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2006年08月12日

12b) フィレンツェ

フィレンツェ FIRENZE

 アフター・シエナ、カムズ・フィレンツェ。
 ■■にとっても、●●にとっても、2度目のフィレンツェですが、いっしょに来たのは今回が初めて。2人とも、以前訪れたのは通貨がまだリラの頃。ウフィッツィ美術館やポンテ・ヴェッキオ、ミケランジェロ広場などの定番スポットはその時に訪れていますが、かすかな花の都の記憶をたぐりよせるため、今回の旅行行程に組み込みました。

ホテル・モントレアル
↑【左】SMN駅そばのバスターミナル。  【右】リーズナブルなHotel Montreal。↑

 さて、フィレンツェのバスターミナルに到着後、本日のホテル・Hotel Montrealへ向かいました。バスターミナルから歩くこと、わずか3分でHotel Montreal(スカラ通り)に到着。1ツ星なのであまり期待していませんでしたが、内装は新しく、エアコンつき。テレビは液晶。ホテルのフロントの人は正装。2人1室1泊50ユーロ(7,500円、朝食つき)。■■たちが泊まった部屋はバスとトイレはついていなくて(そのぶん安い)、共同のバス・トイレを利用するタイプでしたが、部屋の入口に貼ってある避難経路図を見たところ、バスとトイレがついていない部屋は同じ階で2つだけ。つまり、バス・トイレ共同と言っても、5組も6組も同じバスを使うわけではなく、共同バスルームを使用するのは■■たちともう1つの部屋の宿泊客だけなのです。バス・トイレも清潔でした。さらに、SMN鉄道駅からも、バスターミナルからも、歩いて5分かからない好立地でありながら、それほど騒々しくありませんでした。昨日のMINOTEL PICCOLO IL PALIO(1泊10,600円)より数段よいホテルで、■■と●●のテンションが上がり、101号室に飾ってあったラファエロの天使のような顔(?)に♪


↑【左】Hotel Montrealのフロント。  【右】12番のバス停は、ベネトンのそば。↑

 リュックを部屋に置き、フロントで地図をもらったあと、14:00にホテルを出発して、まずはフィレンツェSMN鉄道駅(サンタ・マリア・ノヴェッラ駅)へ。明日の移動のための切符を購入(詳細は、明日の旅行記に記載します)。

 そして、SMN鉄道駅東口にある12番のバス停(ベネトンとマクドナルドの間にあります)で、ミケンランジェロ広場に行く路線バスを待ちました。
 バスの乗車券は、バス停そばの売店で購入。最初の使用時から60分間有効の券が1枚1ユーロ(150円)。しかし、バスを待っていると…、

「あっ、雨が…降ってきた。これで、8月9日(水)から4日連続で午後に雨が降っているよ~。」
「そうだね。これじゃぁ、ミケランジェロ広場に行っても、フィレンツェの街は見渡せないかもしれないねー。」
「9日から11日までも、それほど長い時間は降り続かなかったから、とりあえず行ってみようか。あっ、ちょうどバスが来たよ。」

愛を語るドメニコ  14:45、12番のバスに乗車。すると、5分ほどで雨がやみました。バスがヴィットリア橋(ポンテ・ヴェッキオより4本西側の橋)をまたいでアルノ川を渡ったところのバス停で、赤いポロシャツを着た初老の男性が、■■の前の座席に座りました。ドメニコと名乗るその男性が、■■に「コリアか?」と聞くので、「ジャポン!」と答えると、「はじめまして!ありがとう!…愛してます!」と日本語を話してきました。ということは、韓国語も同じような言葉を知っているのでしょう。
「デッラモーレ!ベッラベッラ!(←フィレンツェは愛の街だ。美しいだろう。…という意味)」と、分かりやすい単語を陽気に話してきました。

