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2007年12月16日

16b: ザルツブルク


↑12月16日(日)、旅行4日目。レーゲンスブルクからザルツブルクへ移動しました。

SALZBURG ザルツブルク

人口150,000人。不朽の名作、サウンド・オブ・ミュージックの舞台。ザルツブルク歴史地区は、1996年世界遺産登録。
2007年12月16日 最高:-1℃ 最低:-7℃ 天気:曇

ザーネの如く白き 音楽の都

 RBは、気づかないうちにドイツとオーストリアの国境を越え、ザルツブルク中央駅に14:50着。ザルツブルク中央駅からホテルまでは徒歩4分。


↑【左】雪がわずかに残るザルツブルク中央駅。  【右】ルネッサンス・ホテル。↑

 ルネッサンス・ホテル・ザルツブルク (RENAISSANCE HOTEL SALZBURG)にチェックイン。
 このホテルは、楽天トラベルでダブルルーム1泊1室13,880円(朝食込)。ザルツブルクで駅周辺にあるホテルの中ではいちばん安い部類だったので、それほど期待はしていませんでしたが、■■と●●には十分過ぎるくらい豪華なホテルでした。

 フロントの女性に「ザルツブルクは初めてですか?」と聞かれて、「イエス。」と答えると、地図をくれてクリスマスマーケットの場所やモーツァルトの生家を教えてくれました。「他に何か知りたいことはありますか?」と聞かれたので、「(1)ザッハートルテの美味しいお店。(2)メンヒスベルクのリフト(エレベーター)が運行している時間。」をたずねたら、「(1)Sachenというザッハートルテ元祖の店。(2)21:00まで。」と、観光案内所ばりの的確な答えを即座に頂きました。

「やっぱ、いいホテルはフロントも違うなあ。」

ルネッサンスホテル・ザルツブルク
↑広くモダンなデザインの室内。朝食込で1泊1室13,880円はお値打ち価格。


↑【左】PHILIPSの液晶テレビが!  【右】清潔なバスルーム。↑

 部屋は広く洗練されたデザインで、何と37インチの液晶テレビ(PHILIPS)がありました。お風呂はバスタブあり。■■と●●は、このホテルが今回の旅行中で最も気に入りました。

 15:28、観光に出発。駅前からRainer通りを南へ進み、高架の下を進んでしばらく行くと、ザルツブルクの新市街。ミラベル宮殿は、ところどころ雪化粧していました。残雪は、ザッハートルテにつけるザーネ(生クリーム)の如き白さ。


↑【左】ルネッサンス・ホテルのロビー。  【右】雪の残るミラベル庭園。↑

ミラベル庭園
↑映画『サウンド・オブ・ミュージック』で登場した、ミラベル庭園のバラのアーチ。

※ 参考サイト 『てちゃーのお勧め旅行 一人歩きのサウンド・オブ・ミュージック・ツアー
 てちゃーさんのこのサイト↑には、ザルツブルク、及びその近郊の、サウンド・オブ・ミュージックの舞台になった場所の観光方法が詳細に書かれています。

 ミラベル庭園の西側を歩いて南下し、観光客の通りが多くなってきたところでザルツァッハ川に出ると、ちょうどマカルト小橋(Makart-steg)がありました。ホテルからここまで徒歩25分。ザルツァッハ川に架かる、星型の電飾がきれいに施されていたマカルト小橋は歩行者専用の細い橋で、ここを渡るといよいよザルツブルクの旧市街。

マカルト小橋
↑マカルト小橋から見た、ザルツブルクの旧市街とホーエンザルツブルク城。

 橋を渡ってゲトライデカッセ(Getreidegasse)という目抜き通りに差し掛かると、さすが日曜日の午後だけあって、たくさんの人通り。そしてこの通りにはモーツァルトの生家(Mozarts Geburtshaus)がありました。


↑【左】モーツァルトの生家。  【右】ゲトライデカッセ。↑

 旧市街の中心地は、レジデンツ広場を中心として、その北東にモーツァルト広場、東にグロッケンシュピール、南に大聖堂、南西に大聖堂広場、西にレジデンツが、それぞれ隣接しています。このように、ザルツブルク旧市街の見どころは意外なほど小ぢんまりとまとまっており、徒歩でもわずかな時間で周ることができました。

