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2007年12月14日

14a: フランクフルト → ヴュルツブルク →

フランクフルト FRANKFURT

2007年12月14日 最高:2℃ 最低:-1℃ 天気:曇

 12月14日(金)。旅行2日目。
 昨晩は21:00から2:00くらいまでは眠れたものの、その後■■は目が冴えてしまいました。通りを歩く人の話し声、クラブのサウンド、パトカーの音、エレベーターの音…。夜中まで、騒音には不自由しないホテルでした。


↑【左】ジャーマンレイルパス。  【右】ここでバリデーションをしてもらいました。↑

 6:00までベッドで横になっていましたが、朝食まで1時間を切ったところで、フランクフルト中央駅に行き、ジャーマンレイルパスのバリデーションをしてきました。
 ジャーマンレイルパス2等・6日間・ツインが52,600円(税込・送料込)。12月3日に、ジャパンエンタープライズ社のサイトで購入しておいたものです。
 ついでに駅で時刻表とホームの場所を調べ、ホテルへ戻りました。

 ホテルの朝食は7:00からと言われていましたが、6:50に1階の食堂に行ってみると、すでに食事を終えようとしてる宿泊客(男性)がいました。ビュッフェには、ベーグルみたいなパンとクリームチーズ、ハム、サラミ、チョコレートチップ入りのシリアルなどは定番として、トマトやレタスも置いてあったのはうれしいところ。

カールトンホテルの朝食フランクフルト中央駅
↑【左】カールトン・ホテルの朝食。  【右】フランクフルト中央駅のツリー。↑

朝のフランクフルト中央駅
↑木彫りの彫刻など、中央駅の作品群は力作ぞろいでした。


↑【左】売店で売っていたおしゃれなパン。  【右】ヴュルツブルクへ出発。↑

 8:05にホテルをチェックアウト。空には雲が多く、まだほんのり明るくなってきた程度。中央駅の6番ホームに行き、8:18発のウィーン行きICE(インターシティ・エキスプレス)に乗りました。
 ジャーマンレイルパスがあれば、ICEにも追加料金なしで乗ることができます。■■たちはもちろんウィーンまで行くわけではなく、9:25、ヴュルツブルクで下車。

ICE フランクフルト中央駅 8:18発 → ヴュルツブルク中央駅 9:25着 (予定)
ICE フランクフルト中央駅 8:18発 → ヴュルツブルク中央駅 9:25着 (実際)

ヴュルツブルク WÜRZBURG

人口132,000人。ヴュルツブルク司教館(レジデンツ)、その庭園群と広場は、1981年世界遺産登録。2007年クリスマスマーケットの主な会場は、マルクト広場 (10:00-20:00)。
2007年12月14日 最高:-2℃ 最低:-4℃ 天気:曇

ヴィルヘルム・レントゲン先生

 6年前、ロマンティック街道のオイローパブス(ヨーロッパ・バス)に乗ってヴュルツブルクを訪れましたが、停車時間がわずか20分だったため、当時はまともな観光ができませんでした。
 時は経ち、2007年12月14日(金)、曇り空のヴュルツブルク。まずはレントゲン記念館へ。『地球の歩き方』の地図に乗っている場所に行くと、そこは普通の大学(ヴュルツブルク大学)。入口の案内板らしきものが見当たらないので、学生に「レントゲン?」と尋ねると、親切に案内してくれました。
 中庭側の、何の変哲もない木のドアを開けて構内に入り2階へ上がると、そこに記念碑と、解説のためのテレビモニターがありました。その学生はことさら親切で、テレビモニターを操作して、日本語の解説をスタートさせてくれました。

レントゲン記念館日本語
↑【左】目立たないレントゲン記念館の入口。  【右】日本語の解説が聞けるモニター。↑

 モニターに映る、たくましいヒゲのレントゲン先生。

「レントゲン先生は、けっこうハンサムだね。」
「X線を発見し、それを医療診断に役立てようなんて、よくそんな突拍子もないことを思いついたよね。」
「そして、それを実行したのが本当に偉い!はじめは変人扱いされたんだろうね~。」
「妄想は夢へ!夢は現実へ!ノーベル賞のおまけつき。」

 感動しきりの2人でしたが、実はさっき乗っていた電車の中で歩き方を読み、はじめてヴュルツブルクにレントゲン記念館があることを知ったのでした。

偉大な発明・レントゲン55セントショップ
↑【左】偉大な発明。  【右】ハウク教会のそばにあった55セントショップ。↑

 レントゲンがX線を発見した建物内を見学し終わると、9:56。

ヴュルツブルクを様々な角度から

「10:00からは他の観光名所やクリスマスマーケットもオープンするから、行ってみよう♪」

 カイザー通りから、ハウク教会へ。ハウク教会のそばの55セントショップは、クリスマスグッズをいろいろ売っていました。1ユーロ=165円で換算すると、55セントは日本円で約90円。
 そこから通りをしばらく南へ進み、世界遺産のレジデンツに到着しました。
 バロック建築の代表作であるレジデンツ(Residenz)は、ナポレオンが『ヨーロッパで最も美しい居城』と称えた宮殿。ホーフ教会(レジデンツの南端にある付属教会)、ホーフ庭園なども含めて、世界遺産に登録されています。



