HOME  サイトマップ  メールを送る  total  yesterday  today

2006年08月25日

25b) ブロワ → トゥール → シュノンソー → トゥール

ブロワ BLOIS

人口約49,000人。ゴシック+ルネッサンス様式のブロワ城がある街。

 アンボワーズ駅を11:19に発ち、ブロワ駅に11:40着。
 ブロワ駅からなだらかな下り坂を10分ほど歩くとブロワ城に到着。

ブロワ城
↑ブロワ城の北側は窓が多く、冬場は寒そう。

ルイ12世棟ルイ12世の像
↑【左】ブロワ城のルイ12世棟は、後期ゴシック様式。  【右】ルイ12世の像。↑

白馬の馬車
↑【左】りりしい白馬。  【右】フランソワ1世棟はルネッサンス様式。↑

 ブロワ城は、ゴシック様式、ルネッサンス様式、バロック様式が複雑に融合した古城。

 ブロワ城や馬車馬の写真を撮影したりしていると、■■と●●の背後から、動物の鳴き声ともノイズともつかない、奇妙な音が聞こえてきました。

『ギャウギャウギャウギャウ! ギャウギャウギャウギャウ!』
「何だろう?…ああっ!」

マジックの館マジーのゴールデンドラゴン
↑【左】窓から……。  【右】黄金のドラゴンが出現!↑

マジック博物館
↑ブロワ城のすぐそばにあるマジックの館の、粋な演出。

 時計を見ると、ちょうどお昼の12:00。ブロワ城の対面にある建物に異変が!
 なんと建物の窓から、黄金のドラゴンが顔を出したではありませんか。ここはマジックの館(Maison de la Magie)。不意にこんなものを見せられた日には、童心に戻らざるをえません。


↑柵の壊れかたなど、芸が細かかったです。


↑童心に帰った■■。↑

「何をするだァーーーーーッ!」

 中ではマジックショーが見られるようでしたが、上演時間が合わなかったので、ここは外から見るだけにしておきました。
 グレーの屋根にオレンジ色の煙突が特徴的なブロワの街。ブロワ城、マジックの館だけでなく、民家もこの配色でした。帰りは別の道から帰ろうとしたら、道に迷ってしまいました。しかも、通り雨。若い男性に道を聞いたら、親切に駅の近くまで一緒に歩いて道を教えてくれました。しかも、その男性は駅と逆方向に行く予定だったのです。

特徴的なブロワ
↑ブロワの街並み。赤くない屋根が、新鮮。

 若い男性のおかげで電車に間に合い、ブロワ駅を12:44出発。13:25、トゥール駅に戻ってきました。

トゥール TOURS

 トゥールに到着するとちょうどお腹が減ってきたので、『個人旅行』に掲載されていたレストランに行ってみましたが、テラス席で食べていた人のフライドポテトの色がどす黒くてイマイチそうだったのでその店に入るのはやめて、屋内市場のサンドイッチ(フランスパンにポテト、トマト、鶏肉が入ったもの)とホットドックを購入して食べました。それから、街の中をぶらぶらしたあと、ATACというスーパーマルシェで飲み物とデザートを購入し、ホテルの部屋でひと休み。
 デジカメで写真を撮影したはずなのですが、どういうわけかトゥールの写真だけほとんど見当たりませんでした。これも、慢心からくる油断によるものなのでしょうか。

 トゥール駅のプラットホームBの前には、ロワール古城めぐりのツアー会社のブースがありました。参考までにもらったパンフレットによると、シュノンソーとアンボワーズだけ訪れる半日ツアーが17ユーロ(入場料は別途必要)。シュノンソー、アンボワーズに加え、ル・クロ・リュセとワイン試飲がセットになったツアーが25ユーロ(入場料は別途必要)。

シュノンソー城 CHENONCEAU

シェール川に浮かぶ女の城。

 午後は、シュノンソー城へ。
 トゥール駅を16:33(定刻)に出発。のんびりと乗っていた■■と●●ですが、シュノンソー駅のひとつ前の駅で大勢の人が電車から降りたので、かなり不安になりました。おそるべし、集団心理。しかも、到着予定の17:02になっても電車は走り続けたのでさらに不安に。
 結局予定より5分遅れて、無事、17:07にシュノンソー駅に着きました。

