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2006年08月04日

04) サレルノ → アマルフィ → ソレント

サレルノ SALERNO

 8月4日(金)。旅行4日目。
 昨夜、わずかな時間に集中的に雷雨がこの地方を襲ったようで、■■は半分眠りながらグォォーンという雷音を聞いていました。
 7:40に起床し、8:25にホテルを出発。天候は快晴ですが、サレルノの石畳は昨夜の雷雨が夢でなかったことを示していました。


↑【左】2泊したアルベルゴ・サレルノのフロント。  【右】パン屋でパンを購入。↑

 昨日(8月3日)の旅行記を読んでくださった方なら、■■と●●がこの日最初に何をしたかがわかることと思います。そう、パリヌーロのインフォ(観光案内所)に電話。

 サレルノ駅まで行って公衆電話から電話しようと思っていましたが、運良くサレルノのインフォが既に開いていました。サレルノのインフォに入り、「こういう理由なので、パリヌーロのインフォまで電話してください。」とお願いすると、快くOKしてくれました。
 結果……、パリヌーロの青の洞窟は、今日も波が激しく水面が高いため、入場できないとのこと。


↑パリヌーロの『青の洞窟』ツアーのパンフレット。夢は幻に…。

「う~~ん、残念!」

 …というわけで、この日はパリヌーロ再訪を中止し、バスでサレルノから、(アマルフィで乗り換えて)ソレントまで行くことにしました。
 サレルノのインフォ窓口の人にお礼を言い、アマルフィ行きのバス停へ向かいました。その途中、PASTICCERIAというパン屋でパン(4つで2.4ユーロ、360円)を購入。9:10発のバス(アマルフィ行き)に乗車。
 朝なので、バス車内は昨日ほどのもぁっとした蒸し暑さがありませんでしたが、それでも冷房のない車内は快適とは言えません。それでも、刻一刻と表情を変える海岸沿いの景色は、2度見ても3度見ても飽きることがありません(ただし、車酔いしない人であれば)。

アマルフィ AMALFI

人口10,150人

 10:15、アマルフィ着。昨日は、ラヴェッロ及びポジターノへの経由地(バスの乗り継ぎ地)としてのみ利用したアマルフィですが、今日改めて訪れて観光。
 すでにビーチ(マリーナ・グランデ)にはかなりの人。


↑【左】マリーナ・グランデからティレニア海を臨みました。  【右】夏本番!↑


↑10:31。Via Amendolaから撮影したアマルフィ。

 アマルフィは小さな町ですが、人口15倍のサレルノよりも華やかさがありました。
 そして、町がこじんまりしていることは、旅人にとってありがたいこと。マリーナグランデから数分で、ドゥオモまで到達できました。
 ドゥオモの華麗なファザードは、19世紀末に改修されたもの。複数の建築様式が混ざっていますが、中心になっているのはシチリアのアラブ・ノルマン様式だと聞くと、歴史に疎い■■たちでも、地理的・見た目的に無理なく納得できました。
 ここの名物は、レモンを使ったお酒と、デザート。町の店をひととおり覗いてみたものの、名物デザート『デリツィア・アル・リモーネ Delizia al Limone』を売っている店はなかったので、2人は再びドゥオモの前まで戻ってきてしまいました。だめもとでドゥオモ北側(徒歩1分)のBAR ROYALのウェイターに尋ねたところ、なんとウェイターは、「うちの店にあるよ!」と言いました。


↑【左】ドゥオモの階段もリュックを背負って元気良く。  【右】ドゥオモ入口。↑

 店内に入り、■■が「デリツィア・アル・リモーネ!」と元気よくオーダー。
 数分後に■■たちのもとに出てきたこのデザートは、上品なスポンジケーキ2枚の間に冷たいクリームが入っていて、その全体の上からレモンクリームがたっぷりかけられ、その上にレモンの切れ端と生クリームが数ヶ所にトッピングされ、愛らしいお皿の上に乗った、手間のかかるものでした。3.5ユーロ(525円)。味もよく、これはおすすめ。


