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2006年08月20日

20a) アルル → アヴィニョン → タラスコン → ニーム → オランジュ

アルル ARLES

 8月20日(日)。
 この旅行第20日目の朝は、アルルのホテルで迎えました。天気は快晴。

 今日は日曜日なので、スーパーマーケットやお店は閉まっているところが多いと予測し、フランスレイルパスを使ってできるだけいろいろな街を観光することにしました。まずはホテルをチェックアウトし、荷物をすべて持って電車でアルルからアヴィニョンへ。アヴィニョンは、アルルよりもローヌ川の上流(北)へ向かうこと約30kmの場所にあります。
 アルル駅 7:56発 → アヴィニョン・サントル駅 8:14着。

アヴィニョン AVIGNON

人口85,935人。演劇祭で有名な、城壁と文化と芸術の町。法王庁宮殿やサン・ベネゼ橋などのあるアヴィニョン歴史地区は、1995年世界遺産登録。

アビニョン・サントル駅寺院
↑【左】アヴィニョン・サントル駅。  【右】ホテル近くのサン・マルティアル寺院。↑

 アヴィニョン・サントル駅から、本日から2泊する予定のHotel Alizeaまでは、徒歩わずか3分。フロントの中年男性は、アジア・中近東・アフリカ・ラテンの全ての要素を兼ね備えた外見の持ち主でした。朝から妙にハイテンションで、飲酒しているのかと思いましたが、実際は陽気な性格なだけのようでした。
 荷物をフロントに預けて、タラスコンへ出発。

 アヴィニョン・サントル駅 9:03発 → タラスコン駅 9:16着

タラスコン TARASCON

人口12,991人。

 タラスコン。少し間の抜けた響きのこの町には、際立った名所はありません。ぶらり途中下車の旅。閑散とした駅前を通り、当てもなく歩いていると、HRという名のブーランジェ(BOULANGER、パン屋という意味)があったので、アップルパイ(1.23ユーロ、184円)を購入。


↑【左】タラスコン駅。  【右】HRという名前のパン屋さんは、日曜日もOPEN。↑


↑【左】檻の中にいた虎。  【右】シャトー・ド・タラスコンと、サーカス小屋。↑

 それを食べながら、シャトー・ド・タラスコン(タラスコン城)へ向かって歩いていくと、シャトー・ド・タラスコンのすぐそばに、仮設のサーカス小屋がありました。象、馬、虎などがいましたが、暑さのためか、虎は明らかに元気がありませんでした。

タラスコン城タラスコンの怪物タラスク
↑【左】男性的なタラスコン城。  【右】伝説の怪物タラスク。↑

 タラスコンという町の名前は、伝説の怪物タラスクに由来します。タラスクは、上半身は山猫、下半身は魚の、カメに似た怪物。シャトーのそばに、大きなタラスクの石像がありましたが、まるで『デビルマン』に出てくる悪魔のような御姿でした。

 タラスコン駅 10:24発 → ニーム駅 10:48着

ニーム NIMES

人口137,740人。アクセントのきいた街。

 ニーム観光は、ニーム駅を出て、北方向に向かって歩き出すことから始まりました。まずはシャルル・ド・ゴール広場のプラディエの泉。


↑【左】シャルル・ド・ゴール広場のプラディエの泉。  【右】裁判所。↑

ニームの円形闘技場
↑ニームの円形闘技場。133m×101m。

 そしてそこからすぐに、保存状態ではアルルの円形闘技場を上回り、フランスNo.1と言われている円形闘技場(Les Arenes)に着きました。縦幅133m、横幅101m、高さ21mの、この円形闘技場。絶えず修復しているにせよ、保存状態が良すぎて、なんだか2000年前のものとは思えませんでした。


↑【左】F・スタルクがデザインしたニームの紋章。  【右】マルシェ広場のワニ。↑

 続いて、マルシェ広場へ。ニームのシンボル、ヤシの木につながれたワニの像がありました。


↑サン・ポール教会。


↑【左】サン・ポール教会内部。  【右】現代美術館のカレ・ダール。↑

 そして、大通り(Boulevard Victor Hugo)に出て北上すると、サンポール教会がありました。こここは、観光名所というわけではありませんが、ヨーロッパの日曜日の教会というものは、他の場所とは違った趣きがあっていいものです。
 そしてさらに北へ行くと、大通りを挟んで、東にメゾン・カレ、西にカレ・ダールがありました。
 メゾン・カレは、西暦5年頃に、アウグストゥス皇帝の2人の甥、ガイウスとルシウスにささげられた神殿。


↑【左】2000年の歴史を持つメゾン・カレ。  【右】ニームの歴史はメゾン・カレと共に。↑

 そして、カレ・ダールは、1993年に、パリのポンピドゥー・センターをイメージして建てられた現代美術館。プロヴァンスの青空に映えるよう、白を巧みに用いたシンプルな建造物でした。

カレダール
↑【左】カレ・ダールの美術品。  【右】カレ・ダールの上階にあるカフェ。↑

 それから西方向へ向かって歩き、フォンテーヌ庭園へ。
 ひととおり観光が終わったあと、ショッピングセンター内のマルシェに行き、昼食を購入して食べました。


↑【左】フォンテーヌ庭園。  【右】庭園内のローマ遺跡・ディアヌの神殿。↑


↑【左】緑の多いニーム。  【右】お惣菜のブースが多かったマルシェ。↑

 『アクセントのきいた街』。
 これが、ニームの観光案内所でもらったガイドマップに載っていた、ニームのキャッチフレーズです。珍しく日本語版(Japonais)のガイドマップがあったのでニームに親しみを覚えたのもつかの間、『アクセントのきいた街』とは、なんと貧弱なキャッチフレーズなのでしょう。はじめはそう思いました。
 しかし、よくガイドマップを読んでみると、ニームは、Nimesという綴りの『i』の上にアクセント記号『^ (アクサン・シルコンフレクス)』をつける、フランスでも珍しい街だとのこと。

 2人は『アクセントのきいた街』・ニームをあとにして、オランジュへ向かいました。

 ニーム駅 13:20発 → アヴィニョン・サントル駅 13:49着
 アヴィニョン・サントル駅 14:07発 → オランジュ駅 14:24着

にほんブログ村 旅行ブログへ 午後は、オランジュとアヴィニョンを観光!オランジュでは、人生初のヒッチハイク(?)を経験。そしてアヴィニョンでは、法王庁宮殿とベネゼ橋の夕景を、時間が経つのを忘れて眺めました。ランキングに協力してくださる場合、こちらの文章をクリックしてください。

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コメント (2)

はじめまして!ブログ楽しく読ませていただきました。
とっても写真がたくさんあって一気読みしちゃいました。
パッカー夫婦は、ヨーロッパとかアメリカのメインランドには行った事がないので羨ましい限りです。でも、夫婦で仲良く旅行できるっていいことですよね。これからも、更新楽しみにしてます。1票いれてきます!

woodyさん、はじめまして!
コメント&投票ありがとうございました。
woodyさんたちは、アジア&オセアニアを1年かけて満喫されたようですね。それにしても、ホームページの更新頻度には驚かされます。試行錯誤の体験記、臨場感がうまく表現されていて、内容も非常に充実していますね♪
これからもよろしくお願いいたします。

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