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2006年08月12日

12a) シエナ → フィレンツェ

シエナ SIENA

 8月12日(土)。
 7:15に起きて、7:30から向かいのバールで朝食。ここも、ホテルのフロントで食券をもらう方式でした。そこのおじさんには「パンは1個だけ。」と言われ、ヨーグルトも頼まないと出てきませんでした。「冷たい上に、けちんぼうとは…。」シエナ人の株は、ここでさらに低下。

シエナの朝食バンキ・ディ・ソプラ通り
↑【左】カプチーノとカフェ・ラテ。  【右】ソプラ通り。↑

 荷物は、ホテルの自室に置いたまま、8:30にシエナ観光出発。
 朝8時台の道路は、昨日の夜21時台の道路よりもはるかに閑散としていました。人影はまばら。

「そういえば、めっきり蚊に刺されなくなったねー。」

 まずは、昨晩も訪れたカンポ広場へ。


↑【左】朝のカンポ広場。  【右】カンポ広場の住人。↑


カーソルを写真にあわせると、昨夕のカンポ広場の写真に変わります。

「あっ。昨日バールのテラス席のイスが置いてあったところは、パリオで馬が走るコースだったんだね。」
「そういえば、土だったっけ。蹄(ひづめ)の跡と、トンボで土をならした跡があるよ。朝と夜では、かなり雰囲気が違うねー♪」

プッブリコ宮とマンジャの塔チッタ通り
↑【左】プッブリコ宮とマンジャの塔。  【右】チッタ通り。↑

 9:00のカンポ広場は、中国人団体ツアー客と、その他まばらに観光客がいるだけで、寂しい印象。
 観光スポットは、何でもかんでもすいていればよいものではなく、にぎやかな雰囲気がふさわしい場所は、ある程度人が多いほうが絵になるんだなぁと実感。

 その後、チッタ通りを通っていくと、数分でドゥオーモに到着しました。しかし、残念ながらシエナのドゥオーモは修復中。


↑ドゥオーモは修復中。

 ■■たちは、ドゥオーモ付属美術館に入ることにしました。入口には、Museum+Panoramaと書かれていました。つまりドゥオーモ付属美術館は、美術品だけでなく、展望台から眺望が楽しめる、おトクな美術館なのです。入館料は1人6ユーロ(900円)。
『地球の歩き方』には9:00開館と記載されていましたが、本日実際に開館になったのは9:30。■■と●●は運良くちょうど9:30に着いたので問題ありませんでしたが、もし9:00に着いていたら、本日は休館日なのかと勘違いしていたかもしれません。

ピサーノ作・大理石の彫像
↑ドゥオーモ付属美術館の1階。ピサーノ作・大理石の彫像。

 展望台に行くため、まず3階まで上り、そこかららせん階段を61段上がりました。すると、まず低い方の展望台に到着。


↑【左】展望台へのらせん階段。  【右】高い方の展望台に到着。↑


↑これぞトスカーナ。密集度の高いシエナの街並み。

 そして、この場所からさらにらせん階段を70段上がると、そこは思わずため息がもれる場所。そう、シエナの街が360度見渡せる絶景の(高い方の)展望台にいちばん乗りで到着しました。
 ここからのシエナ市街の眺望は、一見の価値あり。午前中でカンポ広場方向が逆光だったのが残念でしたが、それ以外は文句のつけようがない風景でした。
 マンジャの塔に上るよりも、こちら(ドゥオーモ美術館の展望台)に上るほうがおすすめと『地球の歩き方』の投稿欄に書いてありましたが、これに納得。


↑ドゥオーモ付属美術館の展望台から見たカンポ広場。


↑【左】展望台にて。  【右】修復中のドゥオーモ。↑

ビアンコネロ
↑縞模様の鐘楼。ビアンコネロ(白黒)はシエナの気高さを表す色。

「マンジャの塔を含めたカンポ広場は、こちら(ドゥオーモ美術館の展望台)からしか見ることができないからね~。」

 そのあと、アメリカ人の中年女性が1人で登ってきて、この景色に痛く感動していました。徐々に展望台には人が増えてきたので、やはり美術品を鑑賞する前に真っ先に展望台を目指して正解でした。
 帰りのらせん階段では、(すれ違えるほど幅が広くないので)上ってくる人がいないことを祈りながら下りました。