シュノンソーの並木道
↑シュノンソーの並木道に誘われれば、誰もがエトランジェ(異邦人)。

 シュノンソー城は駅を降りてすぐにあると書かれていましたが、実際には南南東にまっすぐ伸びる美しい並木道を、6分ほど歩いたところに入場券売り場ありました。シュノンソー城は、入場券を買わないと、城の内部はもちろん、城の外観さえも見えないようになっています。入場券は1人8ユーロ(1,200円)。決して安くありませんが、たくさんの観光客がいました。■■たちも券を買って入場。

 シュノンソー城は、●●のイメージどおりの古城でした。芝生と庭園、そしてシェール川。


↑シュノンソー城の北側正面入口。↑

 シュノンソー城内は、フランスでベルサイユ宮殿の次に観光客が多い城・宮殿です。北側から南方向を見て正面入口を見ると、城自体それほど大きく見えないですが、この古城は南北に長いのです。しかも、ただ長いだけではありません。なんと、シェール川をまたいで建てられているのです。


↑【左】2階のベランダに、このあと行きました。  【右】シュノンソー城内。↑

ギャラリーギャラリーの窓
↑【左】シェール川の上にかかるギャラリー。  【右】ギャラリーの窓。↑

 寝室、キッチン、シェール川の上にかかるギャラリー(廊下)など、かなりの広さで見ごたえ十分でした。2階北側のベランダは狭いですが、ここからディアンヌの庭園カトリーヌの庭園を見比べることができました。

ディアンヌの庭園カトリーヌの庭園
↑【左】ディアンヌの庭園。  【右】カトリーヌの庭園。↑

 アンリ2世が愛人のディアンヌに贈ったシュノンソー城。ディアンヌは、シェール川にアーチ型の橋をかけ、城と対岸を結びました。また、城の北東に庭園(通称:ディアンヌの庭園)を造りました。
 1559年にアンリ2世が没すると、アンリ2世の妻(王妃)であるカトリーヌ(メディチ家出身)は、ディアンヌをシュノンソー城から追放。カトリーヌは、シェール川にかかったアーチ橋の上に城を増築。さらに城の北西に、新たな庭園(通称:カトリーヌの庭園)を造りました。こうしてシュノンソー城は、ほぼ現在のルックスになりました。

「愛人vs妻か…。でも、ディアンヌの庭園よりも、あとから造ったカトリーヌの庭園のほうが小さいのは、意外だね~。」
「確かにそうね。デザイン自体はカトリーヌの庭園のほうが美しいけれど…。」

  シェール川には手漕ぎボートが何艘も浮かんでいて、気持ちよさそう。

ディアンヌの見たシュノンソー城
↑【左】古城のキッチン。  【右】ディアンヌの庭園側から見たシュノンソー城。↑


↑カトリーヌの庭園側から見たシュノンソー城。

 それぞれの庭園から眺めるシュノンソー城も、見事でした。どちらの庭園から見ても、城を斜めから見ることになるので、北側正面からみるよりも城のボリューム感がアップしました。この美しさは、文句のつけようがありません。

女の城スフィンクス
↑【左】水面に映る、麗しの女性の城。  【右】なぜか帰り道にあったスフィンクス。↑

 しかし、今日はル・クロ・リュセでかなり満足したのと、明日訪れるモン・サン・ミシェルのために感動をセーブしておこうという無意識の力が働いたためか、シュノンソー城ではそれほど情動を揺さぶられませんでした。リアルライフ、リアルハート。

トゥール TOURS

トゥール シュノンソー駅を18:24発、トゥールに18:50着。
 さぁ、いよいよ明日(8月26日)はモン・サン・ミシェルを訪れる日です!
 明日(8月26日)はトゥール → ル・マン → レンヌ → モン・サン・ミシェルと移動し、明後日(8月27日)はモン・サン・ミシェル → レンヌ → パリと移動する予定。レンヌ~パリ間はTGVしか運行していないので、TGVの座席指定(予約)をする必要があります。TGVは全席指定席なので、フランスレイルパスを持っていても、窓口で座席予約をしないと乗車できないのです。座席指定(予約)料は、1人3ユーロ(450円)。

 トゥール駅の切符売り場で、27日午後のレンヌ → パリのTGVを予約しようとしたら、「17時台から19時台のTGVは、全てFullだよ。」と言われてしまいました。そのため、かなり遅い『レンヌ 20:05発 → パリ・モンパルナス駅 22:30着』を予約。

