ミュンヘン MÜNCHEN
人口1,320,000人。バイエルン州の州都でありながら牧歌的な雰囲気の残る、大田舎都市。
2007年12月17日 最高:-2℃ 最低:-4℃ 天気:曇
ペーター教会の塔の上 - 夢より遠くの眺望
Froettmaning駅からU6でOdeonplatz駅まで戻ったあと、徒歩で南へ。
↑【左】Fröttmaning駅。 【右】。将軍堂の前でもみの木を販売。↑
テアティーナー教会、将軍堂の前ではもみの木を売っていました。
レジデンツの西側、レジデンツ通り(Residenzstrasse)にあるライオン像の楯をさわると幸せになるという言い伝えがあるので、■■と●●も当然さわりました。通りすがりの人たちもさりげなく像の楯を触っていくので、その一連の動作を観察しているととてもおもしろかったです。
↑【左】レジデンツ通りのライオン像。 【右】さわられすぎてピカピカに。↑
↑【左】レジデンツもクリスマス仕様。 【右】新市庁舎裏側のクリスマスマーケット。↑
新市庁舎の裏側(北側)のクリスマスマーケットを見たあと、フラウエン教会へ。ここには諸々の伝説がある『悪魔の足跡』がありました。
↑【左】フラウエン教会とその模型。 【右】マリエン広場のクリスマスマーケット。↑
その後、新市庁舎の正面側(南側)にあるマリエン広場のクリスマスマーケットへ。寒さがいっそう厳しくなる夕暮れどきは、その寒さに反比例して人通りが多くなります。
ミュンヘンのマリエン広場のクリスマスマーケットは、店舗数自体はニュルンベルクのハウプト広場に及びませんが、ニュルンベルクに負けず劣らずバラエティ豊富でした。カルトッフェルプッファー(Kartffelpuffer)とポテトの揚げパンケーキは、3枚で3ユーロ。味はハッシュドポテトですが、そのホクホクした温かさは冬場にぴったり。
↑【左】カルトッフェルプッファーの屋台。 【右】グリューワインのカップ。↑
↑【左】ナッツ系の屋台。 【右】新市庁舎内側の、木の表札を売る屋台。↑
マリエン広場のクリスマスマーケットを見ながら、時計の針が進み、辺りが暗くなるのを見計らって、ペーター教会の塔へ上ることにしました。
ミュンヘンは、ペーター教会のほか、新市庁舎とフラウエン教会にもそれぞれ塔があり、どれに上ってもミュンヘンの眺望を楽しむことができます。新市庁舎の塔とフラウエン教会の塔(冬期休業)はエレベーターで昇るのに対し、ペーター教会の塔は階段で上る必要があります。
↑【左】ペーター教会の塔への入口。 【右】300段の階段を上ります。↑
■■たちがこの中からペーター教会の塔を選んだ理由は、新市庁舎とフラウエン教会を眺めてみたかったからです。
つまり、イタリアのシエナで、マンジャの塔に上らずに美術館に上ったのと同じ理由です。
ペーター教会の塔に入場できる時間は、本日は9:00から17:30まで。16:42、小さなボックスにいた無愛想なおじさんに入場料1.5ユーロ(247円)を支払い、塔の中へ。木の階段を約300段上りました。
16:48にてっぺんに到着。木のドアを開けて塔の屋外部分へ出ると、そこには現実離れした世界が広がっていました。
↑16:48。東方向、精霊教会など、闇に染まる一歩前のミュンヘン。
↑16:50。北方向、新市庁舎と、マリエン広場のクリスマスマーケット。
360度ぐるっと見渡すことができる景色があまりにもファンタスティックだったので、寒さを気にせずに写真をとっていたところ、写真を撮るために指先のない手袋をしていたため、2分経過しただけで手が凍傷の寸前に。
「こ…これはやばい!」
↑【左】塔の周囲は、柵で囲まれています。 【右】西方向、ノイハウザー通り。↑
16:50、■■は木のドアを開け、いったん屋内に戻りました。ペーター教会の高さは約92m。屋上は、天国のような景色と、地獄より野蛮な寒さが同居していました。指先はもちろんですが、できる限りの防寒対策をしていたつもりの顔面や耳も痛手を負ってしまいました。
屋内の椅子に座り、吐息で手の指先を温め、16:55に屋外へ再チャレンジ。撮影時以外は指先を常にズボンのポケットに入れておくという初歩的な方法をためしたところ、効果てき面でした。最初からこうすればよかったです。
