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2007年12月13日

13b: 成田 → フランクフルト


↑スタートがフランクフルトで、ゴールがジュネーヴ。赤丸は宿泊した都市です。

成田 NARITA

成田空港でのうれしいアクシデント

 クラブワールドカップで浦和レッズがACミランと対戦した、2007年12月13日(木)。

 雨降る成田空港。1年4ヶ月ぶりのヨーロッパ旅行にこころを躍らせ、10:25に第1ターミナル到着。南ウィングFカウンターで搭乗券を受け取り、搭乗手続きを済ませてゲートへ行き、ソファーでまったりとしていた■■と●●。

「えーっと、クリスマスマーケットをドイツ語で言うとヴァイナハツマルクト。そして、フランス語で言うとマルシェ・ド・ノエル。ドイツ語のほうは難しいね。憶えた?」
「うん、ばっちりだよ♪ ちょっとトイレに行ってくるね。」

 ■■がトイレへ向かうと、優れたオーラを放つ大柄な日本人男性とすれ違いました。

「……!」

 一瞬目を疑いましたが、どう見てもその人はプロテニスプレイヤーの松岡修造さん
 ■■はトイレに行かずに引き返し、●●に報告。だめもとで、握手や写真をお願いしてみようということになり、松岡さんのもとへ。松岡さんはお土産屋を出て、ソファーの上で1人でストレッチしているところでした。
 ●●が「悔いは残したくない!」と言わんばかりに勇気を出して話しかけました!

松岡修造氏松岡修造氏
↑成田空港出発ターミナルで、松岡修造さんと偶然出会いました!↑

「松岡さんですか?」
「はい、そうです。」
「お疲れのところ申し訳ないのですが、握手してもらえますか?」
「はい。」(手を差し出してくれました!)

「ご迷惑でなければ、いっしょに写真をとってもらえますか?」
「はい、いいですよ。」

 何と巨きな(おおきな)人なのでしょう。カメラが回っていなくても、『喰いしん坊万歳』で料理をつくった人に話しかけるときの表情・口調そのものでした。やっぱり一流の人は違います!フィギュアの番組のためにこれからトリノに行くとのこと。お礼を言って■■と●●が立ち去ると、今度は他のおばさんが松岡さんに話しかけましたが、これも嫌な顔ひとつせず対応していました。

 旅行初日からテンションが最高になった2人。飛行機は12:00に搭乗開始となり、予定どおり12:30に出発。

 LH9791(ANA) 成田 12月13日(木)12:30発 → フランクフルト 16:35着

 航空券はルフトハンザ航空のサイトで購入しましたが、ANAとの共同運航便で、機体はANAのもの。座席は37列目。後ろにシートがないので、気兼ねなくリクライニングを倒すことができるいい席でした。映画は、『ボーン・アルティメイタム』、『レミーの美味しいレストラン』、『ヘアスプレー』、『しゃべれどもしゃべれども』、『ミスタービーン・カンヌで大迷惑』など、新しいものがいろいろやっていました。


↑【左】直行便なので気楽に過ごせました。  【右】機内食のすき焼き風ご飯。↑

フランクフルト FRANKFURT AM MAIN

人口656,000人。ヘッセン州、マイン川の下流に位置する、欧州経済の中心地。
2007年12月13日 最高:7℃ 最低:3℃ 天気:曇

始まりのフランクフルト

 飛行機は定刻より早く、12月13日(木)16:00にフランクフルト・マイン空港第1ターミナルへ着陸し、16:15にベルト着用ランプが消灯。
 フランクフルト。ここは、今から6年4ヶ月前(2001年8月)、■■と●●が初めていっしょに訪れた海外の都市。2人と、当サイト『いつもこころにヨーロッパ』にとって、特別な場所です。歴史はここから始まったのです。

「2001年に来たときは、まだ通貨がドイツ・マルクだったよね。」
「フランクフルト空港はほとんど記憶にないけれど、不思議と懐かしい感じがするなぁ。」

 気温は思ったより高く、7℃。晴れ。

Flughafen-Regionalレギオナル・バーン
↑【左】空港の地下にあるFlughafen-Regional駅。  【右】フランクフルト中央駅に到着。↑

 地下のFlughafen-Regional駅へ。ここからフランクフルト中央駅(Frankfurt Hauptbahnhof)までは3駅・所要13分。16:45にフランクフルト中央駅に着き、目についた出口から地上に出たら、たまたま今日のホテルに近いTaunus通りでした。そこから1本西側のKarl通りに行くと、すぐにホテルが見つかりました。16:50、ホテル到着。