↑【左】低い方の展望台。  【右】ドゥオーモ広場。↑


↑【左】美術館内の聖堂。見事な配色。

 それから、ドゥッチョ・ディ・ブオニンセーニャ作の宗教画や、ジョバンニ・ピサーノ作の大理石の彫像を観賞しました。また美術館の出口付近は、聖堂になっているのですが、気高いシエナカラー(白+黒+山吹色)を基調としていて、目を奪われました。

「白黒に、山吹色を合わせるという色彩感覚が、何ともすばらしいね~。」

 そのあと、またカンポ広場を覗きました。パリオの各地区の旗を売る露店が設置されたりして、だいぶにぎやかになっていました。


↑【左】再々度、カンポ広場へ。  【右】パリオの各地区の旗を売る露店。↑


↑【左】地区毎の旗は、とてもカラフル。  【右】ホテルのロビーもパリオ一色。↑

 旗には、それぞれの地区のシンボルの動物が描かれています。動物は、鷲、狼、ユニコーン、亀、貝、カタツムリ、イモムシなど、様々。

「鷲とかユニコーンとかはかっこいいけれど、もし自分がカタツムリやイモムシのチームだったら嫌だなぁ。」
「貝っていうのも、微妙だね~♪」

 それからホテルに戻り、11:00にチェックアウト。
 シエナの街は、もう少し人が親しみやすければ全く印象が違っていたと思います。どうしても最後まで冷たい印象がぬぐえませんでした。カンポ広場や街並みは美しかったですが、「またここに来たいか?」と聞かれたら、残念ながら答えはNoです。タオルミーナのように、「また絶対に訪れたい!」と思えるところばかりだといいのですが…。

 グラムシ広場(Piazza Gramsci)のバスターミナルに行って、11:40出発のフィレンツェ行きバス(SITA社)に乗りました。シエナ発フィレンツェ行きのバスは、【1】フィレンツェまでの直行便(Corse Rapide:所要1時間15分)と、【2】Colle V.EとPoggibonsiを経由してフィレンツェに到着する便(Corse Dirette:所要1時間35分)の2種類あります。どちらも運賃は、1人6.5ユーロ(975円)。バス乗車券は、昨日シエナ鉄道駅で購入済み。■■たちが乗ったのは、Corse Diretteでした。


↑【左】SITA社のバスで、シエナからフィレンツェへ向かいました。↑

 Poggibonsi(ポッジボンシ)という町からバスを乗り換えると、世界遺産のサン・ジミニャーノという町に行くこともできましたが、今回は訪れずに直接フィレンツェに行くことに。
 バスは、フィレンツェ付近で高速道路を降りるところで少し渋滞がありましたが、予定どおり13:15にフィレンツェの(SMN鉄道駅のすぐ西にある)バスターミナルに到着しました。

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 フィレンツェを訪れるのは、■■も●●も2度目ですが、2人とも以前訪れたのは通貨がまだリラの頃。フィレンツェの街は、どのように変化しているのでしょうか?ランキングに協力してくださる場合、クリックをお願いいたします♪

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コメント (4)

こんにちわ
雄平・ブログ村村民です。
私どもも、ローマからバスでシェナ経由、フィレンツエに行きました。

>あっ。昨日バールのテラス席のイスが置いてあったところは、パリオで馬が走るコースだ

競馬のときは、このようになるんですね。一度は見たいものです。
いかんせん、私どものときはシェナにいる時間が短かったので、大聖堂などをさっと見るだけで終わってしまいました。

では、また。

雄平さん、はじめまして!
書き込みありがとうございます。
さっそく雄平さんのイタリア旅行記を拝見いたしました。とても丁寧なつくりで、一気に読むことができました。
http://www.01.246.ne.jp/~yo-fuse/
http://home.h07.itscom.net/minori/italia/italia11/italia11.html
パリオのコース(カンポ広場の外周)は、普段は土ではなく石畳なのですね。また、修復中でないドゥオーモは圧倒的な美しさですね。
拙サイトの旅行記は、このあと、フィレンツェ、ピサ、ラ・スペツィア、ポルトヴェーネレ、チンクエテッレ、そしてジェノヴァへと続いていきます。今後ともよろしくお願いいたします。

すごい旅行記です。
イタリア、南から北まで堪能されておられますね。
僕は南部には行ったことがないので是非行ってみたいです。
イタリアはどの町も魅力がありますね。

ファンキー旅人さん、書き込みありがとうございます。
南イタリア、良かったですよ~♪シチリア島は不思議で魅力的なところでした。また、アルベロベッロやマテーラなどの個性的な都市も、ファンキー旅人さんのカメラ・テクニックと相性抜群な気がします。
今後ともよろしくお願いいたします。

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