レジデンツ広場
↑観光客でにぎわうレジデンツ広場のクリスマスマーケット。


↑【左】レジデンツ広場と、その南側にある大聖堂。  【右】レジデンツ広場、71番の屋台。↑


↑【左】カレー風味のハンバーガー(3ユーロ)。71番の屋台で購入。
【右】モーツァルト広場のスケート場。その奥の電飾豊かな建物は、カフェ・デーメル。↑

 モーツァルト広場(Mozartplatz)にはスケート場がオープンしており、1842年につくられたモーツァルトの銅像と、有名なカフェ・デーメル(DEMEL)に挟まれたリンクで、スケートを楽しんでいました。モーツァルト像の東側には少し屋台も出ていました。


↑【左】モーツァルト像。  【右】夜が近づき、ライトアップが美しさを増す大聖堂広場。↑

 レジデンツ広場(Residenzplatz)と大聖堂広場(Domplatz)のクリスマスマーケットは、歴史的クリスマスマーケット(Historischer Salzburger Christkindlmarkt)と呼ばれ、この2つの広場にはかなりの数の屋台が並んでいました。ちなみに、ザルツブルクのクリスマスマーケットの屋台には通し番号が付いており、屋根の上に番号が表示されています。今までのドイツとは少し違った雰囲気の食べ物があったので、いくつか試しました。
 カレー風味のハンバーグとザウアークラウトをパンで挟んだハンバーガーが3ユーロ(495円)。サワークリームをかけたふかしジャガイモに、細かく刻んだチーズ&ベーコンを散らしたものが4.5ユーロ(742円)。どちらも飛ぶように売れていました。


↑【左】大聖堂広場でクリスマスコンサート。  【右】スケート場。↑

 17:00になると、大聖堂の西側(大聖堂広場に面した場所)でクリスマスコンサートが始まりました。さすがは音楽の都。大聖堂広場のいろいろな場所にスピーカーが設置されていて、コンサートの場所から離れていても『降誕節の歌』が聞えるようになっていました。空は17:00になると真っ暗になり、ライトアップで紫色に染まった大聖堂広場はいっそう混雑してきました。

「ジャガイモを食べて体が温まっているうちに、次の場所へ行こう!」


↑【左】ふかしジャガイモ。  【右】日本とデザインが似ているオーストリアの歩行者信号。↑

 大聖堂広場を西の出口から出て、フランチェスカーナー教会を右に、祝祭劇場を左に見ながら西方向へ進みました。このホーフシュタル小路は、クリスマスマーケット会場のにぎわいからは考えられないほど閑散としていました。
 さらに進んで、『サウンド・オブ・ミュージック』にも登場した馬の足洗い場(Pferdeschwemme)へ。ここでは、未だに馬が足を洗ったり水を飲んだりしているのでしょうか。馬はいなかったものの、馬のにおいがしました。


↑【左】馬の足洗い場。  【右】なぜビニールで覆われているのでしょう?↑

メンヒスベルガーズ・ハイ ★ あの映画の舞台

 そして17:20、メンヒスベルクのリフト(エレベーター)乗り場(Moenchsbergaufzug)へ到着。


↑【左】見落としがちな、リフト(エレベーター)乗り場の入口。  【右】リフトで展望台へ。↑

 一見それとは分かりづらい、リフト乗り場の入口。チケット売り場で往復料金1人2.9ユーロ(478円)の切符を買って、エレベーターに乗り上方へ。エレベーターに乗ったのは、TVコマーシャルを1本見ることもできないような、本当にわずかな時間。あっという間に着いた、■■がザルツブルクでいちばん楽しみにしていた場所。それが、メンヒスベルクの丘(Moenchsberg)。
 エレベーターから降りたら建物から外に出て、『サウンド・オブ・ミュージック』でマリアと子供たちがドレミの歌を歌いながら歩いた階段を少しだけ上がると、寒さも忘れるくらいの絶景を見ることができました。


↑メンヒスベルクの展望台からの夜景(南東方向)。カーソルを写真にあわせると、
ホーエンザルツブルク城、大聖堂、教会などの名称が表示されます。17:30。

 南東方向を見ると、ホーエンザルツブルク城と、大聖堂、フランチェスカーナー教会、ザンクトペーター教会などの旧市街が一望できました。そして、北東方向を見ると、ザルツァッハ川と新市街を見渡すことができました。

