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2006年08月22日

22a) アヴィニョン → リヨン → グルノーブル → アヌシー

 8月22日(火)。5:36起床。
 本日は、いよいよ南仏に別れを告げ、リヨンに向かう日。

「南フランス……コート・ダジュールとプロヴァンス……は、想像どおり素晴らしい場所だったね。」
「8月16日にモナコに入って、ニース、エズ、カンヌ、マルセイユ、アルル、アヴィニョン、タラスコン、ニーム、オランジュ、ポン・デュ・ガール。6日間があっという間に過ぎたね。」


↑【左】アヴィニョン・サントル駅。  【右】リヨン行きは6:12発、2番ホーム。↑

 2連泊したときは、1泊だけの日よりも荷物をホテルの部屋に置き忘れやすいので、注意が必要です。忘れ物がないことをチェックして、ホテルを出発しました。外はまだ、暗闇の中でした。

 リヨンには、SNCF(フランス国鉄)の駅が2つあります。リヨン・ペラシュ駅と、リヨン・パール・デュー駅。このうち、■■たちが予約したホテルに近いのは、リヨン・ペラシュ駅。幸い、アヴィニョン・サントル駅を6:23に出発する列車は、リヨン・ペラシュ駅が終点でした。


↑ter(ローカル線)は、予想よりも清潔な車両でした。↑


↑【左】7:07。サンシャイン・ロマンス。  【右】7:51。車窓からの風景。↑

 本日はフランスレイルパスを使用。乗車したのは、TGVやコライユなどではなく、ter(ローカル線)でしたが、新しくてきれいな2階建て車両でした。テーブルがある席が多いので、向かい合って座り、クレープ生地にチョコレートムースを塗ったものやパンなどを食べました。
 フランス内陸を北上するter。

アヴィニョン・サントル駅 6:23発 → リヨン・ペラシュ駅 8:55着

リヨン LYON

人口445,000人。歴史と美食の街。リヨン歴史地区は、1998年世界遺産登録。

 8:55到着予定の列車は、5分遅れて9:00にリヨン・ペラシュ駅到着。
 まずはリュックサックなどの荷物を預かってもらうため、本日から2連泊する予定のホテル、Inter Hotel Axotel Perracheに行きました。Inter Hotel Axotel Perracheは、リヨン・ペラシュ駅から徒歩5分。2人1泊1室で46ユーロ(6,900円、朝食なし)。

 身軽になって、リヨン・ペラシュ駅に戻りました。
 駅の案内所の女性に列車のダイヤを調べてもらったところ、これからグルノーブルとアヌシーを訪れて観光し、今日のうちにリヨンに戻ることが可能だということが分かりました。フランスの駅の案内所では、希望の列車と、その前後の列車の時刻が一覧になった時刻表を白黒でプリントアウト(無料)してくれるので、非常に便利です。乗換えがあっても、そのプリントされた紙を他の乗客や駅員に見せれば、乗りたい列車をほぼ100%理解してもらえるので、そういう場合にも役立ちました。

 …というわけで、リヨンは明日観光することにして、今日はグルノーブルとアヌシーを訪れるプランに決定。

リヨン、グルノーブル、アヌシー、路線図
↑リヨン、グルノーブル、アヌシーの位置関係は、このような感じ。


↑【左】リヨン・ペラシュ駅始発の列車。  【右】10:24。途中停車駅の壁面アート。↑

 ローヌ・アルプ地方のローカル列車は、9:55にリヨン・ペラシュ駅の19番ホームを出発。ラ・トゥール・デュ・パン(LA TOUR DU PIN)駅で乗り換え、以下のようなダイヤで11:56にグルノーブル到着。

リヨン・ペラシュ駅 9:55発 → ラ・トゥール・デュ・パン駅 10:40着
ラ・トゥール・デュ・パン駅 11:03発 → グルノーブル駅 11:56着

グルノーブル GRENOBLE

人口153,000人。ドキュメンタリー映画「白い恋人たち」が大ヒットした、1968年の冬季オリンピック開催地。

 グルノーブルは、長らく冬季オリンピック(1968年)の開催地として有名でしたが、最近では、2005年に日本のモバイル企業(インデックス社)が買収したサッカーチーム、GRENOBLE FOOT 38の本拠地としての知名度のほうが勝っているかもしれません。日本人が会長のGRENOBLE FOOT 38。2006年1月から8月まで大黒将志が所属し、そして2006年12月からはU19日本代表の伊藤翔が所属。


↑グルノーブル。岩山を切り抜いたバスティーユ城塞。

 グルノーブル駅にはきちんとした観光案内所はありませんでしたが、駅のインフォメーションでグルノーブルの地図をもらいました。軽くデフォルメされていたその地図の、グルノーブル名物の球形ロープウェイが書かれた場所へ向かって足を進めようと思いましたが、お腹が減ってきたので、スーパーマーケットやパン屋がありそうな道を歩くことにしました。


