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2006年08月13日

13b) ラ・スペツィア → ポルトヴェーネレ → ラ・スペツィア

ラ・スペツィア LA SPEZIA

ミラノから行く北イタリアの街 ピサ・ロッソーレ駅を定刻(13:15)に出発した鉄道は、14:30に終点のラ・スペツィア・チェントラーレ駅到着。
 駅構内の観光案内所には、ネットサーフィン用のパソコン(有料)が設置されていましたが、それよりも驚いたのは日曜日のこの時間にオープンしていたこと。
 ここで、ラ・スペツィアからチンクエテッレまでの鉄道時刻表、ラ・スペツィアの地図、チンクエテッレの地図をもらい、さらにポルトヴェーネレに訪れる方法を教わりました。ラ・スペツィアは、ポルトヴェーネレやチンクエテッレよりも一般に宿泊費が安く、それらの都市から近いため、ポルトヴェーネレ&チンクエテッレ観光の拠点として利用価値が高い街です。しかし、ラ・スペツィア自体は観光地ではない(実はそれなりに見どころもあるのですが)ため、『地球の歩き方』などの観光ガイドにはラ・スペツィアの地図は掲載されていません。そのため、『ミラノから行く北イタリアの街』という本に載っていた、簡素な地図と、Google Mapsのラ・スペツィア近郊図をコピーして持ってきていたのですが、駅の観光案内所で地図が手に入ってラッキーでした。


↑【左】ラ・スペツィアの宿、Albergo Il Sole。  【右】ラファエロの天使。↑

 駅から南東に向かって、プリオーネ通り(Via Prione)を歩くこと15分。Albergo Il Sole(アルベルゴ・イル・ソーレ)に到着。2人1室1泊45ユーロ(6,750円)。朝食なし、バス・トイレは共同のものを利用。■■たちが案内された3号室は、テレビがありませんでしたが、なぜかシングルベッドが2つと、ダブルベッドが1つ。余分なベッドがあると、その上に荷物を広げることができるので便利でした。


↑【左】噴水。  【右】チンクエテッレ、ポルトヴェーネレ巡航フェリー乗り場。↑

 15:10、荷物を部屋に置いて、Albergo Il Soleを出発。まずはラ・スペツィアの港へ向かいました。8月9日の早朝にターラントの港をプルマンの車窓から見て以来、4日ぶりの海。港には、チンクエテッレやポルトヴェーネレ行きの船が発着していたり、個人所有のモーターボートが多数停泊。イタリア最大の海軍基地があると聞いていたので、どんな港なのか少しどきどきしましたが、想像よりは観光地的な港でした。


↑【左】スペツィア湾の地図。  【右】公共公園。↑


↑ラ・スペツィア港にはモーターボートがいっぱい。

 その後、地元の若者でにぎわっていたLa Via Lattea Yogurteriaというお店で、ヨーグルト味のジェラートにホワイトチョコレートクリームとナッツとチョコチップのトッピングがされたデザート(1.5ユーロ、225円)を購入。

「ラ・スペツィアは、可もなく不可もなくといった感じだね。」
「では、今からポルトヴェーネレに行こう!」

 という訳で、ガリバルディ通り(Viale Giuseppe Garibaldi)にあるバス停から、ポルトヴェーネレ行きの路線バス(11番のバス)に乗ることにしました。ポルトヴェーネレ行きのバスは、日曜日でも平日でも、15分に1本のペースで運行しています。

Yogurteria
↑【左】地元の若者に人気がありました。  【右】サンタ・マリア・アッスンタ教会。↑


↑11番のバスの路線。ガリバルディ通りからポルトヴェーネレまでは所要約30分。

 16:13にガリバルディ通りのバス停を出発した路線バスは、スペツィア湾を左手に見ながら、蛇のようにくねくねした道を進み、ポルトヴェーネレに向かいました。

ポルトヴェーネレ PORTOVENERE

リグーリア州。人口4,000人。ポルトヴェーネレ、チンクエテッレと小島群は、1997年世界遺産登録。

 バスに乗ること29分。16:42、ポルトヴェーネレ着。小さな町ですが、世界遺産なだけあり、観光客の出足は好調。


↑これまでの海岸とは、趣きを異にするポルトヴェーネレ。

 ヴィーナスのポート、つまり女神の港という名を冠したポルトヴェーネレは、その名のとおり一件の価値がある港町。港に面して縦長のカラフルな家々が建ち並ぶ、独特の景観。漁から戻ってきた漁師が、船上から自分の家の様子をいち早く伺うことができるよう、家々の色分けがされているらしいです。
 入口の門のそばには、観光案内所と、ボールを蹴る少年の姿が。この門は、昨年(2005年)7月にNHK・BSで放送された『世界遺産 イタリア縦断1200キロ』という番組で映っていたそのままの姿で、■■と●●を迎えてくれました。


↑【左】門の上部には、進入した敵に岩を落とすための穴が。  【右】カペッリーニ通り。↑

 門をくぐり、1本裏の路地に入ると、両側に5階建ての建物が建ち並ぶ幅4メートル程度の細い通りが続いていて、その通り(Via Capellini)を進むと左右にお土産屋やジェラッテリア、パン屋がたくさんありました。

