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2006年08月25日

25a) ブールジュ → トゥール → アンボワーズ → ブロワ

ブールジュ BOURGES

 8月25日(金)。5:48、起床。
 本日は、トゥールを拠点とし、ロワール地方の古城めぐりをする予定。
 6:22にホテルをチェックアウトして外に出ると、空は真っ暗。朝は冷えこみが強く、長袖を着いてても肌寒いくらいでした。駅の東側に、立方体のオブジェが輝いていました。ブールジュでいちばん美しかった光は、このオブジェかもしれません。

ブールジュの光線路は続くよ
↑【左】美しき光の街、ブールジュ。  【右】線路の枕木は左右独立方式。↑

 ブールジュ駅 6:35発 → トゥール駅 8:16着

トゥール TOURS

人口約132,000人。ロワール古城めぐりの拠点。

 電車は、定時(8:16)にトゥール駅到着。なかなか大きな駅から外に出てすぐ右側、横断歩道を1つ渡ったところに、本日のホテル、Hotel de L'Europeがありました。駅から徒歩1分弱。

「このところ、駅から近いホテルばかりで楽だね~♪」


↑【左】トゥール駅に到着。  【右】いかつい外観のトゥール駅。↑

 ホテルのフロントにいたのは、やや痩せた30台女性。お堅い感じかと思ったら、部屋の鍵を渡すときに「ポォーーン!」と意味不明な大声を発したので、●●はちょっと焦りました。
 意味不明といえば、Hotel de L'Europeのホームページのホテルポリシーに『チェックイン 21:00』と記載されていますが、これは明らかな誤りでしょう。この日は、朝の8:30でしたが、部屋が空いていたのでチェックインできました。
 407号室は、ベッドが3つあってとても広く、駅と駅前広場が窓から一望できるデラックスルームでしたが、トイレの鍵が壊れていて開かなかったので、泣く泣く別の部屋に変えてもらいました。
 変えてもらった210号室は、ダブルベッドが1つだけで、窓からはアダルトショップが見えました。でも、407号室よりもきれいな(改装したばかりの)バスタブがあったので、2人ともニコニコ♪ これで2人1室1泊46.2ユーロ(6,930円)なら、悪くありません。

ホームページやバウチャーには『館内設備:シャワー』と書かれていたのに、浴槽があるとはラッキー!」
「バスタブ付きの部屋は、マルセイユ、アヴィニョン以来、3度目だね~!」

TOURS駅全景
ホテルの窓から見えた、トゥール駅。

HOTEL TOURSホテル室内
↑【左】なんとなく、ストックホルム?  【右】ホテルの407号室。↑

 さて本日は、●●念願の、ロワール地方の古城めぐり
 これから訪れる予定の場所は、アンボワーズ(アンボワーズ城とクロ・リュセ)、ブロワ(ブロワ城)、シュノンソー(シュノンソー城)。各都市の位置関係は、上の図のようになっていて、トゥールからアンボワーズ&ブロワ方面行きの電車と、シュノンソー方面行きの電車は別路線なので、必然的に、片方を午前中、そしてもう片方は一度トゥールに戻ったあと電車を乗り換えて午後に訪れるプランとなります。

ロワール古城巡り
↑ロワール古城めぐりのパンフレット。

 時刻表とにらめっこした結果、午前中にアンボワーズ&ブロワを訪れ、午後にシュノンソーを訪れるほうが効率が良いことが分かったので、以下のようなプランにしました。

 トゥール駅 9:03発 → アンボワーズ駅 9:21着
 アンボワーズ駅 11:19発 → ブロワ駅 11:40着
 ブロワ駅 12:44発 → トゥール駅 13:25着

 トゥール駅 16:33発 → シュノンソー駅 17:02着
 シュノンソー駅 18:24発 → トゥール駅 18:50着

 この日もフランスレイルパスを使用しているので、電車は乗り放題。しかもいちいち切符を購入する手間が省けて便利。

アンボワーズ AMBOISE

人口約12,000人。レオナルド・ダ・ヴィンチ終焉の地。

 207号室にリュックを置き、ホテルを出発。トゥール駅を9:03始発の、パリ・オステルリッツ駅行電車は予定どおり運行し、9:21、アンボワーズ駅に到着。

ロワール古城の位置関係アンボワーズ城
↑【左】ロワールの古城位置関係図(■■作)。  【右】ロワール川対岸にアンボワーズ城。↑

 アンボワーズ駅前は閑散としていましたが、とりあえず「シャトー(城)?」と聞きながら歩いていけば無問題。少し進むと、長い橋の向こうにアンボワーズ城が見えてきました。駅からアンボワーズ城の近くまでは、徒歩20分。