↑【左】ハウク教会。  【右】レジデンツに隣接したホーフ庭園。↑

レジデンツ
↑世界遺産のレジデンツ。


↑【左】冬のホーフ庭園は、さみしげ。  【右】豪著なホーフ教会内部。↑

「ここは、世界遺産の中でも超正統派の部類だね。」

 それから、大聖堂、ノイミュンスター教会を見学。

DomNeumuenster
↑【左】大聖堂。  【右】ノイミュンスター教会。↑

 ホーフ教会に比べると、大聖堂内部は質素でした。そしてそれはノイミュンスター教会も同じ。それから、大聖堂通り(Domstrasse)を西へ進み、アルテ・マイン橋(Alte Main bruecke)へ。
 アルテ・マイン橋には、聖キリアン像。マイン川の流れは激しく、水の色は茶濁色。そして、丘の上にマリエンベルク要塞。

聖キリアン像
↑アルテ・マイン橋の聖キリアン像。そして後方にマリエンベルク要塞。


↑【左】マイン川に架かるアルテ・マイン橋。  【右】本日のマイン川は激流。↑

「聖キリアンとレントゲン先生のヒゲ対決は、僅差でレントゲン先生の勝利かな♪」
「雷を呼ぶ召喚魔法のラムウみたい。ロマンティック街道の出発点にしては、ロマンチシズムよりも畏怖の念を抱かせる、迫力ある像だね。」
「同じことがレジデンツにもいえるね。親しみやすさではなく、威厳を持つ建物だったね。」

 しかし、アルテ・マイン川を離れて、そのすぐ東側にある市庁舎に入ったとき、威圧的な聖キリアン像など比べものにならないくらい、ロマンチシズムとベクトルが乖離した展示物を目にしました。それはヴュルツブルクが、1945年にイギリス軍の爆撃を受けてめちゃくちゃになった当時を再現したジオラマです。

Wurzburg 大空襲
↑イギリス軍の爆撃により、壊滅的な打撃を受けたヴュルツブルクのジオラマ。

「この綺麗なヴュルツブルクの町並みは、大戦後に復興されたものなんだね。」

 市庁舎を通り抜けてマルクト広場に出ようとしましたが、北側からは出ることができず、傍に居たおじさんに道を聞いたら、広場の近くまで案内してくれました。

「ダンケシェン!」

ブラートブルスト・クニュプフィング
↑【左】道案内してくれたおじさん。  【右】ブラートヴルスト・クニュプフィング。↑

 11:25、マルクト広場で開催されている、ヴュルツブルクのクリスマスマーケットに到着。平日の午前中なので、遠足の子供が多くいました。5~7歳くらいの子供には先生が屋台のホットドックを1/2サイズで注文して、順番に配っていました。また、小学校高学年くらいの子供は自分で好きなものを買っていました。

 マルクト広場には、クリスマスマーケットの時期だけ設置される屋台のほかに、ちょうど日本の遊園地の軽食売り場のような外観のプレハブ店舗がいくつかあります。これらはクリスマスマーケットの時期だけでなくいつも営業しているのですが、それらの店舗の中の1つ、ブラートヴルスト・クニュプフィング(Bratwurst Knuepfing)という店のブラートヴルスト(ホットドック、1.7ユーロ・280円)が美味しいと聞いたので、食べてみました。

「確かに安くて美味しい!でも、昨日のお店のと甲乙つけがたいなぁ。」
「ドイツのソーセージは、どのお店も美味しいんだろうね♪」


↑【左】マルクト広場のクリスマスマーケット。  【右】マリエンカペレの内部。↑

 ヴュルツブルクのマーケットで売っている小物はとても可愛く(ヴュルツブルクに限らずドイツ全般にそうですが)、ディスプレイにもこだわっている様子が伺えました。お店の人もお客も、クリスマスマーケットに並々ならぬ情熱を静かに燃やしているようです。

 マルクト広場の北側には、入口のアダムとイブの像で有名なマリエンカペレがありました。

ヴァイナハトマルクト
↑【左】マリエンカペレ入口の、アダムとイブの像。  【右】マーケットの商品。↑

ヴュルツブルクのクリスマスマーケット
↑マルクト広場のクリスマスマーケットには、このような小物がいっぱい。

 帰りは、シェーンボルン通りとカイザー通りを歩いて駅へ。
 途中、慈善院として有名なユリウスシュピタール(建物の中にワインレストランもある)がありました。かなり大きな建物でしたが、現在外壁部が全面改装中でした。

 名残惜しくも、ある理由(後述)で、本日14:30までにニュルンベルクを訪れる必要があるため、ヴュルツブルク中央駅へ。


↑【左】電光掲示板を見れば、ホームのどのあたりに2等車両が停車するかが分かります。
【右】ドイツ鉄道の座席横(窓際)には、コートをひっ掛けるためのフックが付いていました。↑