「8月9日から昨日(12日)まで、4日連続で雨が降ったけど、今日は何とか大丈夫そうだね。」


↑【左】看板がとてもチャーミング♪  【右】パン屋で売っていたピッツァ。↑

 ジェラートは、入口の門をくぐってすぐのところにある店で、パンナコッタ+モカのダブルと、ペスカ(桃)+ピスタチオのダブルを購入(1つ1.8ユーロ、270円)。この中でいちばん美味しかったのはモカ。球形のナッツがたくさん入っていて、味に深みがありました。逆にピスタチオ味は、サレルノのジェラッテリアで買ったジェラートに比べて、豆の風味に乏しく、イマイチでした。
 野菜のピッツァ(1つ2.0ユーロ、300円)を買ったりしながら、カペッリーニ通りを闊歩。ペースト・ジェノヴェーゼを乗せたブルスケッタを試食で食べさせてくれる店もあり、その芳醇さに感激!ポルトヴェーネレでこんなに買い食いを楽しめるとは思いませんでした♪

 カペッリーニ通りを更に進むと、突然視界が開け、突端の断崖絶壁に、ゴシック様式の教会が威風堂々と立っていました。これはサン・ピエトロ教会


↑【左】遥かなるリヴィエラ。  【右】突端の断崖にそびえたつ、サン・ピエトロ教会。↑


↑【左】教会の窓から小さく顔を出す●●。  【右】この鳥は本物です。↑

 そして、サン・ピエトロ教会を背にして左側に、崖の下へ降りる階段があり、そこからバイロンの洞窟を見ることができました。波が高く、岩棚が続くのみのこの場所で、水着になってたたずむ大勢の人々に少し遠慮しながら進んだ足場の階段は、不安定な場所もあって少しスリリングでした。


↑岩棚のあざやかなストライプ。


【右】伝説がありそうな、バイロンの洞窟。。↑


↑【左】サン・ピエトロ教会から、港を見下ろしました。  【右】かわいいお店がいっぱい。

「ピサのドゥオーモ広場を観光したのが今日の午前中だとは、思えないね~。」
「うん。まるで、何日か前のことのようだよね♪」
「今日は、ピサがすばらしいのは予想どおりだったけれど、ポルトヴェーネレは思いがけずとてもすばらしい街だったね♪」

 18:26、ポルトヴェーネレ発のバスで、ラ・スペツィアへ帰ることにしました。バスは超満員で、座席には座れなかったため、スリに気をつける必要がありました。貴重品を片手でうまくガードしつつ、もう片方の手でつり革をつかまなくてはならない、厳しい状況。ほとんど観光客ばかりとはいえ、油断は禁物。


↑曇った空もよく似合う、ポルトヴェーネレ。


【右】少しだけある砂浜で、ビーチサッカーに興じる男性たち。↑

「すし詰めの状況は、場合によっては非常に危険だね。ほとんど片手しか使えないわけだから。やっぱり満員のバスにはあまり乗るものじゃないね~。」

ラ・スペツィア LA SPEZIA

 蒸し風呂状態のバスに乗ること36分。19:02にラ・スペツィア到着。
 ちょうど夕食時だったので、プリオーネ通りに面しているPULCINELLAというリストランテで夕食をとりました。ウェイトレスがどうしようもなく意地悪なのが欠点でしたが(笑)、味はなかなかで、地元客と観光客で賑わっていました。


↑【左】4種のチーズのニョッキ。  【右】PULCINELLA。↑

 ニョッキ・クアトロ・フォルマッジョ 4.5ユーロ(675円)

 20:45、Albergo Il Soleに帰着。玄関に、本日は満室だという内容の張り紙がしてありました。日本から予約して来てよかったと思う瞬間です♪実はこのアルベルゴ(Albergo Il Sole)に、この日と翌日(8月13日・14日)の2日間宿泊予定。連泊は、8月2日・3日(アルベルゴ・サレルノ)以来。共同使用のバスは、シャワーの温度調整が難しかったです。冬場だったら風邪をひいてしまったかもしれません。こんなとき■■は、夏に旅行にきてよかったなぁと思うのでした。

「連泊は、気分的に楽でいいね♪」
「そうだね♪ 共同バス・トイレの宿は、ここ(Albergo Il Sole)が最後。このあとは全部部屋にお風呂がついているから安心してね♪」
「やった~!」

 イタリアン・リヴィエラの夜は、平和に過ぎていきました。

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コメント (2)

snowman:

こんにちは。タオルミーナつながりで、ブログにコメントいただいたsnowmanです。1ヶ月も旅行されていたんですね。私達も移住したいくらいタオルミナ気に入りました。いつもこころにヨーロッパさんの旅行記を参考に、またヨーロッパに行きたいと思います。これからも宜しくお願いします!

>snowmanさん
コメントありがとうございます。
snowmanさんはタオルミーナに何度も訪れているようで、しかも近隣の町にも詳しいですね~。私たちも、この旅でいちばん気に入った場所はタオルミーナでした♪
いろいろ参考にしていただけると、ブロガー冥利に尽きます。こちらこそ、これからもよろしくお願いします!

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