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2006年08月02日

02) ローマ → サレルノ

ローマ ROMA

 8月2日(水)。7:45、起床。

「昨夜は布団をかけなくても眠れるくらいの暑さだったね。」

ホテルの朝食ホテル入口
↑【左】自室での朝食。  【右】ホテルはこのビルの5階。↑

 8:00に、昨日とは別のフロントの人が、質素な朝食(コンチネンタル)を部屋に持ってきてくれました。海外ホテルで部屋食なのは、今日が初めて。Hotel Dell'Urbeには食堂がないため、必然的にみな自室での食事になるようです。
 この日は、ローマで2人がまだ行ったことのない場所を巡り、午後は電車でサレルノまで行く予定。9:35に、荷物を部屋に置いてホテルを出発しました。

TERMINIメトロ
↑【左】テルミニ駅構内の地下。  【右】メトロのA線に乗って出発。↑

 テルミニ駅の地下は、途中までは化粧品や軽食などのショップが並んでいてとてもスタイリッシュですが、メトロ乗り場に近づくと いきなり壁と床が汚くなり、そこから冷房がなくなるのでもぁ~んとした熱風を感じるようになってしまいました。
 ローマのメトロは■■が訪れた6年前よりだいぶきれいになっていて、広告などが映る液晶モニターがついていました。メトロA線でテルミニ駅から4駅乗車し、フラミニオ駅で下車。
 ポポロ広場の東側にある坂(壁面になぜかスフィンクスがいます)と階段を登り、ピンチョの丘へ。ピンチョの丘から西を見渡すと、ポポロ広場はもちろん、ヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂が目に入ります。

朝のポポロ広場朝のポポロ広場
↑朝のポポロ広場は、人影もまばら。↑

ピンチョの丘からの眺望
↑ピンチョの丘に登り、西側を眺めました。

 それから、ポポロ広場に戻り、南に3つに分かれた道のうち、向っていちばん右側のリベッタ通りを歩いて、ベルニーニの噴水で有名なナヴォーナ広場に到着。

ナボナ広場ナボナ広場
↑【左】ナヴォーナ広場に着きました。  【右】石の質感を活かしたベルニーニの彫刻。↑

光と影のローマサンタンジェーロ橋
↑【左】ナヴォーナ広場噴水前。  【右】サンタンジェロ橋でいちばん麗美な彫刻。↑

 その後、たくさんの彫刻が並んでいるサンタンジェロ橋を通ってテヴェレ川を渡り、サンタンジェロ城へ。余談ですがここは、『ジョジョの奇妙な冒険』という漫画で、主人公と最後の敵が戦った場所です。


↑サンタンジェロ橋とサンタンジェロ城。

 ローマは車の交通量が多いため、地図で見ると近そうでも、実際に歩くと車道を横断するところが多くて意外に時間がかかります。しかも日差しは朝からとても強く、2時間ほど歩いたら2人ともかなり疲れました。

「手ぶらで歩いてもこんなに疲れるのに、今後リュックを背負っての移動は大丈夫かな~。」

 サンタンジェロ城のそばの教会からタキシードの新郎と、ウェディングドレス姿の新婦が出てきて、■■たちと同じ方角へ歩いていました。メトロA線のレパント駅からテルミニ駅まで乗車すると、なんとその新婚夫婦も汗だくになってメトロに乗っているではありませんか!?しかも無表情で、どちらかというと気まずい雰囲気の新婚夫婦。要らぬお世話ですが、少し2人の先行きが心配になりました。
 12:20、パスタリート・ピッツァリートPastarito Pizzaritoというレストランで昼食をとりました。

 ピッツァ・プロシュート・フンギ 6.3ユーロ(945円)
 ピッツァ・マルゲリータ 4.6ユーロ(690円)
 白ワイン 500mL 3.7ユーロ(555円)
 (上記の料金に、サービス料10%が別途必要)

「あれ?マルゲリータにバジルが乗っていないね。」
「これじゃぁイタリア国旗の色にならないよ。」

 ●●が店員にバジルが乗っていないと言うと、店員は別の皿にバジルを乗せて持ってきてくれました。

プロシュート・フンギマルゲリータ
↑【左】きのこの風味がよい、プロシュート・フンギ。  【右】マルゲリータ。↑

「うん。やっぱりこの味だね~♪」
「マルゲリータを食べないと、イタリアに来た感じがしないよね♪」

 白ワインは微炭酸でよく冷えていて美味しかったです。ただ、■■が訪れた6年前に比べて、物価はかなり高くなっていると感じました。
 レストランを出て、荷物をとりにホテルまで戻り、それからテルミニ駅へ。駅の窓口でローマからサレルノまでの切符(1人26.6ユーロ、3,990円)を購入。
 14:45ローマ出発予定の電車(インテルシティ・プラス)は、イタリアらしく15分遅れて15:00出発し、16:50に終点のナポリ到着。