「ミ キアーモ ■■(=私の名前は■■です)」
「オー、イタリアーノ!」
「ルカ・トーニ!(フィオレンティーナのサッカー選手)」
「ジョカトーレ、カンピオーネ(←ワールドカップでイタリアが優勝したという意味)」

などと他愛もない会話をしただけでしたが、冷たくそっけないシエナの風に心がさらされたあとだったので、■■はとても愉快な気分になりました。--そういえば、6年前に僕がフィレンツェを訪れたときも、街の人はみな陽気だったなぁ。--

 しかし、油断大敵!ドメニコに「ミケランジェロ広場に行くので着いたら教えて。」と頼んでおいたので安心していたのですが、ドメニコが「ここだ。」と言うので降りた場所は、何とミケランジェロ広場ではなく、1つ前のバス停でした

 なぜか■■たちといっしょにバスを降りたドメニコは、「ミケランジェロ広場はここから歩いて2分だ。しかし、ここの教会は美しいから、まずここを見なさい。」と言いました。
 さあ、こうなると難しい判断を迫られます。いい人そうだけど、少しとらえどころのないドメニコ。そして、他の乗客は誰もここで下車しませんでしたが、このサン・ミニャート教会は、階段を上ってまで見る価値のある場所なのでしょうか?そもそもなぜ、ドメニコもこのバス停で降りたのでしょう?
 冷静と情熱の間(?)を揺れ動く■■と●●。
 いろいろ疑問点もありましたが、ドメニコの人柄と、いかにもフィレンツェっぽい教会のファザードに惹かれて、とりあえずサン・ミニャート教会(サン・ミニアート教会 と発音することもあり)に行くことにしました。

サンミニアート教会
↑サン・ミニャート教会。


【右】バスの中で出逢ったドメニコ。サン・ミニャート教会を案内してくれました。↑

 階段を上りきると、ここからフィレンツェの街を一望できました。ミケランジェロ広場よりさらに高い場所からの眺望。ドメニコでなくても、「デッラモーレ!」と声を張りたくなるような景色でした。観光客もそれほど多くないので、のんびりとできる雰囲気。ドメニコは写真を何枚も撮ってくれ、非常に親切でした。

Firenze
↑サン・ミニャート教会から眺めた花の都・フィレンツェ。

 教会内部も案内してくれましたが、今にも雨が降ってきそうだったので、ここでドメニコと別れ、ミケランジェロ広場へと急ぎました。
 サン・ミニャート教会の階段を下りたところからミケランジェロ広場までは、ドメニコの言ったとおり徒歩2分で到着(15:30)。

世界遺産
↑【左】ダヴィデ像のレプリカ。  【右】世界遺産のポンテ・ヴェッキオ。↑

雨のフィレンツェドゥオーモ
↑【左】花の都が、雨霧の都に。  【右】ミケランジェロ広場。↑

 ミケランジェロ広場には、観光客が大勢いました。日本人男性2人がいて「すっげーきれー!」と景色に感動しているのを見かけると、■■は6年前にこの場所を訪れたときに自分も感動したことを思い出しました。

Piazzale Michelangelo
↑ミケランジェロ広場から見渡したフィレンツェ。

 到着してすぐに、雨が降り始めたので、露店の屋根の下で雨宿り。雨がやんだ隙に眺めたりしましたが、16:10にまた雨が降ってきたので、12番のバスに乗りました。ポンテ・ヴェッキオのそばのバス停で下車し、そこからは徒歩で雨のフィレンツェを散策。

