HOME  サイトマップ  メールを送る  total  yesterday  today

2006年08月30日

30) パリ → コンピエーニュ → パリ → 成田

パリ PARIS

 8月30日(水)。旅行30日目。
 1ヶ月間に及ぶ旅行は、予定どおり本日終了します。

 『いつもこころにヨーロッパ』な■■と●●の2人のこころは今、率直なところ帰国できることに安堵していますが、帰りの航空機が 23:25パリ発(翌18:00成田着)なので、本日も1日まるまる観光できます。もうすでに観光しつくした感もありますが、今回の旅行に敬意を払うためにも、濃厚な1ヶ月の終わりは優雅なラスト・ダンスで締めくくるのがふさわしいと思いました。

北駅コンピエーニュ
↑【左】パリ・北駅。  【右】コンピエーニュ駅にあったプジョーの広告。↑

 ホテルをチェックアウトし、フロントで荷物を預かってもらって、最後の目的地へ出発!

 パリ・北駅 12:07発 → コンピエーニュ駅 12:59着

コンピエーニュ COMPIEGNE

人口41,000人。ナポレオン3世時代の栄華を偲ばせる、美しい町。パリの北東80km。

 コンピエーニュ駅で降りた2人は、駅の南西すぐのところにあるソルフェリーノ橋(オワーズ川にかかっている橋)を渡り、ソフフェリーノ通りを南下。15分ほどで市庁舎 Hotel de Villeに到着。

オワーズ川モノプリ
↑【左】オワーズ川。  【右】市庁舎のそばのモノプリ。↑

 市庁舎広場は色とりどりの花で埋め尽くされ、ゴシック様式の市庁舎を彩っていました。市庁舎のそばにあるモノプリで購入したものを、市庁舎広場のベンチで食べながら、しばしうっとり。

コンピエーニュ市庁舎コンピエーニュ・フラワー
↑【左】コンピエーニュの市庁舎。  【右】花が咲き誇る8月。↑

「旅行の最後の最後で、いちばん花がきれいな町に来れたね♪」
「駅を降りてすぐのオワーズ川がきれいじゃなかったからあまり期待しなかったけれど、とても美しいところだねっ。花の香りも、ごちそうの一部♪」


↑【左】ベンチのそばも百花繚乱。


↑【左】暗雲が近づいても、日差しを浴び続ける市庁舎。  【右】市庁舎広場の像。↑

 その後、コンピエーニュ宮殿へ。地元フランス人の間では、ベルサイユ宮殿に迫る人気があるとされるコンピエーニュ宮殿。ルイ15世が建設を始めたものの、ルイ16世の時代にも完成せずにフランス革命の嵐に巻き込まれ、ナポレオン1世が修復。ナポレオン3世の時代になって黄金時代を迎えた、ブルボン王朝最後の宮殿です。


↑【左】コンピエーニュ宮殿。  【右】蜜を吸いにきた蜂。↑


↑【左】コンピエーニュ宮殿の庭園内。  【右】さすがに大きな宮殿。↑

 いろいろな花々には蝶や蜂が集まっていて、広大な敷地内に緑の芝生が広がっていました。


↑【左】インザーギのワンタッチシュート(イメージ)。  【右】庭園の番人。↑

 コンピエーニュは、昨日のオーヴェル・シュル・オワーズと同様、パリからのちょっとした半日旅行にもってこいの町でした。

パリ PARIS

 コンピエーニュ駅16:09発の電車でパリに戻り、いよいよパリにもお別れを告げるべく、最後の観光スポットへ行くことにしました。
 メトロの1号線。ルーヴル美術館の駅(パレロワイヤルミュゼ・デュ・ルーヴル駅)を通り過ぎ、コンコルド広場の駅(コンコルド駅)を通り過ぎ、シャンゼリゼ大通りを頭上に感じながら進み、凱旋門の駅(シャルル・ド・ゴール・エトワール駅)を通り過ぎ、通勤客に混じって■■と●●が乗ったメトロは、西へと向かいました。そして、終点。17:40、ラ・デファンス・グランド・アルシュ駅に到着。