「古城といえば、緑の芝や庭園に囲まれて、大きな城だけがデーンとそびえ立っているイメージを持っていたけれど…。」
アンボワーズ城は、今も人が住んでいるであろう家々に囲まれて存在しているんだね。」

ダ・ヴィンチの墓碑があるアンボワーズ城
↑ルネッサンスの粋を集めたアンボワーズ城。

 アンボワーズ城の内部は小さな町のようになっており、意外に知られていませんがこの中にレオナルド・ダ・ヴィンチの墓碑があります。ただし、彼の遺骨は現在行方不明(無くなった理由は諸説粉々ですが、真相は不明)。

 ■■たちは城内には入らず、レオナルド・ダ・ヴィンチが没した場所であるル・クロ・リュセを目指しました。アンボワーズ城沿いの道(Rue Victor Hugo)を歩くこと7分、緩やかな上り坂が終わるところにあったル・クロ・リュセ。ちなみにこのル・クロ・リュセとアンボワーズ城は、地下道でつながっていたとの説があります。

クロリュセレオナルドダヴィンチ終の棲家
↑【左】通りから見たル・クロ・リュセ。  【右】芝生が広がるダ・ヴィンチ・パーク。↑

レオナルド・ダ・ヴィンチが晩年を過ごし、そして没した場所
↑レオナルド・ダ・ヴィンチが晩年を過ごし、そして没した場所、ル・クロ・リュセ。

ダヴィンチ庭園の芝生ルクロリュセ
↑【左】数々の展示物。  【右】ル・クロ・リュセの入口。↑

 ル・クロ・リュセの館内部はかなり広く、ガイドブックによっては『クロ・リュセ』という名で紹介しているのも納得。

モナリザあり
↑ダ・ヴィンチはこの部屋で、自らの最後の晩餐を飾ったのでしょうか。

DE VINCIダヴィンチのベッド
↑ル・クロ・リュセに足を踏み入れれば、16世紀にタイムスリップ!↑

 館内の展示は視覚的に楽しめるものが多かったです。モナリザのレプリカや、ドクター中松もびっくり(?)の発明品の数々。いたるところに隠されているであろう、黄金比の長方形(辺の比率が1:1.618の長方形)を探すのもまた一興。
 観光客だけでなく、フランス学童の姿が散見されました。

ダ・ヴィンチクルーの館
↑【左】軍事利用のための発明品。  【右】ル・クロ・リュセ(別名:クルーの館)の1階。↑

ダヴィンチ設計の自転車
↑【左】ダ・ヴィンチの設計図をもとに作られた自転車。後ろの板は、黄金比?

 また、ル・クロ・リュセ館内を順路に沿ってひととおり見たあとは、広大な庭園(ダ・ヴィンチ・パーク)が■■と●●を待っていました。芝生や森林、川に混じってダ・ヴィンチの発明したものが多数置かれていました。庭園は手入れが非常によく行き届いて、どこまで続いているのかも分かりづらいほどの広さでした。

ダヴィンチパークのお土産屋クロリュセ
↑【左】庭園の奥にはお土産屋。  【右】ル・クロ・リュセをバックにひと休み。↑


↑【左】これを回していたら、手のひらがが真っ黒に汚れてしまいました。

「ダ・ヴィンチがここに住んでいたという事実。ル・クロ・リュセを訪れたファンは、そこにシビれる、あこがれるゥ!…って心境なんだろうね。さすがダ・ヴィンチ!おれたちにできないことを平然とやってのけるッ!」
「漫画の読みすぎよ♪」

 ダ・ヴィンチ・コードのブームに乗じてか、入館料は高く、1人15ユーロ(2,250円)でした(ル・クロ・リュセ館内だけでなく、ダ・ヴィンチ・パークも含んだ値段です)。今後も、徐々に値上げされるかもしれません。10:00から10:50までル・クロ・リュセを観光したあと、鉄道駅へ戻りました。