ヴェッキオ橋
↑右側の建物はウフィッツィ美術館。ちなみにUffiziは、英語でOfficeの意。

ポンテヴェッキオのアップ
↑ポンテ・ヴェッキオ。

 雨ですが、観光客の数はかなり多かったです。ポンテ・ヴェッキオの上では、斜めに雨が降ってきていたので、宝石店の時計や宝石をウィンドウ・ショッピングしながら雨宿り。


↑【左】ポンテ・ヴェッキオの上は、大混雑。宝石を見るふりして雨宿り。


↑洗礼堂とドゥオーモ。↑

 雨は降り続き、靴と服が濡れて体力を消耗。レストランに入ろうと思いましたが、ウフィッツィ美術館やヴェッキオ宮が隣接するシニョーリア広場や、レプブリカ広場にあるレストランは料金が高めだったので、雨の中気力を振り絞って探索。ドゥオーモ・洗礼堂の北側を南北に走る通り(Borgo San Lorenzo)で、OSTERIA DELL'AGNOLO(周辺地図はこちら)というオステリアを見つけ、17:30、その店に入りました。内装はカントリー・アメリカンでしたが、料理とワインはイタリアン。


↑【左】OSTERIA DELL'AGNOLOで夕食。  【右】トスカーナ・ワインをオーダー。↑


OSTERIA DELL'AGNOLOの店内は、奥行きが広かったです。↑

 牛フィレ肉のグリーンペッパーソース風味(Filet al pepe verde) 13.5ユーロ(2,025円)
 ピッツァ・マルゲリータ 4.5ユーロ(675円)
 白ワイン(500mL) 5.0ユーロ(750円)
 コペルト 2人3ユーロ(450円)

 牛フィレ肉は、ミディアムで頼みましたが、ややレア気味。でも、やわらかくて美味しかったです。粒々ペッパーが大胆にふりかけられていて、肉自体のボリュームもなかなかでした。


↑【左】牛フィレ肉のグリーンペッパーソース風味。  【右】マルゲリータ。↑

 18:52、食べ終わってOSTERIA DELL'AGNOLOを出ると、まだ雨が降り続いていました。結局この雨は夜までやみませんでした。
 徒歩でホテルへ向かい、19:07にHotel Montreal到着。フィレンツェの街は、広いようで意外にスモール・サイズ。
 風邪をひかぬよう、すぐに共同バスルームへ行きました。

「雨が降っちゃったけど、2人とも2度目だからまぁ、よかったよね♪」
「そうだね♪ それにしても、2度目だとどうしても感動は薄れてしまうねー。」
「雨が降っていなければ、夜のポンテ・ヴェッキオとかを見たかったけれど、旅はまだまだ長いから、ね。」

 夜になっても降り続く雨は、花の都のララバイ。総じて気高く冷たい印象だったシエナよりも、陽気で愛に溢れたフィレンツェの街にワイングラスをたむけたくなる夜でした。

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コメント (6)

ミケランジェロ広場からの眺め
私たちは 行けなかったので よいですね~

>マリンさん
雨が降ってしまい残念でしたが、フィレンツェは素敵な街でした。ツアーだとウフィッツィ美術館やドゥオーモがメインで、ミケランジェロ広場を訪れるものは意外に少ないのでしょうか。

ここまで一気に楽しみながら拝見しました。
私が行った時もリラでしたよ。
ミケランジェロ広場行きました。
私は1月だったので寒くて寒くて 
おまけに雨や雪の日が多かったです。
もう随分昔の事です。
もう一度陽気の良い時に行ってみたいなぁ~

>さくらさん
フィレンツェは、建物の屋根が赤色、壁が白色、そして樹木の葉が緑色。この3色でイタリア国旗を表現しているようでした♪
行きたい国がたくさんあって難しいかもしれませんが、花咲く季節にフィレンツェを訪れることができれば、きっといい思い出になるのではないでしょうか。

こんにちわ!
1ヶ月、凄いですね。
私は仕事柄、12日間が限度なんです。
イタリアは9回、フランスは3回、
あとスペイン、オーストリア、ドイツです。
でもイタリアが大好きです。
またHPにお寄りください!

>たかしさん
イタリアの9回が金字塔の如く輝いていますね♪
2人のご子息も、頼りがいありそうで、安心してお店をまかせられそうですね。これから是非、10回、20回、30回…と訪れてください!

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