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2006年08月06日

06b) ナポリ → 船中泊

ナポリ NAPOLI

 午後は、ナポリを観光しましたが、一度失った流れを取り戻すことは想像以上に難しく、災難続きでした。日曜日なので、スーパーマーケットや、行きたいと思っていたレストランが閉まっていたり、■■たちが歩いている歩道のすぐそばのガードレールに乗用車が激突してきたり(しかも運転していた中年女性は、激突したあとに窓から顔を出して何かを怒鳴っていて怖かった)、この旅で初めての雨が17:00頃から降ってきたり、メトロで子供に「マンジャーレ!」と連呼されてアメをたかられたり…。

卵城
↑卵城。砂浜ではなく、岩のビーチで楽しむナポレターナたち。

 この日のナポリでよかったのは、たまたま路線バスに乗ったら到着したヴィットリア広場そばから、卵城(Castel dell'Ovo)を見ることができたことと、マクドナルドのCono(ソフトクリーム、0.5ユーロ、75円)が非常に上品な味で美味しかったことくらいでしょうか。

 夕立の合間をぬって、17:40にSchilizzi Hotelに戻りました。預かってもらっていた荷物を受け取りましたが、パレルモ行きフェリーの出発までは時間があり、まだ雨もやんでいないので、「1時間ほど食堂にいてもいいですか?」とフロントの女性に尋ねると、微妙な間のあと「OK!」と言われました。その女性は、食堂のテレビをつけたあと、冷蔵庫の中にある朝食用のジュースを紙コップについでくれました。

キン肉マン2世 テレビは、夕方なのでニュースは放送しておらず、『カンパーニャTV』というチャンネルに回したら、おじさん4人が裸で踊っている番組をやっていました。「く…。」
 また、アニメのチャンネルではキン肉マン2世(ULTIMATE MUSCLE)を放映していました。

 19:00、夕立はあがり、フロントでお礼を言ってから、フェリー乗り場へ。パレルモ行きフェリーの乗り場は、カプリ島行きの乗り場の北側にあるので更にホテルから近く、水溜りを避けながら歩いて5分で着きました。

 チケット売り場の男性は、19:00からフェリーに乗れると言っていたのですが、いっこうに乗れる気配はありません。すでに、乗客はいっぱい集まっていて、中には犬といっしょにフェリーを待っている人もいました。

『8月6日(日)20:45ナポリ発 → 7日(月)6:00パレルモ着』


↑Tirrenia社の豪華客船。これに乗ってパレルモ(シチリア島)へ!

 結局、超大型フェリー(Tirrenia社)は、19:30にナポリ・ベヴェレッロ港到着。フェリーに客が乗り始めたのは19:50。幸い最初のほうに乗ることができました。まずはフェリーの中をエスカレーターで昇りました。まだ部屋も決まっていないので、係員にどこに行けばいいのかを尋ねると、「あっちにレセプションがあるよ。」と説明されました。フェリーの中に、エスカレーターばかりか、レセプションまであるとは驚きでした!
 レセプションに行ってチケットを見せると、341号室のカードキーをくれました。シャワーつき。テレビはなし。なぜかベッドは4つ。


↑【左】フェリー内のレセプション。  【右】341号室。内側の部屋なので窓はありません。↑

 船内は、カーペットや階段のつくりなどが美しく、バー、レストラン、ゲームセンター、お土産屋、映画ルーム、休憩室などがあって、まるで高級ホテルのよう。


↑【左】これまでに泊まったどのホテルよりも豪華でした♪


↑【左】休憩室。  【右】雰囲気のよいバー。↑

「タイタニックみたいだね♪」
「想像してたよりも、はるかに豪華だね♪豪華客船だ!」

 思わぬフェリーの豪華っぷりが、カプリ島で青の洞窟に入れなかったショックをだいぶ癒してくれました。

「ついてないことが多い1日だったけれど、ジュースをくれる優しい人がいたり。いい国だね♪」
「白の洞窟と、緑の洞窟は見れたしね♪」
「きれいだったね~。」

 日本のフェリーと違って、個室のない乗客には、雑魚寝のスペースもありません。乗船開始後しばらくすると、そういったシートや寝袋持参の乗客が、休憩室や廊下(通行の邪魔にならないところ)などの場所を確保し始めました。

