リヨン LYON
人口445,000人。歴史と美食の街。リヨン歴史地区は、1998年世界遺産登録。
8月23日。快晴。本日はリヨン観光。
7:00に、■■は朝風呂。
ホテルで朝食をとりましたが、昨日の夕食が重かったため、食欲が振るわずじまい。部屋はエレベーターの近くの218号室でしたが、防音が良く、室外の音は気になりませんでした。ちなみに、エレベーターは、イタリアのホテルのような手動でドアを開ける型ではなく、日本と同様の自動開閉タイプでした。
9:05、ホテル出発。
↑【左】朝のベルクール広場。 【右】フルヴィエールの丘のノートルダム聖堂。↑
ベルクール広場(Pl. Bellecour)から西へ進み、ボナパルト橋を渡って、リヨンの旧市街へ。
↑ソーヌ川に架かるボナパルト橋から見たリヨンの町並み。
リヨンは歩行者天国(歩行者専用道路)が多く、その意味では歩きやすい街でした。トラブール(Traboule)という名の抜け道を通ってみたり(織物の街リヨンでは商品を雨で濡らさないよう、路地と路地を結ぶ屋根付きの裏道・トラブールを造ったと、NHK『世界遺産 フランス縦断の旅』で紹介されていました)、ミニチュア博物館を覗き見したりしながら、世界遺産に指定されている歴史地区を散策。しかし、このフランス第3の都市は、■■や●●の目にはそれほど美しいものとは映りませんでした。
↑恐竜の博物館…ではありません!ミニチュア博物館にある精巧な作品の1つです。
↑【左】ミニチュア博物館の入口。 【右】これもミニチュアです。↑
「ジェノヴァやマルセイユのほうが、街が歴史を語ってくれる気がしたなぁ。」
「リヨン旧市街のフルヴィエールの丘の上に、ノートルダム・ド・フルヴィエールバジリカ聖堂があるけれど、どうする?」
「マルセイユのノートルダム聖堂からの眺望や、グルノーブルのバスティーユ城塞からの眺望を見たばかりだし、あえて行かなくてもいいと思うよ。」
「そうだね。それよりも、美食の街・リヨンで何か美味しいものを食べよう!」
…というわけで、旧市街のパン屋やデザート屋を何件か覗いてみましたが、価格はどの店も、アヴィニョンよりも少し高め。
↑リヨンのガイドマップの裏面にあったレストランの広告。
リヨンの観光案内所でもらったガイドマップの裏面に広告が載っていて、口コミでもなかなかの評判のポール・ボキューズ系列の、
target="_blank">ル・ノール Le Nordというレストランでランチをとることにしました。
↑【左】屋根付きの裏道・トラブール。 【右】レストラン、ル・ノール。↑
この店は、リヨンにあるボキューズ系列の5店舗---本店のほか、L’Est(東)、L’Ouest(西)、Le Sud(南)、Le Nord(北)---の中で、トラディショナルな格調高さがウリのレストラン。
地球の歩き方には要予約と書かれていましたが、12:00ちょうどに行ったら、予約不要ですぐに入店できました。テラス席と屋内のどちらが希望かを支給係にたずねられて迷っていたら、「タバコを吸いますか?」と聞いてくれました。「ノン。」と答えると、屋内のテーブルに案内されました。
メニューには今日の日付がプリントされていて、支給係は礼儀正しく、サービスもよくて上品なお店でした。タルタルステーキ15.5ユーロ(2,325円)。本日のランチ19.5ユーロ(2,925円)。
↑今日の日付(MERCREDI 23 AOUT 2006)が入った、ル・ノールのメニュー。
【右】高級感のある店内。↑
午後は、Le Nordから北に歩いてオペラ座や市庁舎を見ました。オペラ座のそばで、若いフランス女性に「50セントください。」と言われました。フランスでお金をせがまれたのは、この旅で初めてでした。もちろんあげませんでしたが…。