カールトン・ホテルカールトン・ホテル
↑【左】駅から近い、カールトン・ホテル。  【右】なぜか正方形に近い形の枕。↑

 今日泊まるホテル、カールトン・ホテル (Carlton Hotel)は、中央駅から至近の3つ星ホテル。
 『ロンリープラネット・ドイツ』に、『こぎれいで小さなテラスハウスのカールトンホテルは、この地区(中央駅周辺)のオススメの1つ』と説明されているホテルです。2人1室1泊50ユーロ(8,250円・朝食付き)は、かなりいい部類でしょう。実際、ベッドや机、電気スタンドは新しく、壁は時代を感じさせましたが清潔に保たれていました。ただ、(当たり前ですが)残念なことにザ・リッツ・カールトン系列ではありません。
 天井が高く、ミニバーあり。テレビは映りがイマイチでした。暖房はバスルームにあるだけなので、バスルームのドアを開けておかないと部屋が冷え込みました。

 ちなみに、このホテルの予約は、予約2006年イタリア・フランス旅行でもかなりお世話になった、BOOKING.COMを利用。BOOKING.COMは、2007年10月からGoogle mapを利用するようになり、地図の分かりやすさがさらにアップしました。

「観光に出発する前に、リュックからパジャマや洗面用具を出しておくね。部屋に戻る時間はだいたいいつも日本時間の深夜だから、そのときにやろうとすると頭が働きづらいのです♪」
「ありがとう。そうしておけば、観光から戻ってきたときに疲れていても、シャワーを浴びてすぐ眠れるからいいよね♪」

 荷物をホテルの自室(224号室)に置き、夜は冷え込むので防寒対策をして、17:26、フランクフルト観光に出発。

 怪しげなショップの多いMosel通りを小走りで抜け、6年前も歩いたKaiser通りを進み、欧州中央銀行の南側の道へ足を運ばせ、さらにアイントラハト・フランクフルトのショップ(17:45にはすでに閉店)を右手に見ながらBerliner通りを進むと、徐々に近代的な建物は影を潜めてきて、17:50に目的地へ到着。

Roemerberg
↑【左】稲本のユニフォーム。  【右】レーマー広場のクリスマスマーケットに到着。↑


↑【左】ドイツのクリスマスマーケットを初体験!  【右】屋台の屋根の装飾。↑

 目的地とは、フランクフルトのクリスマスマーケット(ドイツ語でヴァイナハツマルクト Weihnachtsmarkt)のメイン会場である、パウルス広場(Pauls platz)とレーマー広場(Roemerberg)。この2つの広場は、食べ物や工芸品、小物などを売る屋台で埋め尽くされ、通りは人の海、人の海。

「すごい人の数だなぁ!平日(木曜)の夜なのに!」
「サッカーの試合があるときのような賑わいだね!」
「ディズニーランドか万博みたい!」

レーマー広場・人の海
↑レーマー広場は人の海。みんな背が高く、これぞもう1つのマイン・ハッタン。

 人が多い上、ドイツ人はみんな背が高いので、非常に歩きづらい状況。
 この場にいるだけで疲れてしまうほどでしたが、この旅行記で最初のクリスマスマーケットの記事なので、マーケットで売られている食べ物・飲み物の基本的な情報について以下にまとめてみました。

