市庁舎。↑
「だいぶトラムに慣れてきたね!」
このように、トラムはほんとに便利。ただ、ドイツ以上にひっきりなしにトラムが道路を走っているので、接触しないように気をつけて歩かなければなりません。
そこから、トラムに乗ってまたバーフューサー広場で下車し、マーケットをを少し歩いたあと、トラムでホテルに戻りました。20:05、帰着。
↑マノールで購入した食料品と、バーゼルのトラム・マップ。
ホテルは暖房の効きがばっちりで、いつも2つ星から3つ星クラスの■■たちにとっては、全く文句の付け所がないホテルでした。
今日は特に歩いたので、バスタブがあるお風呂はとてもありがたかったです。
【主な会場】バーフューサー広場
【一言メモ】クリスマスツリーは市庁舎の前です
ラディソンSASホテル・バーゼル RADISSON SAS
Steinentorstrasse 25 4001 Basel Switzerland
【予約したサイト】旅ウェブ
【宿泊日】2007年12月21日(金)
【料金】ダブルルーム1室1泊16,100円 (朝食込み)。
【朝食】パンは美味しかったけれど、ソーセージはドイツほど美味しくなかったです。 チーズは種類豊富。ゆで卵は、ふつうのゆで卵のほか、半熟のゆで卵もあり。スクランブルエッグ、ベーコン、シリアル、フルーツ、デザート…。ひととおりのものはそろっていて、なかなか工夫されたものも多かったです。
【良かった点】きれいなバスタブやティーセットがあるところ。トラムの停留所が出口のすぐそばにあるところ。エビアンが1本無料。新聞無料。物価の高いスイスで駅から近い5つ星ホテルにしては、リーズナブルな価格。安心感のある北欧デザイン。
【悪かった点】特にありません。総合的に価格相応かそれ以上だったと思います。
【情報】バーゼルSBB駅から徒歩10分。バーゼルSBB駅から10番のトラムに乗って4つ目の停留所『Heuwaage』で下車すると目の前。日本人観光客が多く利用されるようで、オプショナルツアーの連絡(日本語)がホテルのロビーに掲示されていました。
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