 12:31発のICEは、12:24ごろ5番ホームに到着。
 今朝乗ったICEはかなり乗車率が高く、しかも予約席のシステムを理解していなかったので戸惑いましたが、このICEには予約されている席はあまりなく、ある車両は1つも予約が入っていないくらいでした。

※ DB(ドイツ鉄道)の予約席についての詳しい説明はこちらのページ『[wa] わかったブログ - ドイツの鉄道』を参照してください。

ICE ヴュルツブルク中央駅 12:31発 → ニュルンベルク中央駅 13:29着 (予定)
ICE ヴュルツブルク中央駅 12:31発 → ニュルンベルク中央駅 13:29着 (実際)

にほんブログ村 旅行ブログへ 続いて、ドイツで最も有名なニュルンベルクのクリスマスマーケットへ向かいました。14:30までにニュルンベルクを訪れたい理由とは?

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» ヴュルツブルク(8)12人の聖者 送信元 Pastelaria Azul
アルテ・マイン橋の上へ。

コメント (6)

玄関のアヒル:

素晴らしいですね。ドイツ鉄道を日本の鉄道のように利用されているようで、ずごいなと思いました。今年3月にドイツ鉄道でロマンティック街道を巡りたいと思っています。12月の気温はやはり寒かったでしょうね。バックパッカーのお二人には関係なさそうに楽しんで文面から伺えましたが。乗りたい列車のホーム位置、車両、乗り継ぎなど、どのような点に気をつけたらようでしょうか。乗りたい列車に乗れるかがちょっと心配。ヴュルツブルクの主要な観光でどれくらい時間がかかりましたか。もし、よろしければ教えて下さい。

>玄関のアヒルさん、はじめまして!
コメントありがとうございます。
寒さはかなり堪えました。でも、雨が降らなかったのが救いでした♪
ヴュルツブルクは、私たちは徒歩で周って(クリスマスマーケットを見る時間を含めて)3時間程度でした。時間がかかると思います。トラムをうまく利用すれば、移動時間は短縮できると思いますが、レジデンツの内部を観光したり、丘の上のマリエンベルク要塞を訪れたりすると、さらに時間を要します。
ロマンティック街道は、ヨーロッパ・バスに乗って観光するのが一般的だと思いますが、バスだと各都市の停車時間が短いのが難点です。鉄道でもヴュルツブルク、ローテンブルク、ドナウヴェルト、アウクスブルク、フュッセンは訪れることが可能ですので、行きたい都市を絞った上で、うまく乗り継げる鉄道があれば、可能だと思います。
車両は、上記のいちばん下の左写真を例に説明しますと、ホームにAと表示されているあたりに1等車、Bのあたりに食堂車、C・D・Eに2等車が停車するという意味です。
分からないことがあった場合、近くに駅員がいれば駅員にたずね、駅員がいなければ乗っている人(誰でもいいですが、一般的に鉄道知識が最も豊富なのは中年以上の男性)にたずねれば、たいてい何とかなります。
鉄道に関しては、以下のサイト↓が参考になると思います。
http://home.att.ne.jp/sky/railplan/index.html
それでは、また何かありましたら、ご質問ください!

玄関のアヒル:

折角返信コメントを書いていただいたのに、ドイツから帰国して見ました。
3月8日から3月15日までドイツレイルパスで3/8フランクフルト→ヴュルツブルク、3/9ヴュルツブルク→ローテンブルク、3/10ローテンブルク→ネルトリンゲン→アウグスブルク、3/11アウグスブルク→フュッセン、シュヴァンガウ、3/12フュッセン→ヴィース教会→ミュンヘン、3/13、14ミュンヘン→フランクフルトとロマンティク街道を初めて列車で巡りました。

玄関のアヒルさん、お帰りなさい!
鉄道で3月のロマンティック街道巡り、いろいろな思い出ができたでしょうね。
特に、ローテンブルクやアウクスブルクで宿泊し、観光客が減少する夕方以降に観光できたのは、すばらしい体験だと思います♪

ken:

そういえば、僕もジャーマンレイルパスはフランクフルトからヴュルツブルクに向かうときにバリデーションしました。
僕はレントゲン記念館には行かなかったんですが、レジデンツは外観もさることながら中に入ってからの空間の大きさや壁画の豪華さに圧倒されたのを覚えてます。

アルテ・マイン橋のあの像は聖キリアンというんですね。
僕も同じ写真を撮りました。

kenさん、こんばんは!
レントゲン博物館は、地味でしたが印象に残っています。
ヴュルツブルクは、kenさんのブログでも触れられているように、レジデンツやマリエンベルク要塞、アルテ・マイン橋など、見どころが多いですよね。
そして、他の都市以上に街並みが整っていて、美しかったです。

kenさんのブログ、香港編に続いてマカオ編がスタートしましたね!
楽しく読ませていただいております♪

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