ドイツのクリスマスマーケットで売られている主な食べ物・飲み物

 ブラートヴルスト Bratwurst …焼きソーセージのホットドック。2~3.5ユーロ。定番中の定番。大きさにより、値段もさまざまです。マスタード(ゼンフ・Senf)は好みに応じて自分でつけて食べます。
 カリーヴルスト Currywurst …一口サイズに切ったソーセージにカレー味のケチャップをかけたもの。2.5~3.5ユーロ。
 カルトッフェルプッファー Kartffelpuffer …ポテトの揚げパンケーキ。3枚で3ユーロ前後。味はハッシュドポテトですが、なぜかアップルムースをつける場合もあります。
 レープクーヘン Lebkuchen …香辛料を練りこんだクッキー。英名はジンジャーブレッド。1枚1~2ユーロ。ニュルンベルクの名物ですが、どの都市でも売っています。独特の食感で、クセになります。
 ダンプフヌーデル Dampfnudel …蒸しパンケーキに熱いバニラソースをかけたもの。2個で3ユーロ前後。見た目はあんまんそのもの。
 シュペッツレ …シュトゥットガルト付近で名物のパスタ。3~4ユーロ。チーズをかけたもの(Kaesespaezle)や、ザウアークラウトと混ぜたものがあります。
 グリルステーク Grill Steak …厚焼き豚肉のサンド。4ユーロ前後。炒めたオニオンもいっしょに挟んであることが多いです。
 クレープ Crepe …クレープ。2~3.5ユーロ。その場で生地を焼き、ヌッテラ(チョコクリーム)やマロンクリームを塗ってもらいます。
 グリューワイン Gluhwein …ホットワイン。香辛料や砂糖が入っていて、飲みやすい味です。200mLで2~2.5ユーロ。カップのデポジットが別途1.5~2ユーロ。ドイツではほとんどが赤ワイン。飲んで身体の芯が温まるだけでなく、コップを持つ手の指先を温める効果もあります。
 キンダープンシュ Kinderpunsch …ノンアルコールのホットジュース。200mLで2ユーロ前後。
※ 価格は、ドイツのクリスマスマーケットでの目安です(2007年現在)。他に、焼きアーモンド、焼きマカダミアナッツ、焼き栗、チョコがけりんご、ドーナツなどお菓子系も充実しています。

 この日は初日なので、パウルス広場、メリーゴーラウンドそばの屋台で、ブラートヴルスト(2.2ユーロ・363円)などを食べました。

パウルス広場のメリーゴーランドフランクフルト・アム・マイン
↑【左】パウルス広場のメリーゴーラウンド。  【右】そのそばの屋台。↑

クリスマスマーケットのソーセージ屋
↑ソーセージだけでなく、フライパンも炭もキングサイズ。

「この太めのソーセージ、炭火焼の風味がたまらなく美味しいね♪」
「屋台はレストランと違って、自分の目で料理を確認して買えるのがいいよね♪」
「ソーセージだけで何種類もあるけれど、指をさして希望を伝えれば間違いもないし♪」


↑【左】想像以上に美味しかったソーセージ。  【右】チョコ菓子。↑

 ソーセージを食べたあと、パウルス広場から再び、隣り合うレーマー広場へ。レーマー広場名物・木組みの家は6年前と同じ姿でしたが、パウルス広場よりもさらに混雑しており、目線を上にやる暇があまりありませんでした。


↑レーマー広場の魅力は、人が多くても損なわれません。


↑【左】レープクーヘン。  【右】ニコライ教会。屋上に上っている人もいました。↑

 アイゼルナー橋(Eiserner Steg)付近のマインカイ通り(マイン川沿い)にもクリスマスマーケットがありましたが、規模は前述の2つの広場より小さめでした。アイゼルナー橋に昇ると、遠くにマインタワーなどの高層ビルが見えました。

マイン川アイゼルナー橋
↑【左】マイン川沿いのマインカイ通り。  【右】アイゼルナー橋から見た北東方向。↑

マインハッタンの夜景
↑新旧融合した、フランクフルトの夜景。

「あの黄色いビルがマインタワーなのかと思ったら、実はその右奥に建っているビルがマインタワーなんだね。」

 ひととおり店舗を眺めたので、ホテルに戻ることにしました。
 帰り(19:02)には、欧州中央銀行のユーロマークが点灯していたので、これも記念撮影。


↑【左】帰る道の途中。  【右】欧州中央銀行のシンボル、ユーロマーク。↑

 19:20、ホテルに帰着。日本時間の深夜なので疲れていましたが、お湯が出なくなってしまうと困るので、早めにシャワーを浴びて就寝しました。

フランクフルトのクリスマスマーケット 2007
【主な会場】 レーマー広場。パウルス広場。マインカイ通り(マイン川沿いの一部)。
【開催時間】 月-土は10:00-21:00。日は11:00-21:00。
【一言メモ】 想像以上に人が多かったです。

フランクフルトで宿泊したホテル
Carlton Hotel カールトン・ホテル
Karlstr. 11, 60329 Frankfurt am Main
【予約したサイト】 BOOKING.COM
【宿泊日】 2007年12月13日(木)
【料金】 ツインルーム1室1泊 50ユーロ (朝食込み)。