 また、セルフサービスのレストランは、20:30を過ぎると長蛇の列ができていました。


↑【左】こちらは貨物船。  【右】暮れゆくナポリの丘。↑

 Tirrenia社のフェリーは、20:45出発の予定でしたが、時間が過ぎても乗り切らない車(自家用車を積んでパレルモに行く客)が多数あり、結局21:50出発。
 (おそらく)出発が遅れるというアナウンスは何回かありましたが、出発のアナウンスはなく、汽笛がその合図だったようです。

 セルフサービスのレストランは、22:00までは長蛇の列が続いていましたが、22:40に行ってみたらほとんど列がなくなっていたので入りました。すでに、メニューのうちのいくつかは品切れになっていました。


↑【左】レストラン。  【右】ペースト・ジェノベーゼのトレネッテとビール。↑

 Trenette al Pesto(パスタ) 4.5ユーロ(675円)
 Nastro Azzurro(ビール) 2.3ユーロ(345円)
 コペルト(席料) 0.5ユーロ(1人75円)

 パスタは、無難な味でした。トレネッテTrenetteとは、リングイネに似たジェノヴァ産のパスタ。Pesto(Pesto Genovese)については、この旅行で最も魅力的な味の1つであり、今後の旅行記でも幾度となく登場するので、またの機会に説明します♪
 この日は23:00がラストオーダーだったようです。この時間以降は客が増えず、ゆったりと食べることができました。


↑【左】ヴェスヴィオ火山ともお別れ。  【右】フェリーは、ティレニア海を南下。↑

ティレニア号
↑【左】夜の甲板は、Tシャツ1枚では寒かったです。

「さて、明日は何時にパレルモに到着するのかな?」
「予定では朝6:00だけど、また遅れるかもね。」
「青い洞窟~見えぬなら 青いTシャツ着て~♪ いいじゃないか~客船は君のもの♪」

 宇多田ヒカル『Colors』のメロディで替え歌を歌う2人に、もう悲壮感はありませんでした。

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 豪華客船で目指すシチリア島。明日はこの旅で最南端の街に到着します。

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コメント (7)

青の洞窟は目前でダメとは残念でしたね
でも フェリーは優雅な気分でよいですね~
今日はここまで 続きはまたにします

青の洞窟は非常に残念でしたが、2人ともまたいつか挑戦しようと前向きに考えています。
『いつもこころに青の洞窟』かも知れません♪

続きを読みにきました
ナポリの人は親切だったのですね
それはよかったです

青の洞窟はそう お二人ならまたの楽しみにできそうですね

ツアーの添乗員さんも ダメな人は3回来てもダメとか
お二人のように直前でダメになることもあるなどと言われて
ました
私たちほど 早く入れたのは初めてだそうです
このために3日かける人もいるらしいし
入りやすい月に来てもダメとか 確立の低い時でも入れる
事もあるとか 運ですよね~

りょう:

今度、南イタリアに行く予定なんですがナポリからパレルモまでフェリーでいくらかかりましたか?
あとどのように予約したのか教えていただければありがたいです。

りょうさん、はじめまして!
コメントありがとうございます。
Tirrenia社のフェリーは、DECKは(2人で)約101ユーロ。
CABINは(2人で)約157ユーロでした。
日本で事前予約はせず、ナポリの窓口で購入しました。
http://travel.macbb.com/blog/2006/08/napoli.html
上記アドレス↑の8月5日の旅行記に、ナポリ→パレルモ間フェリーのチケット購入に関する詳細を記してありますので、ご参照ください♪

りょう:

ありがとうございます!!

旅のプラン作りにとても参考になります!!
また何かわからないことあったらよろしくお願いします♪

りょうさん
また質問がありましたら、遠慮なさらずにしてください♪
それでは、良いご旅行を!

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