↑【左】a la bonne renommeeという仕出し屋。  【右】肉の包み揚げ。↑

 すると、Avenue Felix Viallet通りに、a la bonne renommeeという仕出し屋があり、なにやら美味しそうなものを売っていたので購入。それは、肉の包み揚げ(1個1.4ユーロ、210円)。あつあつで、かなりのボリュームでした。味もGOOD。

 腹ごしらえが完了したのでイゼール川沿いを歩き、ロープウェイ乗り場へ向かいました。

「ここは、プロヴァンスとは全然違う街並みだね♪」
「スイスやドイツに近いね。きっちり感があるよ♪」

シャボン玉テレフェリック
↑【左】しゃぼん玉飛んだ~♪  【右】グルノーブルのシンボル・球系ロープウェイ。↑

 12:25、イゼール川流域にあるロープウェイ乗り場から、球形ロープウェイに乗りました。1人往復5.8ユーロ(870円)。ロープウェイはフランス語でTelepherique(テレフェリック)。その形のため、グルノーブル市民からはBulles(しゃぼん玉)の愛称で親しまれているようです。
 球形ロープウェイは、観光客をバスティーユ城塞の展望台まで一足飛びに連れていってくれます。この球形ロープウェイ、日本では考えられないことですが、ドアが完全には閉まりきらない仕様なので、コンパクトデジカメくらいなら余裕で落ちそうな隙間が常に開いていました。

球形ロープウェイ
↑【左】隙間が開いていました。  【右】ロープウェイから撮影したロープウェイ。↑

 しかもロープウェイはかなりの高所を、かなりのスピードで上っていくので、初めは少し怖かったですが、慣れてくると理屈抜きにとても楽しかったです。ロープウェイが球形だというだけで、うきうき度が5割くらいアップするから不思議。


↑【左】ロープウェイの往復チケット。  【右】バスティーユ城塞に到着。↑

 ロープウェイは、5分後にバスティーユ城塞到着。ここの展望台からは、グルノーブルの市街地や、美しいイゼール川のカーブ、そしてアルプの山々。


↑西方向。イゼール川の流麗な弯曲。


↑【左】南方向。階段下に手すりがありました。  【右】東方向。↑

 この旅行中いろいろな展望台を訪れてきたので、正直、グルノーブルの展望台にはそれほど期待していなかったのですが、ここの展望台には素晴らしい点が2つありました。

(1) ベンチの前に、視界をさえぎる手すりがない点。
 …ただし、手すり(柵)がないといっても、ベンチの前方がそのまま崖になっているわけではありません。ベンチの向こうは全面10段ほどの下り階段になっており、その階段を下りきったところに手すり(柵)があるため、ベンチに座りながらにしてグルノーブルのパノラマを楽しむができるのです。


↑ベンチに座っても、視界をさえぎるものは何もありません。

(2) そのベンチの数メートル背後に、カメラを置くのにちょうどよい高さの台がある点。
 …自分たちがベンチに座っている後ろ姿を写真に納めたいと思っても、なかなか傍にいる観光客には頼みづらいものです。その点、この展望台の場合、ベンチの数メートル背後にちょうどいい高さの台があるため、三脚がなくても、タイマー機能を使えば簡単に雰囲気のよい(?)写真を撮影できます。

 天候がよければ、はるか東にモンブランも見ることができるようですが、この日は残念ながら東方向は雲に覆われていました。

モンブラン
↑【左】東方向。  【右】天候がよい日は、この絵ようにモンブランが見れるようです。↑

グルノーブルの展望台
↑バスティーユ城塞が観光スポットであり続けることが、平和の証となります。

 バスティーユ城塞の展望台を満喫したあと、ロープウェイに乗って下まで降り、街を散策しました。
 インデックス社の社長ではなくても、この街に魅力を見出すのは決して難しくないと感じました。


↑【左】親しみやすい街並み。  【右】路面電車の路線はシンプル。↑


↑【左】グルノーブル鉄道駅のそばの、サクレクール寺院。

「今度訪れるときは、バスティーユ城塞からの夕景、夜景を見てみたいね♪」

グルノーブル駅 14:27発 → アヌシー駅 16:11着

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コメント (2)

ここ、行ってみたいですねえ。
さえぎるものがないってのが素敵です。

球形のロープウェイ、5つ並んで動くあたりが面白いですね。

明けましておめでとうございます。
グルノーブルのロープウェイは、ちょっとしたデザインの工夫で、それ自体が都市のシンボルに成り得る…といういい見本だと思います。
それはそうと、KOJI Takeさんは現在、なんと南米大陸を訪れているのですね。お土産話をお待ちしています!

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