↑【左】BAR ROYALのデリツィア・アル・リモーネ。  【右】優美なるアマルフィ。↑

 12:18、ソレント行きのバス(SITA社)に乗り、アマルフィを後にしました。
 めずらしく冷房が効いたバスでしたが、13:05にポジターノを過ぎたところで、なぜか運転手が交代。若い運転手がペットボトルなどが入ったスーパーの袋を持って運転席から去り、白髪の運転手が運転席に就いたとたん、冷房をとめてしまいました。「むぅ。」


↑【左】バスの車窓からのポジターノ。

 ポジターノを過ぎるとバスは海岸線をいよいよ離れ、ソレント半島の山道を進みはじめました。13:20、バスはほぼ最高到達点に。左側にアマルフィ海岸、右側にナポリ湾、両側の海を一度に眺望できるぜいたくな道を過ぎると、今度は下り坂。

 ソレント駅到着前、いくつかバス停に停車しましたが、白髪の運転手にホテルの地図を見せると、「駅まで乗っていなさい。」というようなニュアンスのイタリア語を言うのでバスに乗り続けました。

ソレント SORRENTO

 13:55、バスはチルクムヴェスヴィアーナ鉄道のソレント駅到着。今日宿泊するのは、Villaggio Campeggio Santafortunata Campogaio。そこに向かうため、タッソ広場からイタリア通りへ、まずは西側へひたすら歩き、そこから上り坂へ。手ぶらならともかく、この暑さの中、リュックサックを背負って登るのはとても過酷でした。アイスや飲み物を売っている店がいくつかあるので、値段をチェックしながら歩いていると、ホテルまでの道すがら、ソレント港と長い海岸線が見渡せるビュースポットに出遭いました。

帰れソレントへ
↑ソレントの港と、長い長い海岸線。

「思いがけず、とてもきれいな場所だね♪」
「あのあたりから歩いてきたんだよね~。徒歩の威力も、ばかにできないね。」
「ほんとだね~。」

 この場所から歩いて更に25分経過。14:50、ようやくVillaggio Campeggio Santafortunata Campogaioに到着。でも、なんだか雰囲気が変。ここはホテルというよりも、キャンプ場でした。■■と●●の部屋は、なんとバンガロー。
 ソレントは、インターネットで繰り返し調べましたが駅周辺に安宿が見つからず、やむなく駅から遠いここBOOKINGSのサイトで予約したのですが、バンガローだったとは!バンガローらしく(?)、カードでの支払いは不可。よく見ると、バウチャーにもその旨がきちんと記載されていたので、納得の上70ユーロ(朝食なし、10,500円)をお札で支払いました。

「ほぇ~。びっくり。」

 ペガサスという名がついた■■たちのバンガローは、当初暑さがこもっていましたが、虫除けスプレーを重点的に噴射した上で、窓を全開に開けると、なんとか過ごせるようになりました。


↑【左】宿泊したバンガロー・ペガサス。  【右】食器は十分量そろっていました。↑

「部屋にキッチンがあるよ!食器も一式そろっているね。せっかくだから、海外旅行初の自炊としゃれこみますか?!」
「いいね~♪でも、コンロがあるけど、どうやっても火がつかないよ。チャッカマンかライターが必要なタイプなのかな?」

 フロントで火のつけかたを尋ねると、予想通りライターが必要と言われました。Villaggio Campeggio Santafortunata Campogaioの構内にあるミニマーケット(コンビニのようなもの)でライターと食材が売っているというので、行ってみました。ミニマーケットの隣にはレストランもあり、まだクローズドでしたがメニューを見せてもらうと、意外に良心的な価格。レストランでの食事に一瞬惹かれましたが、「明日の朝食のことも考えると、自炊のほうがい~じゃん!」「い~じゃん!」という結論に達し、ミニマーケットでお買い物。ちなみに、ミニマーケットのオープン時間は、8:00~12:00と、16:00~19:00。値段はここも安心価格でしたが、家族経営と思われ、店員の愛想はいまいちでした。