「貼るオンパックスは、もうほとんど温かくないなぁ。」
↑16:55。フラウエン教会(左)と新市庁舎(右)。
↑16:56。新市庁舎の向こうにレジデンツ。そしてさらにそのずっと遠く(中央やや右)に、白く光るアリアンツ・アレナが。
東方向に聖霊教会、北方向に新市庁舎・マリエン広場とレジデンツ。北西方向にフラウエン教会、西方向にノイハウザー通り、南方向にヴィクトゥアーリエンマルクト。
そして、16:48にはまだ薄い紫色だった空が、17:00にはほぼ真っ暗に。
新市庁舎前のマリエン広場のクリスマスマーケットとクリスマスツリー、そして暮れゆく冬の空に浮かび上がるフラウエン教会。しかし、何と現実の非常なことか、ミュンヘンでいちばんの眺めが見える北西方向に立つと、最も強い風が常に吹き続いていました。
「あっ! 北方向、レジデンツのはるか向こうに、白く光るアリアンツ・アレナが見えるっ!」
↑【左上】17:01。闇に包まれた聖霊教会。 【右】16:55。新市庁舎。↑
↑【左下】16:57。ミュンヘンの野外マーケット、ヴィクトゥアーリエンマルクト。
屋外は人1人がすれ違うのがやっとの簡素なデッキですが、この時間帯にいた観光客は10人弱。
17:08、再び寒さが限界に達し、塔を降りることにしました。
ペーター教会の塔の上は、■■がこれまでの人生で体験した中でいちばんの寒さでしたが、ここからの景色はミュンヘンで最高のものだと自信を持ってオススメできます。ただ、新市庁舎との距離が近すぎてカメラで全景をおさめられなかったのが唯一の心残り。■■はFujifilmのFinepix F11(35mm)で撮影しましたが、どなたかより広角のカメラ(※IXY910isやGRD、一眼レフなど)でチャレンジしてみてください。
↑【左】塔屋上の内部には落書きがいっぱい。 【右】マリエン広場のツリー。↑
17:15、マリエン広場の南西にあるデパート、KAUFHOFへ。地下にある食料品売り場に行き、ミュンヘンの地ビールを3本購入。
ERDINGER WEISSBIER 500mL 0.99ユーロ(163円)
Augustiner Weissbier 500mL 0.99ユーロ(163円)
PAULANER Dunkel 500mL 0.89ユーロ(147円)
デポジット 0.08ユーロ×3本
KAUFHOFの地下からSバーン乗り場へ。SバーンでMarienplatz駅(マリエン広場駅)からKarlsplatz駅(カールス広場駅)まで行き、カールス門の西側のスケートリンクを見物。
↑【左】歩行者天国、ノイハウザー通り。 【右】カールス広場にいた白クマ。↑
↑カールス広場でのスケートは、白クマやスノーマンとともに。
トルウッド・フェスティバル ★ ミュンヘン冬物語
そのあと、U5でKarlsplatz駅(カールス広場駅)からTheresienwiese駅(テレージエンヴィーゼ駅)まで移動。
ドイツ最大のビール祭り・オクトーバーフェストの会場として有名なテレージエンヴィーゼ。クリスマス期間中(2007年は11月28日から12月23日まで)はここで、トルウッド・フェスティバル(Tollwood Winterfestival)が開催されていました。
↑【左】テレージエンヴィーゼ駅で降りてすぐ。 【右】トルウッド・フェスティバル会場。↑
トルウッド・フェスティバル(Tollwood Winterfestival)とは、Uバーン(U4、U5)のテレージエンヴィーゼ駅から降りてすぐの広大な敷地内に大きなテントが複数並び、テント内ではミュージカルなどのカルチャープログラムやショッピング、食事などを楽しめたりする総合的なお祭りです。クリスマスマーケットももちろんあり、シンプルで美しいクリスマスツリーと、マリエン広場のマーケット以上に趣向を凝らした屋台が並んでいて、とても楽しい雰囲気。
↑【左】トルウッドのパンフレット。 【右】趣向を凝らした屋台がいっぱい。↑
↑【左】シンプルで美しいクリスマスツリー。 【右】シュペッツレの屋台。↑
パフォーマンス屋台では、ローリングファイヤーマンがバケツの中から火種を取り出して、魔術のような回転ファイヤー・ショーを披露!