ザルツァッハ川
↑メンヒスベルクの展望台からの夜景(北東方向)。ザルツァッハ川。17:32。


↑【左】雪が残るメンヒスベルクの展望台。  【右】ドレミの歌を歌った階段。↑

「ライトアップしたホーエンザルツブルク城、きれいだね~♪」
「今日みたいな曇りの日は、昼間よりも夜景のほうが断然いいね♪ 階段や柵には雪が残っているなぁ。」
「この場所に立つために、ザルツブルクに来たといっても過言ではないね。」


【右】展望台の1段上にあるカフェ・M32(メンヒスベルク32)。↑


↑よく見ると、大聖堂やフランチェスカーナー教会の屋根に少し雪が。17:50。

「Climb Every Mountainのサビで『Follow every rainbow, Till you find your dream♪』ってあるけれど、Dreamはメンヒスベルクで見つかったかもね♪」

 凍てつく寒さの中で景色を堪能すること25分。まだまだ名残惜しかったですが限界がきたため、リフト乗り場の建物内に戻りました。建物内は暖房が効いていて快適。さらに、お土産屋の前のテーブルで、若いお兄さんたちがホットジュースとドライフルーツを無料でふるまっていたので、ありがたくいただきました。

「うわぁ~! このジュース、温まるなぁ~。香辛料やジンジャーも入っているね♪」
「生き返る~♪」
「お礼に、日本語版のドレミの歌を教えましょう。」
「ドーはドーナツのドー、レーザーラモンのレー♪」


↑【左】心憎いホットジュースとドライフルーツのサービス。  【右】きさくな人。↑


↑【左】マリアも訪れた、メンヒスベルク。  【右】メンヒスベルクのリフト乗り場。↑

 18:10、リフトを降り、Stern Advent Marktという小さなクリスマスマーケットに少し寄り道したあと、行きも渡ったマカルト小橋を再び渡り、それからモーツァルトの家(Mozart Wohnhaus)を見ました。


↑【左】Stern Advent Marktにて。  【右】行きも渡ったマカルト小橋からの眺め。↑


↑【左】モーツァルトの家。  【右】映画に登場するミラベル庭園の入口。↑

 それから、ミラベル庭園東側(ミラベル広場)のクリスマスマーケットへ。ここも、レジデンツ広場と大聖堂広場とクリスマスマーケットに比べれば、はるかに規模は小さく、観光客の数も少なめでしたが、それだけに落ち着いた雰囲気がありました。じゃがいものサワークリームがけも、ここだと3ユーロで売っていました。

ミラベル広場
↑ミラベル広場のクリスマスマーケット。

「さてと…。ザッハートルテは食べてないけれど、ホテルの液晶テレビでスポーツを見たいからそろそろ帰ろうか!」
「そうだね♪ いいホテルだから、きっと明日の朝食でいろんなケーキが出てくるよ♪」
「なるほど!」

 帰り道に通りかかったスポーツバーでも、サッカー中継を放映しているようでしたがスルーして、18:49、ルネッサンス・ホテルに帰着。テレビをつけると、PREMIERE LIVEというチャンネルで、アーセナルvsチェルシーの試合が中継されていました。試合終了間際、セスク・ファブレガス(アーセナル)の危険なファウルをきっかけに、両チームの選手が小競り合い。
 その後は、ドイツ・ブンデスリーガのダイジェストを、1試合6~7分かけてたっぷりとやっていたので、昼間レーゲンスブルクで買ったラドラー(ビールのレモネード割り)を飲みながら見ました。

「迫力あるね~っ!!」


↑【左】アーセナルvsチェルシーを、液晶テレビで。  【右】ホテルの屋内プール。↑

 21:20ごろ、小腹が空いてきたので、明日の電車のダイヤの確認を兼ねてザルツブルク中央駅へ。駅でダイヤと到着ホームを確認したあと、中央駅正面出口を出てすぐ右側(北側)にあるEURO GYROS KEBABという名のケバブ屋がまだ開いていたので、そこでケバブ(3ユーロ・495円)を購入しました。「辛いのは大丈夫か?」と聞かれたので、「辛めで。」と注文。
 駅舎の一角にあるお店だったので、あまり期待していませんでしたが、味・ボリュームともにすばらしいケバブでした。