↑【左】メトロ1号線の西の終点、ラ・デファンス地区。  【右】もう1つのパリ。↑

グランダルシュ
↑【左】新凱旋門、グランド・アルシュ。  【右】105m×105m。↑

 いわゆる副都心であるこのラ・デファンス地区は、さながら近未来都市。
 ここには、新凱旋門ことグランド・アルシュがありました。

 2人の旅行が未来へと続くよう、そんな願いを込めて最後にここを訪れたのです。


↑【左】新しい扉を開こう!  【右】グランド・アルシュ内部。↑

 ちょうどベルリンのポツダム広場近辺のようなイメージの地域が、パリにもあったのです。欧州の覇権をかけて、ベルリンのプライドとパリのプライドがぶつかり合う音を、この地区から感じました。

 ラ・デファンス・グランド・アルシュ駅内には、モノプリ(MONOPRIX)のコンビニ版、MONOPがありました。マルセイユでの思い出、モノプリ独自商品のペースト・ジェノヴェーゼ缶を数個購入。


↑【左】ラ・デファンス駅。  【右】リュックもお疲れさま。RERで空港へ。↑

 ホテルに戻って、リュックサックを受け取り、出発。パリ・北駅からRERのB線に乗車すること30分。西日がまぶしいRER車内は、明日への扉。
 20:10、シャルル・ド・ゴール空港2駅(CDG2駅)に到着。
 JALで予約した航空券ですが、帰りの便(JAL5056便)は、エールフランスとのコードシェア便。エールフランスの機材・乗務員での運行。
 エールフランスのチェックインカウンターには、かなりの人が並んでいました。チェックインカウンターにいたフランス人女性は、ラ・スペツィアのレストランのウェイトレスと肩を並べるくらい高飛車で高圧的でしたが、途中から日本人中年女性が対応してくれて一件落着。搭乗手続きを済ませると、21:30過ぎ。

 パリ・シャルルドゴール空港 23:25発 → 成田空港 31日18:00着

 直行便で帰れるというのは、やはり嬉しいものです。
 旅行という靴下を脱ぎ、明日からは日常へ戻ります。

シャルルドゴール空港2エールフランス
↑【左】シャルル・ド・ゴール空港。  【右】新たな旅へ、to be continued...↑

「本当に、お疲れさまでした!」
「(グォーーーーンン) な夏だったね♪」

 飛行機の発進音に阻まれて、■■の声は●●の耳元まで届きませんでした。しかし●●は、あえて聞き返す必要がありませんでした。なぜなら、この旅行で言葉がなくても思いが通じる場面というものを数え切れないほど経験してきたからです。

 8月31日(木)、夕方の成田空港に無事到着。

 そして、日常の生活に戻り……。
 空白の1ヶ月間。ニュースは飲酒運転事件と、ハンカチ王子の話題でもちきり。プロ野球は日ハム。24時間テレビのマラソンはアンガールズ。ドラマ『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』と『タイヨウのうた』の主題歌が流行しているくらいで、例年よりも話題は少なめの8月だったようです。

 牛丼、とんかつ、刺身定食、ねぎとろ丼、もつ煮、肉じゃが、……ひととおりの日本食を食べたあとは、モノプリで購入したペースト・ジェノヴェーゼとワインをどのように調理するか、そのテーマについて論議する、■■と●●の日常。

 『いつもこころにヨーロッパ』史上最大の挑戦は、無事に幕を閉じました。日本に戻ってきてからふと、あの1ヶ月は夢だったんじゃないかと思う瞬間があります。あるいは、あたかもテレビゲームでドラゴンクエストや逆転裁判をやっていたかのように、全てゲームの中での出来事だったのではないかと思う瞬間もあります。

 しかし、紛れもなく事実であったことは、何よりこのブログと、読者である皆さんが証明してくれています。ここまで、とりとめなく長い旅行記を応援してくださった皆さん、本当にどうもありがとうございました!