「暖がとれていいね♪」
「トルウッドは、冬はテレージエンヴィーゼ、夏はオリンピアパークで開催されるらしいね。6年前の8月、サッカー観戦のためにミュンヘンのオリンピアパークを訪れたときにもいろいろな出店やメリーゴーラウンドなどが出ていたよね。今思うと、あれは夏のトルウッド・フェスティバルだったんだろうね。」
↑【左】「回転ファイヤー!俺の魔法を見てくれ!」 【右】レープクーヘンの屋台。↑
ところでミュンヘンの町では、■■と似た配色のマウンテンパーカーを着ている人が多かったです。ダッフルコートや革ジャンを着ている人がほとんどいなかったのは何となく分かりますが、意外にダウンジャケットを着ている人も少なかったです。
トルウッド会場の中で最も大きなテントに入ると、テント内には整然とお店が並んでいました。これはBazarのテント。Tシャツ、アクセサリー、小物から、絵画や頭部のマッサージ器まで、世界各地のいろいろなものが売っていました。何よりありがたいことに、テント内は暖房が効いていました。
※ 頭部のマッサージ器は、2008年3月10日放送のHEY!HEY!HEY!番組内で、aikoが松田聖子に贈った誕生日プレゼントと同様の商品。番組で紹介されていた商品名は、『ブルブルたこかいな』でした。
↑【左】Bazarの巨大テント内。 【右】テント内、頭が気持ちよくなる面白グッズを売る店。↑
↑【左】ビール?いいえ、ろうそくです。 【右】Food-Plazaのテント内。↑
Bazarのテント内にも、アフリカ料理などを売っている屋台がありましたが、料理の屋台が多いのは、Food-Plazaのテントのほう。
Bazarのテントの隣にあるFood-Plazaのテントでは、世界各国の料理を売る屋台が並んでいました。Food-Plazaのテントはほぼ正方形。その中央には飲み物を売る屋台があり、それの周りに食事を取るためのテーブルがあり、さらにその外側にテントの壁を囲むようにして世界各国の料理を売る屋台が設置されていました。タイ料理、中華料理、インド料理、モロッコ料理、イタリア料理、和食などがあり、メイン単品で5ユーロ~7.5ユーロ程度でした。
「人気があるのはカレーや中華料理だね。イタリア料理のテントは閑散としているなぁ。このテントも暖かいからいいね♪」
「和食屋台は、味噌汁が2.5ユーロ、寿司が6ユーロか~。」
↑【左】Food-Plaza内、タイ料理のテント。 【右】屋外のクレープ屋。↑
トルウッド・フェスティバルは、観光客の認知度は低いみたいで、お客の大部分は地元ミュンヘンの人のようでした。
トルウッドで退屈な時間を見つけることは、今(執筆時2008年2月)日本のテレビを1日つけていて、青山テルマの歌を1度も聴かずにすむくらい難しいことでしょう。トルウッドは本腰を入れて見ようと思ったら半日くらいかかりそうなボリュームでしたが、明日の朝も早いのでホテルへ戻ることにしました。
U5でTheresienwiese駅(テレージエンヴィーゼ駅)からHauptbahnhof駅(中央駅)まで戻り、19:00にホテル帰着。
↑【左】ミュンヘン中央駅。 【右】ミュンヘンの地ビール3種。↑
ホテルに戻ってから飲んだミュンヘンの地ビール3種類。
ERDINGER、AUGUSTINER、PAULANER、どれも何の変哲もない瓶ビールですが、文句のつけようがない旨さでした。