「レジデンツ広場で買ったハンバーガーと同じ3ユーロだけど、このケバブのほうが4倍くらい大きいなぁ。しかも、野菜も肉もたっぷり♪」

 その後もスポーツチャンネルのロードショーは延々と続きました。


↑【左】レーゲンスブルクで買っておいたビール。  【右】ケバブは野菜たっぷり。↑

「眠いときに入ると少し目が覚めて、眠くないときに入ると眠くなるもの、な~んだ?」
「答えは……むにゃ…。」

ザルツブルクのクリスマスマーケット 2007
【主な会場】メイン会場は、レジデンツ広場と大聖堂広場です。その他、ミラベル広場やホーエンザルツブルク城、Sterngasseなどでも開催されています。
【開催時間】レジデンツ広場と大聖堂広場は、月-木 10:00-20:30、金 10:00-21:00、土 9:00-21:00、日 9:00-20:30。
【一言メモ】音楽の都らしい趣向が随所に。

ザルツブルクで宿泊したホテル
ルネッサンス・ホテル・ザルツブルク
RENAISSANCE HOTEL SALZBURG Fanny von Lehnert Str 75020 Salzburg

【予約したサイト】楽天トラベル
【宿泊日】2007年12月16日(日)
【料金】ダブルルーム1室1泊13,880円 (朝食込)。

【朝食】ソーセージの美味しさはドイツ並み。厚切りのハムステーキ、スクランブルエッグ、カルトッフェルプッファー(ポテトの揚げパンケーキ)、ベーコンなど、どれも味付けが上品で美味。ヨーグルトドリンクや、マルチビタミンジュース、オレンジジュース、ミルク、シリアルはもちろんあり、パンや紅茶の種類がとても豊富。そして、特筆すべきはスイーツです。マフィン、スポンジケーキ、チョコケーキ。そして、ベルギーワッフルを自分で焼ける機械も置いてありました。ワッフルの機械のそばに、ベリーソースとザーネ(Sahne・生クリーム)が置いてあり、このザーネはワッフルにはもちろん、チョコケーキにつけて食べても超美味!さらに、コーヒーにザーネを浮かべれば、ウィーナーコーヒーに♪

【良かった点】すばらしい朝食。価格に比した高級感。きれいで新しくセンスの良い部屋(37インチの液晶テレビ、座り心地の良いソファ、バスタブなど)。フロントの対応。ロビーにあるティーセット・コーヒーセットのサービス。1階にあるプール、フィットネスルーム、サウナ(使用しませんでしたが、きれいでした)。駅から徒歩4分というアクセスのよさ。

【悪かった点】ベッドのクッションが少し柔かかったところ。

【感想】驚くほど快適で洗練されたこのホテルに、1人あたり1泊7,000円以下(朝食込み)で宿泊できたのは、この上なく幸運でした。

【メモ】2008年2月16日に楽天トラベルで検索したところ、ダブルルームは、2008年3月31日までは13,880円。2008年4月1日から7月24日までは18,870円(EURO2008開催期間は予約不可)。2008年7月25日から8月31日までは29,910円。















→ ルネッサンス・ホテル・ザルツブルク RENAISSANCE HOTEL SALZBURGの詳細はこちら

※ クリスマスマーケットやホテルの情報は、2007年12月現在のものです。

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コメント (2)

ブログへのご訪問ありがとうございます。
情報が詳しくて参考になります。
雪のザルツブルク、クリスマスマーケットの雰囲気が伝わってきて楽しい気持ちになりました。
ありがとうございます。
またちょくちょくお邪魔させていただきます。

くっさめさん、こんにちは!
コメントありがとうございます。くっさめさんのサイト、オーストリア編以外も拝見してます♪クロアチア編の最後の宿の話は非常に考えさせられました。また、ボスニア・ヘルツェゴビナのモスタル。最近この都市に興味がわいているのですが、噂にたがわぬ名所のようですね。
くっさめさんのブログ(ええやんか。この世界。)を、拙サイトのリンクに追加させていただきました。こちらこそ、これからもよろしくです。

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