 乾燥パスタ(500g) 0.6ユーロ(90円)
 Barillaのパスタソース(トマト・バジリコ味) 400g 1.8ユーロ(270円)
 よく冷えた瓶ビール(DREHER 660mL) 1.5ユーロ(225円)
 ライター 0.7ユーロ(105円)

 17:00から、2人で料理を始めました。ガスコンロの火力は弱く、鍋に満杯に水を入れると沸点まで達しません。そんな中、なんとかパスタを茹で上げ、トマトソースパスタが完成!

「美味しい~!トマトが濃厚だね♪」
「ビールも美味しい!ソレント最高!」


↑【左】ミニマーケット。  【右】キッチンで海外旅行・初自炊に挑戦。↑


↑【左】トマトソースパスタが完成。  【右】ソレントの夜景。↑

 22:00に夜景を見に行くと、キャンピングカーがたくさん停まっている一帯があることに気がつきました。また、隣のバンガローに泊まっていたカップルが、ウニを食べているのが目に入りました。隣のカップルを含め、ほとんどの客が車で来ているのでしょう。

「キャンピングカーって、アメリカだけでなく、ヨーロッパでも人気があるんだね。」

 さすがに「ウニをください。」と頼むことはできず、この旅のどこかでウニを食べようと、■■と●●は誓い合いました。

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コメント (4)

後輩M:

こんにちは.
昨日は私ごときに連絡くれて有難うございました.
1人旅というとインドを思いついたりもしましたが,
インド1人旅についてネットで検索したりすると,
インドはすごい所みたいで,行くには相当な勇気と決意が
必要だと思いました.
なのでやはりヨーロッパを攻めたいと思っております.
来年行けるかどうかまだ分かりませんが,
このHPを見て気持ちを奮い立たせています.
また更新を楽しみにしていますね.

Mくん、メリークリスマス!書き込みどうもありがとう。
ヨーロッパ・クリスマスマーケット巡りの旅から戻ってきました。ミュンヘンのアリアンツ・アレナ・ツアーにも参加しました。近々更新予定なので、少々お待ちください♪
ヨーロッパ旅行で分からないことがあれば、微力ながらまたアドバイスいたします。

ゴールド・ハニー:

とっても素敵な壁紙を、ダウンロードさせて頂きました。
こんなに素敵なブログに、心から感謝申し上げます!!

ヨーロッパが大好きで、特に、イタリア、フランス、ウイーンが今のマイブームです。。。

”アマルフィ 女神の報酬”を、映画で観てから、もう、アマルフィを、観たくて見たくて・・・・♪

壁紙を探していたところ・・・・こちらの素晴らしいブログにたどり着かせていただきました☆

でもでも、トレビの泉の壁紙が素晴らしすぎて、アマルフィの壁紙を探して探して、壁紙にするつもりだったのが・・・急遽トレビの泉に!!(笑)

ありがとうございます!♪

と~っても、心癒され、

希望や夢が膨らむブログを、ありがとうございます!!
 

>ゴールド・ハニーさん
お返事が遅れてしまい、申し訳ありません。
http://wallpaper.macbb.com/europe/italy/
いつもこころにヨーロッパの姉妹サイト↑「壁紙の様」から、壁紙をダウンロードしていただいたのですね。
こちらこそ、ありがとうございます。

すでに3年以上昔の出来事となったイタリア・フランス旅行。
しかしこの旅行は、今でも私たち夫婦の こころの拠り所となっていて、いまだに写真を見返したり、「あのときのバスは、こうだったよね」「あそこに面白い人がいたよね」などと、とりとめもない話で盛り上がったりしています。

トレビの泉の写真は、私もお気に入りの1枚です。
これからもよろしくお願いいたします。

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