砲台アンボワーズ
↑【左】森の中の展示物。  【右】アンボワーズの街並み。↑

 ■■は、ブロワ行きの電車の出発時刻は11:29だと勝手に勘違いしていましたが、実際には11:19出発でした。運よく11:17に駅に着いたので、事無きを得ましたが、これを逃したら1時間以上待つことになる上、今日のプラン自体が成立しなくなってしまうところでした。旅に慣れてきた油断からくるイージーミスほど怖いものはありません。

アンボワーズ城
↑ダ・ヴィンチにあやかって、アンボワーズ城を黄金比(1:1.618)にトリミング。

にほんブログ村 旅行ブログへ アンボワーズのル・クロ・リュセを満喫したあとは、ブロワ城とシュノンソー城を訪れました。ランキングに協力してくださる場合、こちらの文章をクリックしてください。

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コメント (4)

はじめまして。
実は、何度も見に来ていますが、はじめてコメント書きます。

くるたびに、常にずばらしいと感心していること、、、
ブログを使っていながら、時系列順に旅行記を読めるように工夫されていることです。
普通は、ブログで旅行記をつくると、新しい部分が上にきて、たいへん読みにくいです。加えて、ブログの場合、余計な部分がいろいろくっついていることも読むにくくしている一因です。
それを、うまく解決されているなぁというのが、いつも思っていることです。
自分の場合は、その点はあきらめて、旅行記は普通のホームページでつくり、ブログのほうでは、1回1回、読みきりでいろいろな旅行ネタを扱うという方法をとっています。

とんびさん、はじめまして。
コメントありがとうございました♪
当ブログは最初にポルトガル旅行記をつくり、それから徐々に他の旅行記を増やし、現在に至っています。独学で少しずつ改良しているところですが、お褒めいただき光栄です♪
とんびさんのホームページとブログ、さっそく拝見させていただきました。写真なし、テキストだけのトップページは、内容に自信があるからこそでしょう(^o^)。
とんびさんのフランス旅行記(1993年)、ポン・デュ・ガールの最上部が自由に歩けるようになっていたのには驚かされました。
それでは、これからもよろしくお願いいたします。

お使いになっているブログは、古い記事を置くという設定もできるようになっているのですね。さらに、後日に、投稿の日と旅行の日をあわせるよう修正をなさっていることがわかりました。

今、旅行記のメインサイトは、レンタルサーバを使っているのですが、容量がだんだん少なくなってきています。いづれは、さらに容量を増やさねばならなくなるのですが、その対応策のひとつとして、こちら様と同じように、古い記事を上に置くことができる無料ブログを活用する手があるなぁと思いました。

現在使用中のブログは新しい記事が必ず上にくるようになっていますし、仮に、古い順に並べる設定が可能であっても、今までのアップ分もあるので、途中で変更するわけにはいきません。だから、メインサイトの中の一部の旅行記を、古い記事が上にくるような設定が可能なブログを使うということならできるだろうと思ったわけです。

こんなことを考えることができたのも、こちら様のおかげです。サイト運営上、とても参考になりました。ありがとうございます。

(想い出がいっぱい様の新着の紹介で、こちら様と自分のところが一緒に掲載されていました。なんだか、とても親しみを感じました。)

するどいご指摘、ありがとうございます♪
ここまで的確に当サイトを分析されたのは、とんびさんが初めてです!
当サイトは、XREAプラスという有料サーバー(2000MB)に、独自ドメインを対応させています。そして、Movable Typeというブログ・ソフトをインストールして使用しています。
初期設定に手間がかかるのが難点ですが、いちどシステムを構築すると、更新が楽なのがメリットです。
…とはいえ、今も試行錯誤している段階ですが、私がいちばん留意しているのは、初めてサイトを訪れた人(あるいは久しぶりに訪れた人)に、できるだけ迷わず旅行記を読んでもらえるようなインターフェイスにすることです。おそらく、とんびさんも同じお考えなのではないでしょうか。
P.S.おっしゃるとおり、『想い出がいっぱい』に並んで表示されていますね♪

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