ホテル・ルートヴィッヒとの再会は比較的残念な結果になりましたが、アウグスティーナー・ヴァイスビアは6年ぶりに出会っても、その甘美な記憶から構成された期待値を下回ることのない見事な味でした。
【主な会場】メイン会場は、新市庁舎前のマリエン広場(10:00-20:30)です。
ヴィッテルスバッハ広場では中世のクリスマスマーケット(11:00-20:00)が行われます。
また、テレージエンヴィーゼでトルウッド・フェスティバル(14:00-24:00)が開催されており、ここでもクリスマスマーケットが開かれます。
さらに、カールス広場や、英国庭園の中国の塔の横でも行われています。
【一言メモ】いろいろな趣向がこらしてあるので、複数日滞在しても楽しめるでしょう。
ホテル・ルートヴィッヒ HOTEL LUDWIG
ARNULFSTRASSE 12 80335 MUNICH GERMANY
【予約したサイト】楽天トラベル
【宿泊日】2007年12月17日(月)
【料金】ダブルルーム1室1泊11,300円 (朝食込)。
【朝食】特徴的な食べ物として、ミュンヘン名物のプレッツェルと、一口ハンバーグがありました。2001年に訪れたときには白ソーセージがあったのですが、残念ながら今回はありませんでした。
【良かった点】中央駅から近い。机あり、椅子2つあり。ミニバーの上にテレビあり。ブランケットを部屋まで持ってきてくれました。
【悪かった点】部屋の鍵が開けにくい。バスタブはなくシャワーのみで、暖房の効きはイマイチでした。
→ ホテル・ルートヴィッヒ HOTEL LUDWIGの詳細はこちら
[お役立ちリンク:ミュンヘン編]
ミュンヘンのクリスマスマーケット
ミュンヘンの中世のクリスマスマーケット
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ミュンヘン市内交通
翌日は学生の町ハイデルベルクと、素晴らしいシュトゥットガルトのクリスマスマーケットを訪れました。ランキングに協力していただける場合、投票してください♪
コメント (2)
素敵なホームページをありがとうございます!
気が早いですが、今年の冬にドイツのクリスマス市に
行こうと考えています。
ドイツのクリスマス市は、
ニュルンベルク、ドレスデン、シュトゥットガルトが
有名だと聞きましたが、
ミュンヘンもすごく楽しそうな雰囲気ですね!
どこに行こうか迷ってしまいます(良い意味で)。。
投稿者: のえらー | 日時: 2008年08月12日 10:26
日時: 2008年08月12日 10:26
のえらーさん、はじめまして&どういたしまして♪
コメントありがとうございます!
私たちは、旅行記のとおりドイツ10都市のクリスマスマーケットを訪れました。
どの都市も印象的でしたが、ミュンヘンのマーケットは特にバラエティに富んでいました。
メイン会場のマリエン広場のほかに、テレージエンヴィーゼのトルウッド・フェスティバルや、ヴィッテルスバッハ広場の中世のクリスマスマーケットなど、ミュンヘンならではの趣向をこらしたものが多く、とてもHeartが弾みました♪
冬のドイツはとても寒いので、防寒対策をして楽しんできてください。
投稿者: 管理人N | 日時: 2008年08月12日 20:53
日時: 2008年08月12日 20:53