「もっと早く予約しておけばよかった!」
「予定は前から決まっていたのにね…。」

 呆然としている■■と●●。そのとき、■■が何者かに肩をぽんぽんとたたかれました。誰かと思って振り返ると、そこにはかすかに見覚えのある顔……。
 そう、今から19日前(8月6日)、カプリ島のマリーナ・グランデ付近で会った、感じのよいバックパッカー風・口ひげの生えた青年男性でした。
 彼はあれ以降、ミラノ、バルセロナ、カルカッソンヌなどを訪れ、ここトゥールに来たとのこと。全く別のルートを進みながら、しかもトゥールという若干マイナーな都市の駅で再会するとは、なんという偶然でしょう。バルセロナのカンプノウでロナウジーニョのプレイを観たことを、屈託のない笑顔で語っていました。

 19:15、トゥール駅の近く、スーパーマルシェ・ATACと同じ通りにあるBrussel'S Cafeというレストランで夕食。ブリュッセルというだけあって、メニューに小便小僧が描かれていましたが、特にベルギー料理というわけではなく、一般的なフランス料理がメニューに並んでいました。


↑Brussel'S Cafeでディナー。鴨のロースト、ピーチとポテト添え。


↑【左】愚直にも、小便小僧がトレードマーク。  【右】Brussel'S Cafeの外観。↑

 Magret de Canard aux peches, pommes rissolees
 (鴨のロースト、ピーチとポテト添え) 13.9ユーロ(2,085円)

 鴨肉とオレンジソースの組み合わせが絶妙で、なかなか美味しかったです。昼にこの店の前を通ったとき、テラス席で同じものを食べている人をみかけ、丁寧に調理されている印象を受けたので入ってみたら、正解でした。

 Hotel de L'Europeには、20:05帰着。エトランジェ(異邦人)にとって、バスタブのある宿で過ごす夜は、とても幸せなひととき。

にほんブログ村 旅行ブログへ 翌日はいよいよ、1ヶ月旅行後半最大のヤマ場、モン・サン・ミシェルに到着します!ランキングに協力してくださる場合、こちらの文章をクリックしてください。

トラックバック

トラックバックURL : http://travel.macbb.com/blog/mt-tb.cgi/198

コメント (8)

ウィリー:

想い出がいっぱいからきました。
フランスはパリしか行ったことがないのですが、
こんな美しいところもあるんですね。
ついでに料理も、色彩が美しいですね。

ウィリーさん、はじめまして!
旅行記リンク集の『想い出がいっぱい』からアクセスしていただいたのですね。コメントありがとうございました。
私たちもこの旅行以前は、フランスはパリ(とベルサイユ宮殿)しか訪れたことがありませんでした。
ブロワ城やシュノンソー城は、パリから日帰りも可能な観光地です。パリやベルサイユを訪れたら、2度目のフランスは各都市に足を伸ばしてみるのも楽しいかもしれません。
それでは、これからもよろしくお願いします。

やっと ここまで たどりつきました~
まだ 更新中なんですね
モンサンミッシェル 楽しみにしています^^

>マリンさん
旅行記、ようやくここまできたという感じです。モン・サン・ミシェルの旅行記は、現在作成中です。潮の満ち引き、遠景、夜景などを盛り込む予定ですので、しばしお待ちください。

はじめまして・・ 興味深く拝見させていただいています。
私もヨーロッパに魅せられ、7回行きました。
4月からブログを書き始めた初心者ですが、現在私のブログでは北欧を紹介しています。 その後はロシアを紹介する予定です。
残念ながら、私はフランス旅行はまだしていませんので、次回のモン・サン・ミシェルの旅行記を楽しみにしています。

よろしければ私のブログにも遊びに来てくださ~い。

>WORLD_TOMOさん
はじめまして!コメントありがとうございました。
お返事が遅れてしまい、申し訳ありません。
サイトを拝見させていただきました。5年前に私たちも北欧を旅行しましたが、やはり物価高が印象に残っています。
リンクに追加させていただきました。今後ともよろしくお願いいたします。

私のブログをリンクしていただきありがとうございました。
貴ブログも私のサイトにリンクいたしました。
私の撮った写真はまだたくさん残っていますから、今後も継続して投稿していきますので、お気付きの点、ご感想がありましたらコメントいただければ嬉しく思います。
以後もよろしくお願いいたします。

>WORLD_TOMOさん
リンクありがとうございました。
こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします。

コメントを投稿

記事の新旧を問わず、コメントは大歓迎です。
ご質問、ご感想、壁紙のリクエストなど、お待ちしています。

2006イタリア・フランス旅行記(このカテゴリー)内の 全てのエントリー

Copyright (C) 2004-2008 Itsumo-Kokoroni-Europe. All Rights Reserved.