にほんブログ村 旅行ブログへ 2006年8月 イタリア・フランス旅行編 完 

トラックバック

トラックバックURL : http://travel.macbb.com/blog/mt-tb.cgi/205

コメント (6)

こんにちは お久しぶりです
年末から フランスへ行ってきました
その前後に 又 ここに来させていただいて
情報を得ていました
ニースにアヴィニョン リヨンとモンサンミッシェル
そしてパリ同じ所に行ってるとうれしくて それでも
知らないお話を聞かせてもらって納得したり
楽しませていただきました

今回のご旅行も 観させてくださいね^^

マリンさん、お久しぶりです。
年末にフランスのいろいろな都市を訪れたのですね。しかも、10月には中国の九寨溝やパンダセンターに行っているではありませんか!次の旅行は春でしょうか?
ブログの更新を楽しみにしています♪
私たちのほうも、できるだけ『冬の寒さがイメージしてもらえる』季節のうちにクリスマス旅行記をアップしたいと思っています。

クレメンティーナ:

はじめまして。
とっても楽しく拝見させていただきました。
来月ヨーロッパに行くので、いろいろと参考になりました。
読ませていただきながら、自分の旅のことを考えてたりして、わくわくしているところです。
ひとつ質問、よろしいでしょうか?
写真をたくさん撮られていますが、データの保存はどのようになさっていましたか?SDカードを何枚か持っていかれたりされましたか?

クレメンティーナさん、はじめまして!
楽しんでもらえたようで、何よりです。ヨーロッパのどちらに行かれるのでしょうか?
現在は店舗によっては2GBのSDカードが1,500円を下回っており、36枚撮りのフィルムを現像に出すだけでそれ以上の料金だった時代に比べれば夢のようです。
CD-Rに焼くとかフォトストレージに落とすとか、複雑なことをやるよりも、写真をじゅうぶん撮れるだけの枚数SDカードを持参するのがいいと思います。もっとも、データのバックアップという意味では、CD-Rに焼いたり、フォトストレージにコピーしたりということも重要だと思われますが、私はやりませんでした。
ちなみに、私のデジカメは富士フイルム(FinePix F11)なので、記録媒体がSDカードよりも割高なxDピクチャーカードです。

クレメンティーナ:

早速のお返事ありがとうございます!
荷物は少ないほうがいいし、SDカードを持っていこうかなぁ、どうしようかなぁと考えていました。旅慣れたお二人はどうされていらっしゃるのかと思い、質問させていただきました。SDカードを持っていくことにしたいと思います。
私は、23日間でフランス(パリ)、スペイン(マドリード・バルセロナ)、イタリア(ルッカ・フィレンツェ・ローマ)をまわります。寒い時期ですが、長い休みがとれるので2月に行くことにしました。
初めての海外旅行なので、とってもドキドキしています。
旅行から戻ったら、ブログを書けたらいいなと思っています。(●^_^●)

>クレメンティーナさん
私たちも先月ヨーロッパに行って再認識しましたが、海外旅行で、「お金」「パスポート」と並ぶ必携品は「笑顔」です!
向こうの人は表情が豊かなので、日本人の感覚だとわざとらしいくらいの大げさな笑顔で、ちょうどいい感じです。にっこり微笑めば、たいていの人は大きな笑顔を返してくれるので、それだけで旅行が楽しくなります(女性の場合、若い男性に微笑みすぎるとかん違いされる場合もあるので注意は必要ですが)。
どの都市も見どころがたくさんあるので、いい写真がいっぱい取れそうですね♪ブログを楽しみにしています!

コメントを投稿

記事の新旧を問わず、コメントは大歓迎です。
ご質問、ご感想、壁紙のリクエストなど、お待ちしています。

2006イタリア・フランス旅行記(このカテゴリー)内の 全てのエントリー

Copyright (C) 2004-2008 Itsumo-Kokoroni-Europe. All Rights Reserved.