【朝食】 朝食ビュッフェには、ベーグルみたいなパンと、いろいろな味のクリームチーズ、ハム、サラミ、チョコレートチップ入りのシリアルなどがありました。トマトやレタスも置いてありました。

【良かった点】 駅の出口から徒歩3分。ベッドや机、電気スタンドは新しく、壁は時代を感じさせましたが清潔に保たれていました。天井が高く、ミニバーあり。使用しませんでしたが、ノートパソコンを持っていれば、無料で無線LANに接続可能。

【悪かった点】 テレビは映りがイマイチでした。暖房はバスルームにあるだけなので、バスルームのドアを開けておかないと部屋が冷え込みました。

【情報】 ロンリープラネット・ドイツに『こぎれいで小さなテラスハウスのカールトンホテルは、この地区(中央駅周辺)のオススメの1つ』と書いてあります。

カールトン・ホテルカールトン・ホテル

カールトン・ホテルカールトン・ホテル

Carlton Hotel カールトン・ホテルの詳細はこちら

※ クリスマスマーケットやホテルの情報は、2007年12月現在のものです。

にほんブログ村 旅行ブログへ 世界遺産のあるヴュルツブルク。そして、ドイツでいちばんの人気を誇るクリスマスマーケットを開催しているニュルンベルク。翌日は、この2都市のクリスマスマーケットを訪れました。

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» フランクフルト(3)グリューワイン 送信元 Pastelaria Azul
ウワサには聞いていた、グリューワイン。

コメント (8)

お久しぶりです!!!
クリスマス旅行、行かれたのですね。
職業柄、年末はどうしても行けません。
去年は添乗員してイタリア・フランスでした。
素敵な写真、楽しみにしています。

>平成の浮世床さん、お久しぶりです。
2007年9月の旅行記、拝見しました。
たかしさんは、イタリアが似合いますね~。
名ツアコンぶりを発揮されてますね *^_^*
ドイツやフランスのクリスマスマーケットは、寒くても足を運ぶだけの価値がありました!

チャオ!
2002年にオーストリアを12日間で一周しました。
ザルツブルグ、インスブルックが印象的でした。
ハプスブルク家の偉大さに驚きました。
しかい、
ヨーロッパの奥深さには感心させられます。
ますますはまりそうです(笑)

>たかしさん
私たちも、2002年10月にチェコとオーストリア(ウィーン)を訪れました。2002年といえば、欧州で100年に1度の大洪水が起きた都市で、どこも10月なのに真冬のような寒さでした。
たかしさんのようにいろいろな知識に長けていると、本当にヨーロッパを楽しむことができそうですね♪

驚いています。
2006年の9月にナポリ、ポジターノに訪れました。
1ヶ月前に行かれていたのですね・・・・・・・・。
カプリ島の青の洞窟はうまく入れました。
船頭さんの話では「つい3日前からで、
1ヶ月ほどは駄目だった・・・・」そうです。
ほんと、
すこしの違いで同じところに行っているのですね・・
今年は未定です!

>たかしさん
私たちは、カプリ島の青の洞窟、目の前まで行きながら波高のため涙を飲みました。いつかまた……とこころに誓っています♪
たかしさんの2006年の旅行記、久しぶりに読ませていただきました。たかしさんにとってのイタリア旅行は、一般の人が南の島でエネルギーの充電を図るのと同じ意味のもののようですね。

ken:

レーマー広場のクリスマスマーケットには、
初めてのドイツの初日の夜にいきなり行った僕ですが、
屋台でグリューワイン片手に賑わうおじさんたちの中にすぐ受け入れてもらえたことを思い出しました。
グリューワインの甘い香りとソーセージの香りが漂う雰囲気の中で、いきなりハイテンションになっていた(させられた?)ことや、マイン川のほとりで酔いをさましたことなんかも懐かしい思い出です。
あの中にいると、イヤでも気分が盛り上がりますね。

kenさん、こんばんは!
kenさんは、私たちが訪れる2年前にドイツのクリスマスマーケットを訪れたのでしたね。
グリューワインは、kenさんの記事のとおり、甘酒のように飲む熱燗のイメージでした。ドイツ人は、誠実で親しみやすい人が多いですよね♪
フランクフルトのクリスマスマーケットは、屋台を覗きながら歩くだけでHOTな気持ちになりました。

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