 ここナポリ・チェントラーレ(中央)駅の構内で、カンパーニャ・アルテカードを購入しました。
 カンパーニャ・アルテカードは全部で3種類ありますが、■■たちが購入したいのは『3 giorni_days >tutti siti_aii sites』というタイプ(1人25ユーロ、3750円)。これは、カンパーニャ州(ナポリ、サレルノ、アマルフィ、ソレント、パリヌーロなど)の鉄道、バス、一部フェリーなどが3日間乗り放題になり、更にナポリの王宮や美術館などが2ヶ所無料で入場できるようになるおすすめアイテムです。■■と●●は明日から3日間(8月3日から5日)、このカードを使ってカンパーニャ州を移動する予定。


↑【左】ローマからナポリまでのインテルシティ・プラス車内。  【右】親切なカード売り場の男性。↑

 カンパーニャ・アルテカードは、サレルノでもおそらく購入できるはずですが、万が一購入できないとかなりの痛手になってしまうため、確実に購入できるナポリ・チェントラーレ駅の構内にある特設売り場(18:00まで営業)で買うことにしたのです。クレジットカード不可で、現金のみ。この売り場の人がとても親切で、■■が「これからサレルノに行き、8月5日にナポリに戻ってくる予定です。」と伝えると、「困ったことがあったら電話してね。」と言い、自分の電話番号をメモに書いて渡してくれました。
 ナポリ・チェントラーレ駅17:34発の電車は、低床式の新型車両。その名は『ミヌエット』。2004年以降、イタリア国鉄のローカル路線を中心に導入されはじめたこの車両。加速時にギューンとかなりうるさい音が出ますが、車内はとてもきれいでした。18:04にポンペイ駅停車。そして、18:36サレルノ駅到着。

低床式電車アルベルゴ・サレルノ
↑【左】ナポリからサレルノまでの列車。  【右】ホテル(アルベルゴ・サレルノ)の部屋。↑

サレルノ SALERNO

 そして、サレルノ駅から徒歩3分でホテルに到着。本日のホテルは、ALBERGO SALERNO(アルベルゴとは、民宿というような意味)。ここは、予約サイトを介さず、日本で●●が直接メールでやり取りをして予約したホテルです。共同バス・共同トイレで、1泊1室42ユーロ(6,300円・朝食なし)。フロントの中年男性はコワモテですが、●●とメールのやりとりを全て行っていたのはこの人。メールの内容をきちんと憶えている律儀な一面があります。メールには、「小さなタオルは貸せるけれど、大きなタオルを貸すことはできません。」と書いてありましたが、実際に部屋に置いてあったタオルは、からだを拭くのに十分な大きさのタオルでした。カンパーニャ(アマルフィ海岸 及び パリヌーロ)観光の拠点として、サレルノのこのホテルに2泊するので、ひと安心。

 ホテルに荷物を置き、19:00サレルノ散策に出かけました。中級リゾート地という雰囲気がただようサレルノ。観光客がたくさん。

サレルノの海岸バー・ジェラッテリア・ネットゥーロ
↑【左】サレルノの海沿いを散策。  【右】Bar Netturoは大にぎわい。↑

 地球の歩き方に掲載されていた Bar Gelateria Netturoという店のジェラートを買いにいくと、大勢の客でひしめきあっていていました。ピスタチオ&バナナの中サイズ ジェラートが1.7ユーロ(255円)。この店は、ピスタチオ味がとても美味しかったです。しっかりとしたナッツの味と風味が抜群で、他の都市で食べたピスタチオ味のジェラートとは、格段の差がありました。

 20:38にホテルに戻りました。共同バスルーム(内鍵がかかるので他人が入ってくる心配はありません)で汗と埃を落としたあと、早めに就寝しました。。

カンパーニャアルテカード
↑カンパーニャ・アルテカード。

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コメント (2)

こんにちわ。コメント、ありがとうございました。
ローマからシェナ、ピサなどにいらっしゃったんですね。
私もやはりローマからバスでフィレンツエまで行きました。
残念ながら、ピサにはとうとういけませんでした。

ローマのピンチョの丘、ポポロ広場、懐かしいです。
私もこのあたりを舞台にしたイタリアの小説についてウェブに書きました。
お時間のあるとき、ご覧いただければ幸いです。

小説 『死の勝利』
http://www.01.246.ne.jp/~yo-fuse/bungaku/death/death.html

では、また。

>雄平さん
『死の勝利』のご紹介、ありがとうございました。
出版当時、多方面への影響力が絶大だった名著なのですね。
私たちが訪れたときは、ポポロ広場のオベリスクは修復中で、まさにブロークン・オベリスクでした。

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