それからまた南に戻り、ル・ノールの近くのスーパーマーケット・モノプリで買い物。美食の町ということで期待したのです
が、残念ながらニースのモノプリと同じようなお惣菜コーナーは無く、ワインとモノプリオリジナルの缶詰を買いました。
ラビオリ缶詰(800g) 0.99ユーロ(148円)
ソーセージ&ザウワークラウト缶詰(400g) 1.09ユーロ(163円)
ワイン(コート・ドゥ・ローヌ) 3.29ユーロ(493円)
「モノプリ独自商品のジェノヴェーゼソースが超おいしかったから、缶詰もきっとおいしいはず♪」
「同感!そして、ローヌ川からわずか100mくらいの場所に位置するモノプリで、その川の名を冠した赤ワインを買ってみよう♪」
↑【左】建築家、ジャン・ヌーヴェルが手掛けたオペラ座。 【右】市庁舎。↑
↑【左】共和国広場。 【右】リヨンは快晴。↑
ベルクール広場から少し北に行ったところに、マルセイユで宿泊したキッチン付きホテル(Citadines Apart'hotel Marseille Centre)と同系列の、Citadines Lyon Presqu'ileがあったので、立ち寄って部屋を見せてもらいました(←ひやかしではなく、あくまでも今後の参考のために)。リヨンのCitadinesホテルは1泊1室98ユーロもするわりに、マルセイユのCitadinesホテル(1泊1室64ユーロ)よりも内装が古く、少し期待外れでした。
15:10、自分たちのホテルに戻り、しばらく部屋の中でまったり過ごしました。
16:50ごろ、明日の電車のダイヤを調べてもらうため、リヨン・ペラシュ駅のインフォメーションに行きました。明日は、リヨン → ル・ピュイ → クレルモン・フェラン → ブールジュと、フランス中部の都市を転々と訪れる予定なので、ダイヤを把握しておく必要があったのです。フランス国鉄のインフォメーションでは、目的地までの詳細な時刻表をプリントアウトしてくれるので便利。フランス語がしゃべれなくても、メモ帳に出発地と目的地を書けば、片言の英語で十分通じました。
↑テレビクルーが、リヨン・ペラシュ駅の構内で撮影をおこなっていました。。
↑【左】ペラシュ駅の天井。 【右】日本の漫画は新旧を問わず人気。↑
ちなみに、電車の運行時刻は自動券売機でも調べることができますが、フランス国鉄(ANCF)の自動券売機は、イタリア国鉄(Trenitalia)の自動券売機に比べて、文字を入力したときの処理能力が遅いのと、意外にクセがあるのが難点。
リヨン・ペラシュ駅の構内では、テレビ局のクルーが駅構内で撮影をしていました。
17:30、再び自分たちのホテルに戻りました。■■たちが泊まるレベルのホテルにしては珍しくサーモスタットが付いている洗面所に熱湯を貯めて、モノプリで購入した缶詰を温め、お皿、フォーク、缶切、ワインオープナーをフロントで借り、部屋で夕食♪
↑【左】リヨン・ペラシュ駅の南口。 【右】ホテルで優雅なひととき。↑
「このワイン(コート・ドゥ・ローヌ)は、フランスで飲んだワインの中でいちばん美味しいよ♪」
「ラビオリも上品な味がするね♪」
「ソーセージとザウアークラウトもいけるよ♪」
残念ながらリヨンは、フランスリーグ史上初の5連覇を成し遂げた地元のサッカーチーム、オリンピック・リヨンが繰り広げるサッカーほど魅力的な街ではありませんでした。この日は、1ヶ月旅行の中で、最も密度の薄かった日とさえ言えるかもしれません。
トレヴィの泉(ローマ)から始まった■■たちの旅行もあと1週間。ぼんやりしていた最終目的地(?)のエッフェル塔の姿が、ロサ・モタの後ろ姿よろしく見えてきました。
明日は朝早いので、20:30就寝。
20:30というと、まだ外が暗くなる前でした(笑)。